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アウトレット家具のチェーン店「ビッグウッド」社長のブログです。
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今日は、苦労について話したいと思います。

私は若いころ、年を取って70歳くらいになったら苦労をしなくても良くなると思っていましたが、83歳の母に聞いたところ「とんでもない、年をとっても苦労(苦難)はなくならないよ」といわれました。

「人間は生まれたときから死ぬまで苦労の連続ですよ、それが人生ですよ」とあるお坊さんに言われたた事があります。

また死んで極楽浄土に行くまでは、生きている間は苦しい事ばかりですと教えられましたが、本当にその通りだと思います。

仕事においても私生活においても、苦しい事は山ほどありますし、人生とは苦難の道であるというのは間違いではなさそうです。

「生きる事に疲れました」等と、言い残して自殺をする人がいますが、その気持がわかるような気がします。

しかし、苦難の連続である人生をなんとか楽しく生き抜く方法はないものかと思いながらある本を読んでいましたら

「苦難にあった時、これぐらいの苦難で良かった、と感謝する事が人生を楽しく生き抜く方法ですよ。」と書かれてあり、なるほどと思いました。

「災い転じて福となる」と言う言葉がありますが、災い(苦難)をこれぐらいの災難で良かったと喜ぶ事が「福となる」という意味にとれば、まさしく人生を楽しく生き抜く方法が見えてきます。

要するに人生には苦難(苦労)が付き物であり、その苦労をいかに喜んで受け入れるかが大切であるという事だと思います。

おかしな話ですけど、訪れる苦難(苦労)に対して、「これ位の苦難(苦労)で良かった」と感謝をする姿勢が人生を楽しくする方法であるようです。

会社経営でもたくさんの苦難(苦労)が毎日のように襲い掛かって来ますが、それを喜んで受け入れる事が会社経営を楽しくするコツのようです。

私の経験で言わせてもらうと、自分の身の丈に合った苦難(苦労)しか降りかかってきませんから、冷静に真面目に対処すれば必ず解決すると思います。

皆さんも人生を楽しく過ごす為には、是非、苦難(苦労)に感謝の気持ちを持って望んで下さい、必ず解決策が見つかるし、乗り越える楽しみが理解できるようになると思います。

       株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟

 

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今は、家具業界では最も忙しい3月半ばです。
なぜ3月が忙しいかと言うと、入学、転勤、引越しなど移動の時期で家具が一年中で最も売れる時だからです。

しかし現在は世界恐慌といわれる、大不景気の真只中で例年の3月ように家具という耐久消費財が売れにくくなるはずです。

しかし我がグループは例年通り、いやそれ以上の売上げを上げております。

では、なぜ大不況といわれるこの時期に、ビッグウッドグループは売上げを伸ばしているかというと、やはりアウトレットという業態がお客様に支持されている証拠だと思われます。

好景気の時には、あまり意識されない業態かもしれないのですが、不景気になるとお客様は何処よりも誰よりも安く商品を手に入れようとされ、アウトレット商品のように異常に安い商品を探す努力をされるようです。

我々アウトレット企業は、生活防衛産業として不景気の時に活躍する業種ですが、今回の大不況は追い風になっているかもしれません。

しかし、今のお客様は価格に大変厳しく、本当に品質の良いものが安くなっていないと購入されません。

そしていつでも買えるような商品はすぐには買おうとされません。
今しかない、おそらくこれ以上安くなる事は考えられないと思えるような商品しか購入されない傾向が見られます。

ですから、中途半端に安い物や、大量にある商品、あるいは注文できる商品には手を出しません。

我々家具業界でもアウトレットのお店はたくさん増加してきていますが、お客様が欲しがるような価格、品質をまだ理解していない経営者の方がたくさんいらっしゃるようです。

今のお客様が求めている物は、品質が良くてなおかつ激安価格である商品です。

極端に言うと製造原価より安くは無理でも、せめて卸し価格より安く売れる商品でなければならないのです。

そんな商品、通常ではある訳ないのですが、アウトレットの商品であれば、理由があって安くなるわけですから製造原価までは行かないまでも、卸原価よりも安く販売出来る商品は存在します。

そういう現実を理解されずに、アウトレットの看板を出されて、実際に販売している商品は通常の価格から少し安くした物をアウトレット商品だと言って販売されているお店が見受けられますが、これではお客様が買ってくれるわけがありません。

我が社も気を付けないと、偽アウトレットの店になってしまったら、お客様に支持されなくなると思われます。

家具の値段と言うのは、一般のお客様には分からないだろうという我々家具業界の人間の思い上がりが失敗を招くのです。

今のお客様は、何万円もする家具を買おうと思ったら、一生懸命家具の価格を調べています。

まず最初にインターネット通販で価格を調べ、そしてチラシの価格を調べ、それからいろいろな家具店、ホームセンター、インテリアショップ等を見て回ります。

ですから、一時的ですがお客様が買おうとしている商品の価格だけは、我々業者よりも詳しい時もあるのです、気をつけて接客しないとお客様に馬鹿にされてしまいます。

普段から、我々はいろいろな情報をキャッチして、家具インテリアの値段を知り尽くしておく必要があると思います。

また毎月、毎週、他店の販売価格を調べに行く事も大切だと考えます。
同業者だけではなくホームセンターやドンキホーテ等のようディスカウントショップの価格も調べる必要があります。

また最近はリサイクルショップでも新品の家具を安く売っている事がありますから、要注意です。

とにかく、現時点ではアウトレット業界は追い風に吹かれて益々売上げを上げるチャンスがあります.。

このチャンスに新しいお客様を獲得する努力をして欲しい、そして丁寧な接客と思いやりあるサービスを忘れずに頑張れば明るい将来が待っていると思います。

最後になりましたが、この厳しい時期に「差別化されたサービス」を確立しておけば、将来必ず「絶対差」を生み出し成功すると考えます。

皆さんも「差別化されたサービス」我々中小家具店でなければできないサービスを考えてみてください!

       株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟

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今日は、「運、鈍、根」という言葉についてお話したいと思います。

私が27歳で独立した時、大変お世話になった方に穴吹社長という方がおられました。

家具店を開業したいと思っている頃、資金も信用もなく困っていた私に商品を貸してくださった方ですが、私より5歳年上で思いやりのある優しい人でした。

穴吹社長はその当時32歳で、香川県の丸亀市で七福家具と言う家具店を経営されていましたが、私が独立出来たのも穴吹社長と知り合ったからだと思います。

現在はもう亡くなられてしまい、七福家具も存在していませんが、当時は青年経営者として人望もあり立派な方でした。

その方から「杉浦君、人生は、運、鈍、根の3つが揃ってないと大成できないよ。」といわれました。穴吹社長が言われた事を思い出して書いてみます。

杉浦君、運というのは、心配しなくても皆に平等に与えられているから、必ずやってくる。

しかし、人を信じる事のできない人は残念ながら運を掴む事ができないんだよ、だから素直な気持ちで人の言う事を聞きなさい。

鈍という意味は、鈍いという事だけど、例えば頭が良くて機転が利いて鋭い人は、なかなか大成できないんだよ。

一つの事を愚直なまでに一生懸命やり続ける人が最後には大成しているんだよ。それともう一つ意味があるんだよ、それは人からの悪口とか非難、中傷を気にしない鈍さも必要だね。

根とは根性の事だけど、仕事に対する熱意とか情熱とか、継続力とかも根性といえると思うよ。そして、根を下ろすという考え方で信用される人間になるという事かな。

以上が聞いた内容でしたが、27歳の私はその時あまり意味がわからなかったのですが、52歳になった今では、本当にその通りだなと思います。

私は、今まで人を信用していろいろな人に騙されて失敗してきましたが、人を信用する事によって大きな運を掴む事ができました。

どう考えても、人を信用した方が得だと思います。
出来れば、相手をよおく見て信用出来る人を見分ける必要はあると思いますが、最初から相手を疑ってかかるような人間では運を掴む事は出来ないでしょう。

私は、もともと大雑把で小さなことを気にしない性格ですが、自分が正しいと思ってやっている事を人から非難、中傷されてもあまり気にしません、いや気にしないように心掛けています。

そして、人の欠点を見て見ぬふりができるように自分を鍛える事を心掛けています。

人間にはそれぞれ長所、短所があり、当然自分にも大きな欠点があるんですけど、他人の欠点は良くわかり、自分の欠点はわかりにくいものです。

なるべく長所を見るようにして、短所は見ないようにすれば人間関係は良好になると思います。

根性という言葉は、今や死語になっていますが人生は苦難の連続ですから、諦めない気持ちを持つ為には、根性が必要ではないでしょうか。

そして仕事上でも、私生活でも「信用」というものが一番大切だと思います。自分の人生に根を張るという事は、周りの人に信用されるという事ではないでしょうか。

皆さんも「運、鈍、根」の意味を考えてみてください、なかなか味のある言葉ですよ。

        株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟

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今日は、ペルシャ絨毯との出会いについて話したいと思います。

今から18年前、あるイラン人と出会いました。
 彼の名前はカヴェ、ザンデ、バシリといいます。


東京からペルシャ絨毯を車に積んで、愛媛の松山市まで15時間かけて来たのですが、私はその当時まったくペルシャ絨毯のことを知りませんでした。

魔法の絨毯としてアラビアンナイトの物語に出てくる、空飛ぶ絨毯というくらいの知識しかありませんでしたので、カヴェさんに「あなたのお店でペルシャ絨毯を売ってみませんか?」と言われても、「はぁ~」というしかなかった。

その当時、私はアウトレットの家具店を4店舗経営していましたが、安い家具を専門に売っていましたので高額なペルシャ絨毯など、分不相応であり売れるわけはないと思いました。

しかし、カヴェさんは熱心にペルシャ絨毯の事を話し始めました、しばらく聞いていたのですが、たどたどしい日本語で良く理解できなかった事を覚えています。

話の途中で、アンティークの絨毯を見せられました。その時、私はなんとも言われぬ感動を覚えたのです。

それから私は、ペルシャ絨毯に興味を持つようになり、いろいろな本を読んで勉強すればするほど、益々好きになっていき、奥の深さに感動し「人類の文化遺産」であるペルシャ絨毯の虜になってしまいました。

ちょうどその頃、イランとアメリカが国交断絶したとの事で、アメリカが輸入していた約10億ドル(1000億円)のペルシャ絨毯が在庫としてイランに残っていましたので、安く仕入れも出来る状況でした。

私は、ひょとしてペルシャ絨毯は、世界のアウトレット商品になるのではと感じました。

3400年~4000年前から存在するペルシャ絨毯ですが、18年前まで我々一般の日本人は見ることもなかったと思います。

芸能人や政治家だけが持つ事のできる「特別な絨毯」というイメージがありましたし、値段も相当高かった訳です。

私は、日本人がペルシャ絨毯を手に入れる1000年に一度のチャンスだと感じたのです。

アメリカ人はペルシャ絨毯が大好きな国民性で、イランの生産量の50%以上を輸入していたそうです。

それが、約20年前イラン国内のアメリカ大使館を、イランのテロ組織が占領したことがきっかけで、国交断絶することになり、アメリカはイランに対し経済制裁を開始しました、ペルシャ絨毯だけではなく石油、ピスタチオ、キャビアなどの商品を全面輸入禁止にしたのです。

現在も経済制裁は続いており、日本にとっては有難い事かもしれません。

とにかく18年前、私はペルシャ絨毯に夢中になり、欲しくなり自分で購入しました。そして、親、兄弟、親戚、友達、にペルシャ絨毯の素晴らしさを話しまくりました。

私が歩いていると、友達から「ペルシャ絨毯が歩いとる」といわれるほどでしたが、一生懸命説明するものですから、私の周りの人はほとんど全員ペルシャ絨毯を購入してくれました。

私はその時、売りたいと思って説明したのではないのです、ペルシャ絨毯の素晴らしさを理解してもらいたいと思って説明していました。

しかしその熱意はとてつもなく強大で、恐ろしいほどだったと言われました。

私は、日本人がペルシャ絨毯を持つ事は本当に幸せな事だと信じています、

なぜなら私がイランに行って「織り子」さんに「辛い仕事ですね」といった時、彼らは「私の作った絨毯で世界中の人を幸せに出来るのですから、私達は幸せです。」と云ったのです。


私はその時、胸が震えて涙があふれました。

そして、ペルシャ絨毯を日本に広める事が私の使命であると決意したのです。

皆さん、是非ペルシャ絨毯の事を勉強してみてください、必ず好きになると思います。

         株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟

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こんにちは、今日は「不況」についてお話したいと思います。

松下幸之助さんが「好況よし、不況さらによし」と言われていますが皆さんはどう思われますか?

また、松下幸之助さんは「不況の時こそ会社発展の千載一隅の好機である。商売の考え方一つ、やり方一つでどうにでもなるのだ」

また、「不況は物の価値を知る為の得がたい経験である」

また、「不況、難局こそ何が正しかを考える好機である。不況の時こそ事を起こすべし。」

また、「不況になると商品が吟味され、経営が吟味され、経営者が吟味され、そして事が決せられる。従って非常にいい経営者のもとに人が育っている会社は好況の時は勿論、不況の時には更に伸びる。」

また、「不景気になっても志さえしっかりと持っておれば、それは人を育てさらに経営の体質を強化する絶好のチャンスである。」

松下幸之助さんは、明治27年に生まれ、平成元年に亡くなられた方で、松下電器産業を一代で築き上げた日本の偉大な実業家でありますが、松下さんは「不況は決して悪い事ではない。」といわれているようです。

現在、会社経営者のほとんどの方が、困った事になったと思っているはずですが、松下さんの考えを理解するならば、この不況をチャンスと考えるべきかもしれません。

我が社も今こそ、志(経営理念)をしっかり持って、全社員が一丸となって理想の会社を目指す事が大切だと思います。

経営理念とは、会社の存在理由であり、社会にとって必要な公器として存続するべきかどうかを判断する基準であると思います。

我が社の「経営理念」は「お客様及び全従業員の喜びの創造」「企業の再生支援を通じて社会に貢献する」の二つでありますが、どちらも社会貢献という意味では意義のある志だと思います。

問題は現実に経営理念の通りに、会社経営が出来ているかという事です。

特に「お客様の喜びの創造」については全力で取り組まなければいけないと思っていますが、まだまだ出来る事がたくさんあると考えています。

今年6月から真剣に取り組もうと思っている「下取りサービス」もその一つです。

このサービスは以前にもお話ししたと思いますが、会社にとってかなり大変な苦労を伴うサービスです。

しかし、お客様に喜んでいただけるサービスであることは間違いないと思います。

不況の時こそ志(経営理念)に沿った経営をすべきであると考えるなら、この「下取りサービス」をなんとしてもやり遂げるべきだと考えております。

皆さんも、今こそ「志」に沿った経営をされて、この「不況」を千載一隅の好機とされることを祈願いたします。
 
         株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟 

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今日は「熱意」という言葉の意味についてお話したいと思います。

『熱意』とは、熱い思い、燃えるようなやる気、使命感、情熱、いろいろな意味を持っていると思います。

以前に人生、仕事の成果は「能力×熱意×考え方」で決まると言う話をしたと思いますが、この方程式の中で一番大切なことは「考え方」であるといいました。

確かに「考え方」はマイナス100からプラス100まであるので、間違った考え方をしていると、能力が高いほど熱意が大きいほど結果が悪くなってしまいますので、非常に重要なものであります。

しかし世間一般の人は、だいたい「悪い考え方」をしていないと思いますから、成功する為の大切な要因はやはり「熱意」ではないかと考えます。

この「熱意」と言うのは日々数値が変化しており、体調や気分によって大きく変わってきます。

つかみどころがない物ですが、1から100まであるとすれば掛け算ですから結果がかなり違ってきます。

我々は限られた時間で一生を終えるわけですから、毎日の熱意の数値の合計が人生の結果として残るわけです。

では、どうすれば高い熱意を保ち続ける事ができるのでしょうか?

私の考えですが「どうしてもやり遂げたい!」という強烈な願望を持つ事が大切だと思います。そしてその願望が使命感に成長していくと、自分に「残された人生の大切な時間」を、熱意をもって過ごす事が出来るのではないでしょうか。

我々は良く「運命」という言葉を使いますが、人が使命感を感じて決意した時を「立命」といいます。

この「立命」の状態になった人は「燃えるような熱意」を保ち続ける事が出来るのだと思います。

しかし、「立命」の状態になったとしても我々は人間ですから、毎日頑張るというのは大変難しいでしょう。

楽をしたい、休みたいと思う時があっても仕様がないと思います、しかし熱意の数値が人生の結果であるならば、なんとか頑張る時間を増やさなければなりません。

実は、私も「立命」の状態にはなっているのですが、熱意を持続する事が非常に難しいと感じています。

少し疲れてくると「休みたい、さぼりたい」と考えてしまいます。

「自分の生涯の目標」と「残された時間」を考えて、まだ余裕があると思い込み、休もうとする傾向にあります。

しかし、たいていの人は時間を無駄に過ごして、生涯の目標を達成できずに死んでいくのですから、気をつけないと「光陰矢のごとし」だと自分に言い聞かせるようにしています。

本来の自分は非常に意思が弱く、優柔不断で、継続力がないと思っています。他の人と比べる事は出来ないですがおそらく、「能力」も「熱意」も低レベルだと感じています。

「考え方」だけは間違っていないと自信はありますが、情けない話です。

しかし、私には「もう一人の自分」が存在しており「もう一人の自分」は自分が理想としている人間です。

彼(もう一人の自分)は、非常に意志が強く、燃えるような熱意と行動力をもっています。

彼(もう一人の自分)は、私の事をよく叱ります、叱られた私は自己嫌悪に陥り彼(もう一人の自分)のように熱意を持った人間になりたいと願望し、努力します。

彼(もう一人の自分)に褒められた事がなく、いつも叱られて、呆れられて、情けないと言われています。

私の願望は、生涯の目標を果たして彼(もう一人の自分)に認めてもらい「よく頑張った」と褒めてもらう事です。

その為には「熱意」が大きな原動力になると思っていますから、少しでも多くの時間を「熱意」を持って生きていかないといけないと反省しております。

皆さんは、毎日どんな時間を過ごしておられますか?

「熱意」を持って生きて行く事は、結構楽しい事かもしれませんよ。

         株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟

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今日は「チラシ」についてお話したいと思います。

私と「チラシ」の出会いは23歳の時、閉店していた家具店の在庫を処分する為、自分で考えて手書きで作った紙ビラが最初の出会いです。

そして、27歳の時本格的な「共同チラシ」を撒きたいと思い独立した訳ですが、「チラシ」は私を独立させる原因でした。

そして33歳の時、「共同チラシ」に行き詰まり、アウトレット商品を売る為の「独自のチラシ」を考え出しました。

なぜ我が社が、「共同チラシ」に行きづまったのかと言うと、ある時期から大型店が「共同チラシ」を撒き始めたのです。

同じ様な商品を同じ位の価格で「チラシ」に掲載している訳ですから、お客様は同じ物を買うなら当然、たくさん商品のある大型店に行かれます。

すると我々、中小家具店には来店する必要がなくなり、売上げが激減した事が大きな理由ですが、もっと大きな理由は、「共同チラシ」には心がこもって無いと言う事です。

チラシとは、無差別のお客様に配布されます、普通は新聞に折り込まれている為、お客様は嫌でも見なければいけないわけです。

最近は「チラシ」を見ないで捨てているお客様もたくさんいますし、新聞自体をとらない若い方が増加していますから、数万枚配布しても実際に見ていただけるお客様は想像以上に少ないと思います。

おそらく「家具のチラシ」を見られる方は、年に数回で家具を必要としている時だけだと思います。

ですから毎週「チラシ」を撒いて、お客様が家具を必要としている「何年かに一回のチャンス」に見ていただけるようにしなければなりません。

私は「チラシ」とは、「お客様へのラブレター」だと思っています、お客様にお店に来ていただきたいと思う気持ちが「チラシ」に込められていないと意味がない訳です。

一生懸命集めた商品(お宝)をお客様にプレゼントしたいと思い、「来店していただけたら最高のおもてなしをしたい」という気持ちがなかったら、「チラシ」を撒いてもお客様を引き寄せる事は出来ないと思います。

私は「生きているチラシ」と「死んでいるチラシ」があると考えています。

「生きているチラシ」とは、まさしく心のこもったラブレターの事です、皆さんが昔ラブレターを書かれたときを思い出してください。

わくわく、どきどきしながら「好きな相手と会いたい」「仲良くなりたい」「話がしたい」「自分の事をわかって欲しい」などと思いながら、一字一字に気持ちを込めて書かれたと思います。

お客様が、楽しくなったり、喜んだり、感動したり、驚いたりしていただける「生きているチラシ」をラブレターとして作る事が一番大切なことだと思います。

1月31日(土)と2月7日(土)の2週のチラシですが、松山南店と松山北店が製作したものが大成功したみたいです。内容はシンプルですが、心のこもった手作りの「チラシ」でした。

この厳しい経済環境の時代に、お客様が大勢来店して店内はごった返していたそうです。

たかが「チラシ」されど『チラシ』ですね。

私は長年「チラシ」を作ってきましたが、やはり50歳を過ぎて若い人たちの感性に着いて行けなくなっていると感じます

若い感性で、お客様の心を掴む「チラシ」=「ラブレター」を作っていかないと、この厳しい経済環境の中、来客数を増やす事は出来ないと思います。

皆さんも、新聞に折り込んである「チラシ」を見ながら、私の話を参考にしていただけたら幸いです。

         株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟

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今日は「家具の流通」についてお話したいと思います。

家具という商品は、百貨店をはじめ、チェーンストアー、家具専門店、インテリアショップ、ホームセンター、カタログ通販、インターネット通販、テレビショッピング等いろいろな販売業者が販売しています。

2008年の百貨店における家具の売上げを調べてみると、前年比マイナス幅が大きくなっています。特に、6月からは前年比のマイナス幅が2桁台に突入。

米リーマン・ブラザーズの破綻をきっかけに、本格的な金融不安に突入した9月以降は特に売上げの落ち込みが激しく、11月は21%減、12月は20%減を記録しました。

一般消費者の消費マインドの冷え込みが一層加速し、百貨店の売場に並ぶ高級家具から遠ざかっている状況が垣間見えます。

2007年度、全国百貨店の家具の売上げは、1264億3千万でしたが、2008年度の売上げは1098億6千万で、165億7千万(約13.1%)減少しています。

次にチェーンストアー(イオン、イトーヨーカ堂、イズミ、ニトリ等)の家具の売上げを調べてみると、前年の売上げを下回ったのは5ヶ月、あとの7ヶ月は前年比プラスを記録しています。

2007年度、全チェーンストアーの家具の売上げは3780億9千万で、2008年度は4108億1千万ですから、327億2千万(約8.6%)増加しています。

理由としては、一年間でチェーンストアーが、174店舗増加した事が大きな要因だと思います。

家具、インテリアだけの売上げを比較すると、チェーンストアーは百貨店の2~4倍あり、2008年度も売上げを伸ばしており、その差は年々開いていくと思われます。

高額な高級家具が売れない傾向があり、低額な家具インテリアが売れているという状況ではないでしょうか。

それでは我々、家具専門店はどうかというと、全体的には年々販売額が減少している現状であり、2009年は更に厳しい年になると思われます。

インターネット通販やカタログ通販の売上げは、把握できておりませんが、カタログ通販の売上げはかなり減少しているそうです。

我々家具専門店が、「勝ち組」になるためには、家具の専門知識を習得して、お客様と良い人間関係を作る為、丁寧な接客を心掛ける事が大切だと思います。

そして、他社では出来ない人的サービスを考え出し、他社との差別化をするべきです。

最後に、集客力をアップさせる為に他社にはない商品(アウトレット家具)の仕入をしなければいけないと思います。

また、激安のアウトレット商品をチラシに掲載して集客を増やす事も必要ですね。

          株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟

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こんにちは、今日は「考える社員をつくる」と言う事をお話したいと思います。

私が社長になったのは、27歳の時ですから、今から25年前のことですが、家業で始めた会社を、企業に転換出来る様になったのは、まだほんの1,2年前の事です。

家業として会社を経営していた時は、社長である自分がほとんどの仕事に口を出し、判断や決済を全部自分でやっていたように思います。

しかし会社の規模が大きくなってくると、組織が必要になってきます。

また、組織図に沿った役職が必要になってきて、管理職の方たちが自分の部署に関しては、自分で考え判断や決済する役割を担うようになります。

そうすると「自分で考える社員」が必要になってきます、会社が大きく成長する為にはどうしても自分で考える事の出来る「人財」を確保しなければうまくいきません。

幸い我が社には、優秀な管理職の方が数人おり、また若い管理職の方たちが「自分たちで考える」という事を真剣に思い始めています。

本当にありがたい事ですが、社長である自分が優秀な社員達を「考える社員」に成長させる事が出来るかどうかが問題です。

例えば、今までどうり社長が全てに口を出し、傲慢な判断を下していたら、おそらく「考える社員」はいなくなってしまうでしょう、そして以前の家業に逆戻りしてしまうと思います。

今、自分がするべきことはそれぞれの役割を、それぞれの役職者に任せるという事でしょう。

社員が考えた意見を聞き逃さない、そして何より社員が意見を言えるような「社風」を作る事だと思います。

経営理念である「お客様及び全従業員の喜びの創造」に沿ったサービスや、商品、接客方法などに関するアイデアを自由に発言できる状態を社内に作る事も大切だと思います。

我々小売業は、時代の変化に取り残されないように「新しいサービス、商品、接客」を考え出していかなければなりません、新しい発想はやはり高年齢の人より若い人達の方がたくさん考え出せると思います。

今までの常識で考えると、「そんな事は無理ですよ!」と思われる意見が、将来は成功の鍵になるかもしれません。

どんな会社も同じやり方(経営方法)では「30年は持たない!」と言われていますが、我が社もすでに創業25年経ちました。 

今迄のままでは将来、必ず行き詰まることになるでしょう。 ですから、今こそ「考える社員」が必要なのです。

全社員が、仕事に対して意見を持ち、職場に問題点を見つけ出し、そして解決策を考える事が出来るような「社風」を作りたいと熱望しながら、今日はペンを置きます。

         株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟

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今日は、「商業界」の創設者の一人でもあり、戦後の商業近代化運動の精神的な牽引車となった新保民八先生のお話をしたいと思います。

新保先生は、「正しきによりて滅びる店あれば滅びてよし、断じて滅びず」と言われ、今も多くの商業者に愛され、尊敬されています。

昭和33年に、新保民八先生が「第3回優良店員ゼミナール」において「青年店員よ大望を抱け」と題した講演で福沢諭吉の「福沢心訓七則」を引用して、商人の使命と素晴らしさを力強くうたい上げていますので、それをご紹介いたします。

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福沢諭吉の「福沢心訓七則」の第5条に「世の中で一番貴い事は、人のために奉仕して決して恩に着せない事です」と謳ってある。

これは商人の生活そのままだ、お客の寂しさを満たす愛の仕事、そんないい仕事をしながら、諸君は、「毎度ありがとうございます」と恩に着せないじゃないか。

商人の仕事こそ、売る事は道徳なり、諸君が売って売って売りまくる事によって、大衆はいいものを安く買える。

しかるに、諸君は品物を丁寧にお届けして、お客を満足させながら、「毎度ありがとうございます」と言う、心をこめて言うその言葉が、世の中で一番貴いことなんだ。

お客に奉仕して、決して恩に着せない。恩に着せないどころか、諸君は「毎度ありがとうございます」と頭を下げる。

その商人の謙遜な姿こそ、私は愛の仕事だと思う。 立派な美しい事だ。

また、第6条で、福沢さんは、「世の中で一番美しい事は、すべてのものに愛情を持つ事だ」と言っている。

全てのお客に愛情を持つが故に、たとえ十円のお客であっても、親切にしてあげる。

言い方はおかしいけれども、一万円のお客は値段に逆行した満足料を払う。

あなた方は、一万円のお客は儲けが一割でも千円入ると思うから、大切にする。

十円のお客は丸々儲かっても十円だと思うから、サービスが悪くなる。けれども十円のお客は恥ずかしそうに「黒砂糖でよろしゅうございます」と言う。そういうお客の方が寂しさは大きいんだ。

一万円のお客はどこでもちやほやされるから、寂しさはそんなに大きくない。

乏しい中から十円の金を二十円にも使いたいという、そういうお客ほど寂しさは大きい。額は小さいが、それを求める瞬間の寂しさは大きいんだ。

だから、寂しさを満足させてやったときの満足料は大きいんだ。満足料が大きく入って来るんだ。そういう事に気が付かんといかん。

十円のお客を一万円のお客より優遇せよという意味ではないが、そういう人こそ、心のこもった、愛情のこもった商売をしなければならんのだ。

世の中で一番美しい事は、全ての人に愛情を持つことだ。だから現金と正札が大事なんだ。

月末にごっそり払ってくれるからと言って、掛売りのお客にはごそっと一割値引きして、そして店先で十円、二十円と買うお客にはつっけんどんな商売をしている。

だから今までの商人はうだつが上がらなかったんだ。 この標準に照らしてみるならば、繁盛する店と衰退していく店とがはっきり分かるじゃないか。

宇品の高植くんという人の店は、全て現金正札だ。毎日現金が入ってくるから、仕入れ先にも現金でちゃんと払っている。

お客を愛するが故に、そのお客に商品を持ってくる問屋さんもかわいい。

開店記念日に酒を一升持って回ったそうだ。「問屋さん、ありがとうございました。あなたのおかげで商売ができるんです。あなたのおかげでお客さんたちを喜ばす事ができました。」

こう言ってお礼に回ったんです。

そうしたら問屋さんの中には涙を流して喜ぶ人がいる。「私は長い間、商売をしておりますけれど、小売店からお酒をもらって感謝されたのは、今日が初めてですよ」と言って涙を流していたそうだ。

彼はまた、お客も大事にしている。酒、味噌、醤油を扱っているから、結婚式だとか、葬式だとか、人間の喜びと悲しみにつけ、余計に売れる。

気をつけていればそれが分かるから、記録しておいて、一年経ったら、お葬式のあった家に出掛けていくんだ。 

そして「今日はお母様のご命日でございますね。お線香を上げさせていただきます」と言って、ちゃんとお参りして来るんだ。

君らはそんな事をしてないだろう、売ったら回収の事ばかり考えているだろう。愛情のある商売をしていないんだ。

現金をもらって一年経ったその日、お線香を上げさせてもらいに来ました、と丁寧に挨拶すると、皆、泣くそうだ。

他人様がよく覚えていてくれた、なんと心の優しい立派なご主人だ、と感激するんだ。

そこに満足料が、大きな連鎖反応を起こして来るんだよ。

ね、世の中で一番美しいことは、全ての人に愛情を持つことだ。

いいですか、われわれの幸福は、我々の足元にあるんだ。我々の商人としての生活はそのまま、立派な青年諸君が情熱を傾けるに足る、一生を掛けて悔いの無い、大事な仕事なんです。

若き商人よ、諸君は、一生を貫いて悔いのない、世の中ためになる、世の中に愛情のバラをまくところの立派な仕事をしているのだ。

日本の商業の戦士であるということを自覚して、毎日にもっと情熱と愛情を注ぎ、大きな希望を抱いて、幸福を実現していっていただきたいと思うのです。

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新保先生の情熱と愛情が伝わってくる素晴らしい文章でしょう。

我々商売に携わる人間にとって、「仕事に対する自信と勇気を与えてくださるお話」だったと思います。
 
         株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟

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プロフィール
HN:
杉浦眞悟
年齢:
68
性別:
男性
誕生日:
1957/02/03
職業:
社長
自己紹介:
アウトレット家具のチェーン店「ビッグウッド」の代表取締役社長
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