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アウトレット家具のチェーン店「ビッグウッド」社長のブログです。
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今日は、「ビッグウッドの宝物」についてお話します。

我が社の宝物は、当然「我が社の社員さん」でありますが、その社員さん達が毎日お客様に接する中で、お客様に喜んでいただいた事を、毎月報告してもらっています。

それを「喜ばれた事例」として、一年間編集し、一年に一度、最優秀賞、優秀賞を決定して社員さんを表彰しております。

今日は、その「喜ばれた事例」の一つを紹介したいと思います。

去年に比べ今年のゴールデンウイークは、お客様のご来店もかなり少なく、店の売り上げもスタッフ全員がどうしたら良いものかと頭を抱えておりました。

きっとお客様も、ご来店されてもふらっと見て、大して喜びもせず、帰っていかれた方が多いと思いました。

そこでお客様に喜んでいただける事はないものかと思案しました。

5月9日は年に一度の「母の日」です、私も子供から母の日のプレゼントをもらって、かなり嬉しかったものですが、その気持ちをお客様にも感じていただく為に、ご来店のお母様達に「母の日」のプレゼントを店で用意しました。

「母の日」の定番はカーネーションなのですが、店にかなりあった「薔薇の造花」を一本ずつプレゼントする事に決定しました。

そして、子供連れのお母様で、家具や小物を買っていただいた方にプレゼントいたしました。

お渡しする時も、少し演出いたしました。

お買い上げ伝票を書いて頂いている時に、子供さんを呼んで小さい声で「お母さん、いつもありがとう」って言って、お母さんに渡してごらん!と言って子供さんに持たせてあげました。

私の言った通りにした3,4歳の女の子はお母さんに駆け寄って「いつもありがとう!」と渡すと、お母さんがその子をぎゅっと抱きしめました。

二人ともとっても幸せそうで、見ている私が涙が出そうなくらい感激してしまいました。

別の男の子は、とっても照れくさそうに渡していたり、年配のお母様はスタッフの男の子からもらって、とても嬉しそうでした。

色々なドラマを見せていただいて、たった一本のお花で、こんなに色んな人達が幸せな笑顔でビッグウッドから帰って行かれたのは、初めて見させていただいた気がします。

この日一日は、スタッフ全員も心が温かくなり、店全体が感動と笑顔で、最高の仕事をさせていただいた気がします。

以上が、「喜ばれた事例」の一例ですが、本当に「ビッグウッドの宝物」だと思います。

まだまだたくさんの宝物がありますので、又の機会に紹介させていただきます。

                         株式会社 家具アウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟




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こんにちは、大変ご無沙汰しており、申し訳ありませんでした。

今月は、弊社の「夏季賞与」の査定時期であり,支給時期でもあり、他の事が手につかない状態でありました。

「自分に厳しくしなさい!」と指導している立場としては恥ずかしい限りです。

ところで、今日は「育てる」という事について自論を書かせていただきたいと思います。

「植物を育てる」、「動物を育てる」、「子供を育てる」、「部下を育てる」、「人材を育てる」等、色々な「育てる」があると思います。

「育てる」と言う事は、自分が考える理想の状態に「相手」をさせようと努力する事ではないかと考えます。

しかし、なかなか自分の思うようには行かないのが現実で、何を育てるにしても困難があり、努力が必要であります。

例えば、「植物を育てる」にしても水をやりすぎて枯らしてしまったり、何もしなくて枯らしてしまったり、育て方によっては命を絶つ事にもなりかねません。

「子供を育てる」にしても、干渉し過ぎると過保護になって子供が駄目になってしまうし、放任主義だととんでもない子供になってしまいます。

相手が、自分を必要としている時を察知し、係わる努力が大切だと思います。

例えば、新米店長が就任したばかりで、「何をどうしたら良いかわからない」時には懇切丁寧に係わって教えてやらなければなりませんし、ベテランの店長には要所、要所で適切なアドバイスをする事によって、自立させていく事が大切だと思います。

私の自論では、人間の能力にはあまり差がなく、役職に対して向き不向きもあまり関係ないと考えております。

なぜかと言うと、「人間は誰でも、自分がなりたいと思ったら、なりたい自分になれる!」と信じているからです。

強い意志があれば、人間は変わる事ができる訳ですから、向いているとか、向いていないとか他人が判断する事ではないと思います。

逆に、本人がやりたくない、向いていないと考えている場合は、どんなに指導、教育しても無駄である事は言うまでもありませんが、本人の意思が最も大切だと言う事です。

しかし、ヤル気はあるのだけれども、「経験やテクニック」が不足していて自信がないと言う場合が往々にしてあります。

上司としてはこういう場合、小さな成功体験をたくさん経験させる事が重要です。

例えば、今話題のワールドカップで「デンマークとの試合の3点目」、本田が岡崎に絶妙なアシストをしたように、上司が自分の手柄にしないで、部下の成功に仕立てる事が大切です。

私の場合は、店外祭事(家具の売り出し)を企画し、若い社員に任せて行い、成功させて、それを皆で褒めてあげるという事をしていました。

今は、店外祭事等はしておりませんが、若い社員に店長として、店舗を任せる事によって成功体験を積ませる努力をしております。

ところが、店長になったばかりの人間が、独力で成功体験を積み上げていくと言う事はなかなか難しい物であり、それをアシストする為にエリア長という役職を設けました。

ですから、エリア長という方たちはベテラン店長として、多くの成功体験を積み、また多くの失敗体験も積んでいる方たちで、会社を支えて来た人間です。

新米店長の成功をサポートする為に、又会社方針や経営理念を店長に浸透させる為に必要な存在であると思います。

部下を成功させる体験は、本当に楽しく胸踊る経験でありますが、エリア長は本当にやりがいのある役職であると思います。

私の自論ですが、人を育てる要諦は「決してあきらめない」その一言です。

部下が、頑張ろうと言う意志がある限り、、、必ずやれると信じてやる事が上司の心構えだと思います

自分の子供を愛するように、部下を愛し、かけがえのない人間として育てる事が上司の務めであり、もっと他に適任者がいるのではないかと思う事は、無責任ではないでしょうか。

私の場合は、自分の子供を取り替える事はできないように、部下の取替えは出来ないと考えておりますので、本人のヤル気があれば決して諦めないようにしております。

一番大切なことは、部下の心に火をともす(ヤル気にさせる)事でありますが、成功体験が重なれば自信が出てきてヤル気になる場合も多々あると思います。

これでもか、これでもかと「成功の罠」を仕掛けて、「部下を育てる」と言う事は本当にやりがいのある楽しい仕事だと思います。

福沢諭吉翁の言葉に、「財を残すは下なり、名を残すは中なり、人を残すが上なり」という格言がありますが、人間の一生の仕事として「人を育てる」と言う仕事ほど尊く価値のある仕事はないと思います

我々上司は、やり続ける覚悟が必要ではないでしょうか?

                         株式会社 家具アウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟

















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今日は、「顧客満足度指数」という内容で話したいと思います。

先日、日本版顧客満足度指数ランキングが発表されました。

29業種291社を対象に実施されたものですが、上位50社中、トップはやはり、あの東京ディズニーリゾートでした。 (流石ですねー!)

20位までを業界別に見ると最も多いのが通販の5社で、このうち4社までがネット通販企業でした。

旅行業者は、3社が9位から11位まで連続していますが、これもネットでのサービスの良さが高評価の理由でした。

飲食では、回転寿司の商人スシロー(3位)、くら寿司(13位)、サイゼリア(16位)、餃子の王将(20位)が選ばれています。

ところが、商業最大のシェアを持つ物販店舗小売業は一つもありませんでした。

この評価は、物販店舗小売業がサービスよりも、効率を優先してきた結果が出たのだと思います。

百貨店も、スーパーも、チェーン店も大きな転換期に来ていると言えそうです。

小売商業は「生活支援業」であり、生活に幸せと満足を提供する「店は客の為にある」と言う大原則が何より優先されるべきなのに、

それをまったく無視した競争優先に走って来た結果が、ここに現れてしまったのではないでしょうか。

組織重視とルール化された作業にのみ重点が置かれた大規模チェーン店では、個別サービスは、むしろマイナス効果にしかなりません。

規模の大小にかかわらず、お客様は「自分に対する店の態度」を意識します。

平等社会であっても、それはお客様の心に大きな影響を与えます。

この重要な「人間の本来的な心理」の問題を無視するルール優先の企業姿勢は、いくら口だけ「サービス主義」をうたおうとも、お客には見え透いてしまうのだと思います。

ここに個人経営店の「顔を知っているお客様」との決定的な違いがあると思います。

今、その隙間に新たな道を見出す事が、低価格大量流通と対決する個人商店などの有力な鍵の一つだと思われます。

我々中小家具店も、全国大型家具チェーン店と対決しているわけですが、「顔を知ってるお客様」を相手に商売をしているわけで、

「顧客満足」を高める事は充分に可能性があり、お客様と会話する事によって「個別サービス」も充分に出来る状態にあると思います。

混沌とした時代ですが、お客様に応じた「丁寧な個別サービス」を実践する事が我々の強みであり、

「お客様の喜びを創り出す」ことが、大型チェーン店に打ち勝つ最善の方法だと考えます。

中小家具店の皆さん、チャンス到来!!チャンス到来!!

しっかりと差別化して、強みを生かした店舗経営を頑張りましょう!

                         株式会社 家具アウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟










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今日は、2010年度の日本の家具製造業界について 話したいと思います。

平成20年の「家具製造業」の事業規模を示す数値をみると、「事業所」が前年比5.7%プラスとなっておりますが、「従業員数」、「現金給与総額」の2項目は前年比マイナスが続いております。

また2009年には、前年度比プラスとなっていた「原材料使用額」「製造品出荷額」の2項目も、前年度マイナスに転じてしまいました。

2009年度の「家具、装備品」の出荷額の合計は、1兆8844億100万円、前年度比伸率は-10.2%となっています。

過去5年間の推移をみると、連続して前年割れが続いており、特に昨年は2桁台のマイナスを記録しております。

業種別で見ると、たんす類が一年間で27.5減、5年前と比べるとな、なんと44.1%減、10年前と比べるとな、なんと79.3%減です。

木製家具全体で見ても、2009年度は一年間で10.6%減となっています。

家具製造業全体では「事業所数」「従業員数」「給与総額」「製品出荷額」の4項目が5年前より減少し、「原材料使用額」だけが材料高騰を受けて5年前より増加しています。

要するに日本の家具メーカーは、非常に苦しい状況にあると言う事がわかります。

日本で製造されるの家具は、品質がよく耐久性もあるのですが、人件費が高い為、どうしても商品の価格が高くなってしまいます。

現在のように、デフレ経済で商品価格が下落し、家具の価格競争も激化している状況で、国産の家具は高価すぎてお客様に受け入れられないのが現状だと思います。

ニトリのように、人件費の安い海外で生産し低価格で販売する手法がお客様に受け入れられる状況となっています。

これからの日本の家具製造業は、日本でしか作れない家具を生産するしか生き残る道はないと思います。

オンリーワン商品こそ、日本のメーカーが目指す最後の希望となるでしょう。

日本の家具メーカーさん、「張って欲しい!」と心から応援いたします。

                          株式会社 家具アウトレットビッグウッド 杉浦眞悟

















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今日は、「ドンキホーテ」後編と言う事で、安田隆夫会長さんのマーケティング論を紹介したいと思います。

ところで今、日本の企業全体が縮こまっている様にみえる。

株式市場でも多くの企業が投資家の期待を裏切り、日本の国家そのものが経済的にネガティブな状況だ。

実際、東京市場からは外国人投資家がどんどん資金を引き揚げているという。

世界的不況と金融恐慌の影響は、わが国の株式下落を引き起こし、世界で唯一頑固なデフレに苦しむ経済国家に転落した。

日本の経営者たちが、効果的な経営戦略を打ち出せずに、市場の期待度を裏切る真因は、外部ではなく内部にこそあるように見える。

その一方で、ユニクロやニトリのように、ごく一部の企業が益々隆盛を誇っている。

全体が良くない分、余計にそれが目立つわけだが、では、彼ら数少ない勝ち組と、その他大勢の負け組みの明暗を分かつものは何なのか?

それはずばり、経営者の「腹のくくり」ではないだろうか。

少なくとも今のユニクロの経営者からは、はっきりと「腹のくくり」が伝わる。

つまり、「あれもこれも」と多様な選択肢を繰り出すのではなく、「これで勝負する」という姿勢と戦略が明快なのである。

あれだけの規模になってなお、常にリスクを張って「マイチョイス」を提示し続ける意志と能力が、逆に今のような不確実時代にもろ手を挙げて受け入れられるのだ。

我々も、もっと腹をくくって経営、業態、商品,演出、売り方の「マイチョイス」を明確に打ち出し、革新し続けなければならない。

ドンキホーテ総師、安田会長の鋭い意見ですが、いかがでしょうか?

我が社ビッグウッドの「マイチョイス」は、B品であると思います。

展示商品のB品の割合を、20%以上にしなければ「アウトレット専門店としての生き残り」は出来ないと感じています。

徹底的に、B品を仕入れる仕組みを構築し、アウトレット家具専門店としての確固たる地位を築き上げる事が、「勝ち組」に残る唯一の方法であると考えます。

「椅子とりゲームの椅子は、一つしかない!」と安田会長はおっしゃっておられますが、家具業界でアウトレット専門店として一番になる事が、生き残りの条件であれば日本一、世界一をねらっていくしかないと考えております。

皆さんは安田会長の考え方をどのように思われますか?

                     株式会社 家具アウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟

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今日は、「ドンキホーテ」の代表取締役会長兼CEOである安田隆夫さんが、商業界と言う雑誌の中で書かれている「熱血商人塾」の話をしたいと思います。

皆さんも良く知っている、あのドンキホーテを創業した安田会長の「安田流マーケティング論の真髄」の中に「顧客第一主義と主語の転換」と言うのがあります。

顧客第一主義の究極の姿は、「仮に自分がお客様だったら、一体どうして欲しいかを具現化することだ」と言っています。

商人なら全員が「売りたい、利益を上げたい」と常に思っている、一方「売り上げに貢献して儲けさせてやろう」
とお店に来られるお客様は一人もいない。

ならばいっそのこと、顧客の側に立って、「ドンキに来て面白かった、得をした!」と思っていただこう、と言うの
が当社の基本スタンスである。

つまり主語を転換して、徹底して買う側に立った発想をするという事だ。

ちなみに当社では、「売り場」ではなく「買い場」と呼んでいる、と言っています。

この主語転換の重要性は、お客様だけにとどまらず、例えばライバル店との戦いに関しても、相手の店の側に

立って、何をされたら最も困るか、つまり「これをされたらかなわんな!」と言う事を徹底的に突き詰める。

少なくとも主語を転換すれば、対競合戦略におけるアイデアの精度は飛躍的に高まる。

また、上司と部下の関係においても同様で、部下に主語を転換して「自分だったら上司からどう扱われればヤル気になるか」を一生懸命考えるべきである。

小売業は時代に合わせた柔軟な変化対応が不可欠だが、一方で決して変えてはならない物がある。

当社の場合、「顧客第一主義」と「主語の転換」がその2大キーワードである。

次に「顧客目線の情報発信」についてだが、一般的に商品のパッケージや店のポップには、売り手側の情報

が満載されている。

例えば「うまさ日本一」とか「抜群のキレとコク」、あるいは「出血大奉仕」などといったコピーが氾濫している。

しかし今どき、そうした情報を真に受け、購買動機に直結するような消費者はほとんどいないだろう。

ではお客様にとって、真に有用かつ購買心をそそられる販売促進策とは?

それは「顧客目線による情報発信」と話題づくりである、例えばスイーツなら、社内で「甘党委員会」を作って

「ブラインドテストをやったらこれが一位になりました!」と情報発信すれば、スイーツ好きのお客様はその商品
に飛び付くだろう。

「団魂こだわりオヤジの利き酒大会」なども面白いと思う。

そうした顧客目線のニュース提供は、メディアの専売特許に留めておくべきではなく、お客様の生活に密着した我々流通業者が積極的かつ真摯に取り組むべき重要課題だと思う。

もっとも、顧客目線と言っても、商品によっては素人ではなくプロに情報発信させる方が、より有効な場合もある。

例えばワインなら、素人ではなくソムリエを集め、「プロが選んだ今年一押しのボジョレヌーボー」などとやる方
が効果的だろう。

逆に、単なる売り手としてのプロ、すなわち我々業者が、無差別に、「これはうまいですよ!」と言った瞬間に、
その商品が売れなくなるような時代である事を、我々はくれぐれも銘記すべきである。

以上で、安田隆夫の「熱血商人塾」前編を終わります。

この4年間で、ドンキホーテの売り上げ(2328億円→4808億円)約2500億円増収で、約2倍以上にした安田会長兼CEOの「マーケティング論」いかがですか?

やはり、業績を急速に伸ばしている企業には、独自の素晴らしい考え方、理論が存在しているようです。

                            株式会社 家具アウトレットビッグウッド 杉浦眞悟




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今日は、「ニトリ」と「イケア」と言う題でお話いたします。

「ニトリ」とは日本の家具業界の売り上げナンバーワンの会社で、国内212店舗、海外5店舗、合計217店舗展開する家具、ホームファッションのチェーン店であります。

「製造物流小売業」と言う新しい業態を構築し、昨年度一年で34店舗の出店をしております。

また、売り上げ高は平成22年2月決算で、売り上げ2861億円、粗利益1543億円、経常利益474億円、純利益238億円と言う素晴らしい業績を成し遂げています。

驚く事に粗利益率が、な、なんと53.9%もあり、経常利益率が、な、なんと16.5%と言う驚異的な数字を出しています。

家具業界の一般的な粗利益率が、38~45%であり、経常利益率は2~7%ですから、異常に高い粗利率であり、またものすごい高収益企業であるわけです。

昨年2月、5月、8月、10月に追加値下げを繰り返し、一般のお客様から良心的な会社であると支持されておりますが、まさか53.9%の利益をとって販売しているとは夢にも思わないでしょう。

販売管理費が1078億円と言う事で、2861億円の売り上げ対して37.7%を占めており、販菅費比率は普通の家具店より高いと思います。

まあ、しかし、販菅費の中には、海外からの輸入コストも含まれている訳ですから、通常の家具店より高いのは当たり前かもしれません。

それにしても、粗利益率が53.9%と言う驚異的な数字ですから、16.5%と言う恐るべき経常利益率をたたき出している訳です。

なぜこんなに異常に高い粗利益率を出す事が出来るのでしょうか?

一つには、ほとんどの商品がPB(プライベートブランド)である為、他店と価格の競合がないと言う事です。

そして、自社工場で製造する為、商品原価が安くなると言う事もあるでしょう。

また、全国的に知名度が上がり、ブランドとしてお客様に認知されてきているので、価格が多少高くても許される部分があるのではないでしょうか。

いずれにしても、この厳しい経済環境の中で過去最高の利益を残した「ニトリ」は、日本の家具業界の中では、ぶっちぎりのナンバーワン企業です。

次に「イケア」についてお話します。

スウェーデンを本拠地とする世界最大の家具、ホームファッション専門店で、2009年8月期の連結売上高は、2兆6000億円であります。

日本国内では現在、千葉県船橋市、横浜市、神戸市、大阪市、埼玉県三郷市にある5店舗ですが、な、なんとたった5店舗で、520億円の売り上げです。

一年間で売り上げが1.4倍になったそうです。

平均して、一店舗あたり年間100億円以上の売り上げがあるということになります。

「ニトリ」が一店舗あたり平均、年間10億円でありますから、「イケア」は一店舗で「ニトリ」の10店舗分の売り上げを上げていることになります。

イケアのミカエル.オルソンCEOは、「九州や名古屋を皮切りに全国に店舗網を広げる、東京近郊にも出店し、首都圏でもシェア拡大を狙う」と言っています。

「イケア」の店舗は売り場面積が、40000㎡(12000坪)と大規模で、商品アイテムも半端ではないので、全国の地域一番店である家具店さんは、戦々恐々としているそうです。

また今年10月から、インターネット通販にも参入する方針で、まず専用サイトを開設し、法人向けの家具販売を本格的に始めるそうです。

店頭と同じ価格で提供する予定で、地方の未進出地域で需要を開拓する狙いがあるらしいです。

オルソンCEOは、「日本は中国と並ぶ重要な市場であり、収益拡大を急ぐ」と言われております。

「ニトリ」も「イケア」も昨年の厳しい不況の中、業績を伸ばし急速な成長を遂げています。

両者に共通する事は、低価格商品が多い、ホームファッションと家具のコラボレーション店舗である。

また、PB(プライベートブランド)商品のみを販売しているので、両者とも「50%以上の粗利益」を取って販売しているにもかかわらず、お客様からは安いと思われている。

配達は、業者に任せて自社では行わない、接客販売をしていない、など色々な共通点がありますが、どうも「ニトリ」の社長が「イケア」を真似ている様に思われます。

どちらにしても、日本国内では、一兆数千億の家具市場しかない訳ですから、「ニトリ」と「イケア」の出店攻勢には、用心しなければなりません。

先日、名古屋の大手家具店であるタキソウが倒産(民事再生申請中)いたしましたが、これからは地域一番店と言われた大型家具店でも、事業継続が難しくなると思われます。

まして、我々中小家具店が生き残る為には、今すぐ業態転換をして差別化を徹底的に行わなければ明日はないと思います。

そして、粗利益率50%以上取っても、お客様に喜んで買ってもらえる商品を見つけ出す事が重要だと考えます。

それは、ずばり海外のメーカーに存在するアウトレット商品です。

我々ビッグウッドグループ30店舗は、海外のメーカーからアウトレット商品を仕入れるシステムを構築しております。

中小家具店の経営者の皆さん、力を合わせてこの難局を乗り越えませんか!

FC店募集の為、セミナーを開催する予定でおります。

是非、話を聞いていただきたいと思います。
                

             株式会社 家具のアウトレットビッグウッド 杉浦眞悟




















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今日は「ビッグウッドの特徴」について話したいと思います。

我が社の特徴は、周辺の競合他社と比べ圧倒的な価格競争力を武器として消費者の支持を得る為に最大限の努力をする企業である。

また、生き残りをかける全国の中小家具店を、アウトレット家具専門店として業態転換させる支援を全力で行う企業である。

「商品」 

アウトレット商品を仕入れる為に最も重要な事は、仕入先に対する信用、実績が必要であり、ビッグウッドは20年かけて築き上げてきた。

しかし、国内メーカーは現在減少傾向にある為、海外のメーカーに存在するアウトレット商品を仕入れる努力をしている。

「価格」 

逸早くアウトレット家具に参入した事により築き上げた国内と海外メーカーとの人間関係を使いながら、現金仕入れによる徹底的な仕入れコストダウンを行っている。

「サービス」
 
「お客様の喜びの創造」という経営理念を掲げ、お客様に喜んでいただけるサービスを毎日実践している。

「売り場作り」
 
平均1000㎡の店舗と,大型家具店より狭い床面積で出店する事により、常に商品を満杯状態で活気のある売り場を演出している。

また、お客様の購買意欲を刺激する事と、的確な商品構成にする事で機会ロスを極力発生させない売り場を構築している。

「店舗作り」 

賃貸しでの出店と設備投資を抑えた倉庫や居抜き店舗でのローコスト展開を行っている。 
しかし外見は一目見て当社とわかる様に、黄色の大型看板を揚げたり、ウッド君と言うキャラクターを使うなどしてイメージ戦略に力を入れている。

「収益性」 

アウトレット家具の小売以外にも、ペルシャ絨毯や羽毛布団などの高級商品を販売し収益性を高める努力をしている。

「社会貢献」 

お客様のご不要な中古家具を下取りする事によって、買い替え需要を引き起こし市場を拡大する。

また、下取りした中古家具をリサイクルコーナーで販売する事によって、中古家具の廃棄処分にかかるコストを補い、資源を再利用する事で地球環境にやさしい業態になる。

「将来像」 

当社が係わって行く社会(お客様、従業員、取引先、株主)に対して最大限の喜びを創造し続け、社会に貢献できる企業となる。

また、生き残りをかける中小家具店を再生支援して、アウトレット専門店に業態を変化させ、収益性の高い起業に再生させる努力をする。

以上が、ビッグウッドの特徴であり、将来像であります。

             株式会社 家具のアウトレットビッグウッド 杉浦眞悟


 




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今日は「損益分岐点」について話したいと思います。

「損益分岐点」とは、簡単に言えば損益がトントンになる境の売上高の事であります。

店長ともなれば、自分の店の利益をつかむ為に「損益分岐点」を計算し、この点を越えて売上高をつかむ努力をしなければなりません。

「損益分岐点」と言うのは、個々の商品の利益よりも店舗全体としての利益を問題としているのであって、店舗全体の利益を賄う売り上げを算定する手法であります。

経営の利益には、「売り上げ総利益、営業利益、経常利益、税引き前利益、当期純利益」の5つの区分があります。

5つの利益の中で、店長にとって重要な利益は、担当店舗の営業利益であります。

それでは「損益分岐点」の計算の方式を説明します。

まず、店舗全体にかかっている一年間の総経費を計算します。

その総経費を固定費と変動費に分けます。

「変動費」とは、売上高が変化するにつれて変化する費用です、例えば「商品原価、運賃、修理費、ガソリン代、交通費、旅費、人材外注費、残業代、ゴミ処理費」などを「変動費」といいます。

「固定費」とは、一定の期間についてはほとんど変わらない費用の事で、例えば「人件費、福利厚生費、家賃、保険料、水道光熱費、支払利息、減価償却費」などです。

「変動費」と言うのは、売り上の上下に比例して増減しますが、「固定費」は売り上げに関係なく、一定の経費です。

さて、次に「限界利益」を求めます、 「限界利益」=売上高ー変動費 

限界利益率を計算しますと,「限界利益率」=限界利益÷売上高×100

簡単に言うと、「限界利益」とは固定費で賄う事ができる利益高のことです。

いよいよ「損益分岐点の売上高」の計算の方程式です。

     損益分岐点の売上高=固定費÷限界利益率

要するに「限界利益率」で「固定費」を割れば損益分岐点が求められるという事です。

損益分岐点というのは企業の成長において一定の「固定費」で最も効率の高い売上の地点が、何処にあるのかを求めようとして発想されて出来たものです。

店長の皆さん、是非この「損益分岐点」の方程式を覚えて、自店が赤字になるか、黒字になるかの瀬戸際の売上数字を、忘れないようにして欲しいと思います。

          株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟


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今日は「利益配分」と言う事について話したいと思います。

簡単に言うと、「利益」とは売り上げから経費を差し引いて残ったお金であります。

そして「利益」とは、会社を存続させるためにどうしても必要なお金でもあります。

また、お客様に満足していただいた量「顧客満足度」=利益額であります。

ですから「利益」をたくさん出している会社は、お客様にたくさん満足を与えている訳です。

お客様に支持されていなければ、お客様に喜んでいただいていなければ、「利益」は出ないと言う事になります。

ですから「利益」とは、「お客様からの感謝の気持ち」を形にしたものであります。

そして会社とは、「利益」を全社員に公平に分配するための組織であります。

公平に分配する為の仕組みが「人事考課制度」であり、それを構築するのが社長の最も大事な仕事であります。

「利益分配」の時期は、年に一度の昇給査定と年2回のボーナス査定であります。

まず昇給査定は、年間実績と上司の評価をあわせたもの、それを「会社貢献度」と言いますが、要するに会社にどれほど貢献したかによって査定されます。

また、ボーナス査定は前期、後期の6ヶ月で査定されますが、6ヶ月の業績を中心に査定されます。

会社によって、査定の仕方は様々で100社100通りあると思いますが、社風と同じように会社の個性が出るものであります。

会社が大きく成長するためには、最も大事な仕組みであり、会社の規模に応じて改良、改善する必要があると思います。

中小の会社には、ちゃんとした「人事考課制度」というものがない場合が多いのですが、我が社にしてもやっと出来つつあるような状態です。

「利益配分」の為に必要な「人事考課制度」を構築する事が、大きな組織に成長する為の要になると思います。

誰が社長になろうとも、利益を公平に分配する仕組み「人事考課制度」が会社成長の原動力になるわけですから、社長に就任した人は真剣に取り組んでもらいたいと思います。

優秀な人材ほど、自分を正しく評価してくれる会社で働きたいと思っているでしょう。

ですから、公平な「利益配分」がいかに大切であるかと言う事を肝に銘じて、会社経営をするべきだと思います。

中小家具店の経営者の皆さん、厳しい経営環境ではありますが、利益=(顧客満足度)を稼ぎ出し、社員に分配できるよう頑張りましょう!


              株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟








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プロフィール
HN:
杉浦眞悟
年齢:
67
性別:
男性
誕生日:
1957/02/03
職業:
社長
自己紹介:
アウトレット家具のチェーン店「ビッグウッド」の代表取締役社長
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