前回に引き続きまして、1974年発刊、P.F.ドラッカーの「マネジメント」について話したいと思います。
1.企業とは何か?
A、営利組織ではない、社会貢献する組織である
A、しかし企業は、高い利益を上げて、初めて社会貢献を果たす事ができる
2.企業の目的とは何か?
A、企業の目的の定義は一つしかない、それは、顧客を創造する事である
3.企業の機能とは何か?
A、マーケティングとイノベーションである
4.マーケティングとは何か?
A、顧客は何を買いたいかを問うことである
5.イノベーションとは何か?
A、顧客が求める新しい満足を生み出す事である
A、発明の事ではない、人的資源や物的資源に対し、より大きな富を生み出し、新しい能力をもたらす事である
6.マネジメントとは何か?
A、経営管理=経営や運営について、組織だって管理する事
A、共通の目標、価値観を持つ人たちが、適切な組織をつくり、訓練と研鑽によって、共同で成果を挙げられるようにする事。 会社で言えば (共通の価値観=経営理念)
7.マネジャーとは何か?
A、マネジメントを行う人、部門管理者、支配人、学校の部活動のマネージャー、芸能界のマネージャー等
A、一般企業のマネジャーとは、一般に管理職としては部長、課長、エリア長、店長等をいう
A、ドラッカーが言うマネージャーとは「組織の成果に責任を持つ者」である
8.マネジャーの役割とは?
A、投入した資源の総和よりも、大きなものを生み出す生産体を創造する事である
A、人的資源のあらゆる強みを発揮させるとともに、あらゆる弱みを消す
A、事業のマネジメント、人と仕事のマネジメント、社会的責任の遂行という3つの役割を果たすこと
9.マネジャーの仕事とは?
A、1.目標を設定する 2.組織する 3.動機付けとコミュニケーションを図る 4.評価測定する 5.人材を開発する
10.マネジャーの資質とは?
A、うまくいっている組織には、必ず一人は、手をとって助けもせず、人付き合いもよくないボスがいる。
この種のボスは、とっつきにくく気難しく、わがままなくせに、しばしば誰よりも多くの人を育てる。
好かれている者よりも尊敬を集める。
一流の仕事を要求し、自らにも要求する。
基準を高く定め、それを守る事を期待する。
何が正しいかだけを考え、誰が正しいかを考えない。
真摯さよりも知的な能力を評価したりはしない。
マネジャーに出来なければならない事は、そのほとんどが教わらなくとも学ぶ事ができる。
しかし、学ぶ事ができない資質、後天的に獲得する事のできない資質、はじめから身に着けていなければならない資質が、一つだけある。
才能ではない、真摯さである。
次回は、真摯さという意味について話したいと思います。
株式会社 家具アウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟