アウトレット家具のチェーン店「ビッグウッド」社長のブログです。
「店」という言葉の由来は「見世棚」と書き、棚が省略されて来たようです。
つまり「見せる棚」を語源としています。
では、何を見せるのでしょうか?
語源にあるように「世」を見せるのです。
「世」とは、人間が社会生活を営む 場 でありそこに流れ積み重なる 時間 であり、そこで触れ合う人同士の 交流 に他なりません。
つまり、店とは単にモノとお金を交換する場所ではありません。
店とは金儲けのみを目的とする場所ではないのです。
商業界創立者、倉本長治は、商いと金儲けの違いをこう断じています。
「商売は一品売るごとにお客の喜び、お客の満足が永久に長く続く性質を持つ。
金儲けには、このような心の満足を相手方に与えることがない。
そこに商売と金儲けの大きな開きを見るのである」
繁盛店の商人の皆さんの多くは、まさにこうした商いをされています。
彼らはその土地に店を構え、しっかりと根を張り、世代をつないで、おのれの世界観を商品やサービスに込めていました。
そこには、単にモノを超えたコトがあり、物語があり、生き方があります。
生活者にとって、そうした心温まる商いがそばにある暮らしは豊かです。
雑誌「商業界」から抜粋しました。
PR
この記事にコメントする