アメリカのサブプライムローンの問題から世界恐慌に発展しかねない状況で、日本経済も不景気になる恐れが増してきました。
そこで、「不景気になると我々のアウトレット業界はどうなるのか」と言う疑問が湧いてきますが、私の考えている予測をお話したいと思います。
バブルが崩壊して日本経済が不景気になった時を思い出すと、高級品がどんどん売れて「高いものを買うのが偉い」と思われていたバブル時期から、消費者が商品の価値と価格を真剣に調べるようになり、価値ある商品を「誰よりも安く買う事が偉い」という風潮に変化しました。
我々アウトレットの業界は、バブルが崩壊してから成長を始め、現在成長期真っ只中ですが、この度の不景気はアウトレット業界の成長に更に拍車をかけると思われます。
しかし、何でもアウトレットと名がつけば売れる訳ではなく、これからはお客様が本当のアウトレット商品を厳選する時代になると思います。
家具という商品は耐久消費財であり、不景気になると買い控えをする商品ですから、お客様は今まで以上に見る目が厳しくなると思われます。
商品の市場価格もインターネットなどにより情報がすぐ入手できますし、同じ商品であればどこが一番安いかすぐ分かる時代です。
要するに本物のアウトレット商品しか、売れなくなる時代が来ると思います。
では「本物のアウトレット商品とはどういう物なのか」と言うと、品質は悪くないけれど理由があって安く販売できる商品、お客様にとっては二度と買えない商品の事です。
オンリーワン商品、言い換えれば現品限りの商品ですが、我々アウトレット業界の企業は仕入れに力を入れなければ、お客様に見放されると思います。
不景気になるとお客様は価値ある商品が本当に安ければ、大きな立派な店舗でなくても喜んで買っていただけます。
我々中小の店舗には大きなチャンスが訪れますが、「仕入れの更なる努力」と「お客様に喜んでいただくサービス」を徹底しなければ、アウトレットの店舗でも生き残る事は出来ないでしょう。
高額所得層がアウトレットの店舗に来店し始めますので、高級な商品も展示するべきです。
そして、礼儀正しい丁寧な接客をするべきです。この不景気がアウトレット業界に大きなチャンスとなりますように、夢をもって頑張ろうと思います。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟