アウトレット家具のチェーン店「ビッグウッド」社長のブログです。
本日は家具業界の将来について話したいと思います。
私が知る限りでは「家具業界」は最も時代に遅れた業界であると思っています。
その理由としては、高齢者の経営者が多い、上場企業が少ない、小規模の会社が多い為だと考えています。
そして、他業種からの攻撃を一番受けている業種でもあると思います。
他業種とは、ホームセンター、住宅産業、リサイクル産業、通販業、ネット販売、引越し業者、運送業者、などキリがありません。
家具専門店からもホームセンター業、リサイクル業、介護支援業、ネット販売業などに業態転換をして活躍している企業もあります。
将来的には、家具専門店は減少していくでしょう。
ニトリ、イケア、ナフコ、島忠のように家具以外の商品と一緒に家具を販売する業態がチェーン展開をしていますが、将来的にはこれも難しくなるでしょう。
実店舗は、ショールーミング現象がますます進むと思われます。
ネットで検索して、実店舗で手にとって確かめて、最安値をネットで探して購入するという購買スタイルは今後もっと進んでいくでしょう。
家具の場合は運送費がかなりかかりますから、ネットで販売する商品としては適していないかもしれませんが、将来的には運送コストも下がる可能性もあります。
イケアの家具のように組立式であれば、運送コストが極端に下がります。
いずれにせよ、実店舗の売り上げが右肩上がりに上がる可能性はほとんどありません。
お客様から見れば、同じ商品であればお店で買おうが、ネットで買おうが安いほうがいいに決まっています。
ネット業者は、自分で在庫を持たなくても何万点という商品をネット上に掲載して販売することができます。
商品説明にしても、ネット上でかなり詳しく出来る訳ですから、不安なく購入できるようになるでしょう。
特にプロパー商品であれば、どこで買おうが「メーカー保証」もありますし安心してネットで買えるわけです。
そうなれば、現在実店舗を展開しているチェーン店は苦境に立たされる恐れがあります。
特に有名メーカーのプロパー商品を、実店舗に展示して販売している家具専門店は苦戦するでしょう。
何処でも買えるプロパー家具を実店舗で、一般的な価格で販売することは至難の業になるでしょう。
一方、PB商品を持つ企業ニトリ、イケア、アクタス、無印、カッシーナイクスシー、ウニコ等は実店舗で売ろうがネットで売ろうが売上自体は変わらないと思います。
独自の商品を持っている企業は、将来的には実店舗販売より、ネット販売の方が多くなってくるでしょう。
我々のような「アウトレット家具専門店」はどうなのかというと?
アウトレット商品は、ほとんどが現品ですから同じ価格で販売できる家具は「世界に一つ」しかありません。
ですから、実店舗で売ろうがネットで売ろうが同じ商品は二度と販売できません。
アウトレット家具専門店の戦略は、実店舗で販売する戦略です。
お店に来てもらわないと、スライド販売やプラスワン販売が出来ません。
ネットで販売したのでは、お客様と人間関係を築くことも難しいし、自分を売るという接客もできません。
現品売りに徹することで、実店舗でしかアウトレット家具は買えないという戦略です。
お客様は、自分だけしか買えない家具を宝探しのように実店舗に探しに来るというものです。
ワクワク、楽しい買い物をしていただくわけです。
高級な輸入家具がびっくりするほど安かったり、ニトリと同じような安い家具が更に激安価格になっていたり、驚きと感動を楽しめるお店にしていこうと思っています。
ペルシャ絨毯や一枚板のように同じものがない商品も現品売りする事で、「自分だけしか買えないのね!」と言ってお客様に喜んでもらう戦略で頑張ります!
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