アウトレット家具のチェーン店「ビッグウッド」社長のブログです。
今日は、「ニトリ」と「イケア」と言う題でお話いたします。
「ニトリ」とは日本の家具業界の売り上げナンバーワンの会社で、国内212店舗、海外5店舗、合計217店舗展開する家具、ホームファッションのチェーン店であります。
「製造物流小売業」と言う新しい業態を構築し、昨年度一年で34店舗の出店をしております。
また、売り上げ高は平成22年2月決算で、売り上げ2861億円、粗利益1543億円、経常利益474億円、純利益238億円と言う素晴らしい業績を成し遂げています。
驚く事に粗利益率が、な、なんと53.9%もあり、経常利益率が、な、なんと16.5%と言う驚異的な数字を出しています。
家具業界の一般的な粗利益率が、38~45%であり、経常利益率は2~7%ですから、異常に高い粗利率であり、またものすごい高収益企業であるわけです。
昨年2月、5月、8月、10月に追加値下げを繰り返し、一般のお客様から良心的な会社であると支持されておりますが、まさか53.9%の利益をとって販売しているとは夢にも思わないでしょう。
販売管理費が1078億円と言う事で、2861億円の売り上げ対して37.7%を占めており、販菅費比率は普通の家具店より高いと思います。
まあ、しかし、販菅費の中には、海外からの輸入コストも含まれている訳ですから、通常の家具店より高いのは当たり前かもしれません。
それにしても、粗利益率が53.9%と言う驚異的な数字ですから、16.5%と言う恐るべき経常利益率をたたき出している訳です。
なぜこんなに異常に高い粗利益率を出す事が出来るのでしょうか?
一つには、ほとんどの商品がPB(プライベートブランド)である為、他店と価格の競合がないと言う事です。
そして、自社工場で製造する為、商品原価が安くなると言う事もあるでしょう。
また、全国的に知名度が上がり、ブランドとしてお客様に認知されてきているので、価格が多少高くても許される部分があるのではないでしょうか。
いずれにしても、この厳しい経済環境の中で過去最高の利益を残した「ニトリ」は、日本の家具業界の中では、ぶっちぎりのナンバーワン企業です。
次に「イケア」についてお話します。
スウェーデンを本拠地とする世界最大の家具、ホームファッション専門店で、2009年8月期の連結売上高は、2兆6000億円であります。
日本国内では現在、千葉県船橋市、横浜市、神戸市、大阪市、埼玉県三郷市にある5店舗ですが、な、なんとたった5店舗で、520億円の売り上げです。
一年間で売り上げが1.4倍になったそうです。
平均して、一店舗あたり年間100億円以上の売り上げがあるということになります。
「ニトリ」が一店舗あたり平均、年間10億円でありますから、「イケア」は一店舗で「ニトリ」の10店舗分の売り上げを上げていることになります。
イケアのミカエル.オルソンCEOは、「九州や名古屋を皮切りに全国に店舗網を広げる、東京近郊にも出店し、首都圏でもシェア拡大を狙う」と言っています。
「イケア」の店舗は売り場面積が、40000㎡(12000坪)と大規模で、商品アイテムも半端ではないので、全国の地域一番店である家具店さんは、戦々恐々としているそうです。
また今年10月から、インターネット通販にも参入する方針で、まず専用サイトを開設し、法人向けの家具販売を本格的に始めるそうです。
店頭と同じ価格で提供する予定で、地方の未進出地域で需要を開拓する狙いがあるらしいです。
オルソンCEOは、「日本は中国と並ぶ重要な市場であり、収益拡大を急ぐ」と言われております。
「ニトリ」も「イケア」も昨年の厳しい不況の中、業績を伸ばし急速な成長を遂げています。
両者に共通する事は、低価格商品が多い、ホームファッションと家具のコラボレーション店舗である。
また、PB(プライベートブランド)商品のみを販売しているので、両者とも「50%以上の粗利益」を取って販売しているにもかかわらず、お客様からは安いと思われている。
配達は、業者に任せて自社では行わない、接客販売をしていない、など色々な共通点がありますが、どうも「ニトリ」の社長が「イケア」を真似ている様に思われます。
どちらにしても、日本国内では、一兆数千億の家具市場しかない訳ですから、「ニトリ」と「イケア」の出店攻勢には、用心しなければなりません。
先日、名古屋の大手家具店であるタキソウが倒産(民事再生申請中)いたしましたが、これからは地域一番店と言われた大型家具店でも、事業継続が難しくなると思われます。
まして、我々中小家具店が生き残る為には、今すぐ業態転換をして差別化を徹底的に行わなければ明日はないと思います。
そして、粗利益率50%以上取っても、お客様に喜んで買ってもらえる商品を見つけ出す事が重要だと考えます。
それは、ずばり海外のメーカーに存在するアウトレット商品です。
我々ビッグウッドグループ30店舗は、海外のメーカーからアウトレット商品を仕入れるシステムを構築しております。
中小家具店の経営者の皆さん、力を合わせてこの難局を乗り越えませんか!
FC店募集の為、セミナーを開催する予定でおります。
是非、話を聞いていただきたいと思います。
株式会社 家具のアウトレットビッグウッド 杉浦眞悟
「ニトリ」とは日本の家具業界の売り上げナンバーワンの会社で、国内212店舗、海外5店舗、合計217店舗展開する家具、ホームファッションのチェーン店であります。
「製造物流小売業」と言う新しい業態を構築し、昨年度一年で34店舗の出店をしております。
また、売り上げ高は平成22年2月決算で、売り上げ2861億円、粗利益1543億円、経常利益474億円、純利益238億円と言う素晴らしい業績を成し遂げています。
驚く事に粗利益率が、な、なんと53.9%もあり、経常利益率が、な、なんと16.5%と言う驚異的な数字を出しています。
家具業界の一般的な粗利益率が、38~45%であり、経常利益率は2~7%ですから、異常に高い粗利率であり、またものすごい高収益企業であるわけです。
昨年2月、5月、8月、10月に追加値下げを繰り返し、一般のお客様から良心的な会社であると支持されておりますが、まさか53.9%の利益をとって販売しているとは夢にも思わないでしょう。
販売管理費が1078億円と言う事で、2861億円の売り上げ対して37.7%を占めており、販菅費比率は普通の家具店より高いと思います。
まあ、しかし、販菅費の中には、海外からの輸入コストも含まれている訳ですから、通常の家具店より高いのは当たり前かもしれません。
それにしても、粗利益率が53.9%と言う驚異的な数字ですから、16.5%と言う恐るべき経常利益率をたたき出している訳です。
なぜこんなに異常に高い粗利益率を出す事が出来るのでしょうか?
一つには、ほとんどの商品がPB(プライベートブランド)である為、他店と価格の競合がないと言う事です。
そして、自社工場で製造する為、商品原価が安くなると言う事もあるでしょう。
また、全国的に知名度が上がり、ブランドとしてお客様に認知されてきているので、価格が多少高くても許される部分があるのではないでしょうか。
いずれにしても、この厳しい経済環境の中で過去最高の利益を残した「ニトリ」は、日本の家具業界の中では、ぶっちぎりのナンバーワン企業です。
次に「イケア」についてお話します。
スウェーデンを本拠地とする世界最大の家具、ホームファッション専門店で、2009年8月期の連結売上高は、2兆6000億円であります。
日本国内では現在、千葉県船橋市、横浜市、神戸市、大阪市、埼玉県三郷市にある5店舗ですが、な、なんとたった5店舗で、520億円の売り上げです。
一年間で売り上げが1.4倍になったそうです。
平均して、一店舗あたり年間100億円以上の売り上げがあるということになります。
「ニトリ」が一店舗あたり平均、年間10億円でありますから、「イケア」は一店舗で「ニトリ」の10店舗分の売り上げを上げていることになります。
イケアのミカエル.オルソンCEOは、「九州や名古屋を皮切りに全国に店舗網を広げる、東京近郊にも出店し、首都圏でもシェア拡大を狙う」と言っています。
「イケア」の店舗は売り場面積が、40000㎡(12000坪)と大規模で、商品アイテムも半端ではないので、全国の地域一番店である家具店さんは、戦々恐々としているそうです。
また今年10月から、インターネット通販にも参入する方針で、まず専用サイトを開設し、法人向けの家具販売を本格的に始めるそうです。
店頭と同じ価格で提供する予定で、地方の未進出地域で需要を開拓する狙いがあるらしいです。
オルソンCEOは、「日本は中国と並ぶ重要な市場であり、収益拡大を急ぐ」と言われております。
「ニトリ」も「イケア」も昨年の厳しい不況の中、業績を伸ばし急速な成長を遂げています。
両者に共通する事は、低価格商品が多い、ホームファッションと家具のコラボレーション店舗である。
また、PB(プライベートブランド)商品のみを販売しているので、両者とも「50%以上の粗利益」を取って販売しているにもかかわらず、お客様からは安いと思われている。
配達は、業者に任せて自社では行わない、接客販売をしていない、など色々な共通点がありますが、どうも「ニトリ」の社長が「イケア」を真似ている様に思われます。
どちらにしても、日本国内では、一兆数千億の家具市場しかない訳ですから、「ニトリ」と「イケア」の出店攻勢には、用心しなければなりません。
先日、名古屋の大手家具店であるタキソウが倒産(民事再生申請中)いたしましたが、これからは地域一番店と言われた大型家具店でも、事業継続が難しくなると思われます。
まして、我々中小家具店が生き残る為には、今すぐ業態転換をして差別化を徹底的に行わなければ明日はないと思います。
そして、粗利益率50%以上取っても、お客様に喜んで買ってもらえる商品を見つけ出す事が重要だと考えます。
それは、ずばり海外のメーカーに存在するアウトレット商品です。
我々ビッグウッドグループ30店舗は、海外のメーカーからアウトレット商品を仕入れるシステムを構築しております。
中小家具店の経営者の皆さん、力を合わせてこの難局を乗り越えませんか!
FC店募集の為、セミナーを開催する予定でおります。
是非、話を聞いていただきたいと思います。
株式会社 家具のアウトレットビッグウッド 杉浦眞悟
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