こんにちは。今日は我々家具業界に従事する企業が取り組まなければならない一番大きな問題をお話します。
我々家具小売業界は、今後ますます厳しい経営状況になると思います。
家具と言う商品は、耐久消費財であり長年使用可能な商品ですから、買い替えの期間が非常に長いと言う特徴があります。
例えばソファーやベッドでも10年以上使用している方がたくさんおられますし、箪笥や下駄箱や座卓などは20年以上使用されている方がたくさんいらしゃいます。
要するにお客様は、家具が古くなってもなかなか買い換える事はありません。
現在のように景気が悪くなってくると、ますます買い控える傾向にあります。
家具というものが、電気製品のように壊れにくく、多少壊れたとしても使用出来るわけですから、急いで買い換える必要がないわけです。
そして、もし買い換えたいと思っても、古い家具を処分しなければ新しい家具を設置することはできません。
現在、地域によっては粗大ごみに出す事が出来ない家具がたくさんあります、例えばソファーやベットのマットレスのような「ウレタンが使われている家具」等は、粗大ゴミに出す事が出来なくなってきています。
木製の家具はまだ回収してくれるようですが、大型家具を家から運び出し、粗大ゴミの日に捨てに行く事が出来ないお年寄りの方達は、古い家具を辛抱して使っているようです。
どちらにしても、ますますゴミの規制が厳しくなりそうで、古い家具を捨てようと思ったら、専門の業者に高いお金を払って引き取ってもらうしか方法がなくなると思われます。
我々家具小売店が商品を買ってもらおうと思ったら、古い家具を引き取るサービスをするしかないと思います。
無料引き取りサービスが当たり前になるでしょうし、配達に行けば必ず古い家具を引き取るわけですから、売れた本数と同じゴミが溜まるわけです。
引き取ったゴミ「中古家具」を産業廃棄物の業者に取りに来てもらうと、かなりの費用が必要ですから、出来れば少しでもゴミを減らしたい訳です。
実は我が社は、店内にリサイクルコーナーを設置して引き取った中古家具を販売しているのですが、これは直営店だけでFC店はまだ設置しておりません。
リサイクルセンターのように綺麗に磨いて高く販売するのではなく、現状のままですが500円、1000円で販売しています。
引き取った家具が全部売れるわけではなく、どうしようもない家具は壊して捨てに行くか、業者に取りに来てもらうしかありません。
どちらにしても、今後我々は「ゴミとの戦い」を始めなければ成りません。
そして、売上げを上げようと思えば積極的にゴミを引き取るべきだと思いますし、地球環境を良くするためにはゴミを減らす努力をしなければならないと思います。
そして、将来は「古い家具を売る仕組み」を確立して、お客様から無料で引き取るのではなく、買い取る「下取り」サービスをすべきだと思います。
その為には、自社で配達する事が出来なければ「下取り」は不可能だと考えていますので、各店には必ず配達員を2名配属しております。
またお客様から、いくらで買い取るのか査定しなければならないのですが、専属の査定する人員を配置するには費用がかかりすぎるため、店内で商品を買っていただく時に「下取り査定表」の金額に応じて買い取る仕組みが必要です。
古い家具の状態は把握できませんが、たとえ再販できない物でも買い取る事になるので、あまり高額では査定できません。
以上のように、これから我々家具小売業界は「ゴミとの戦い」に勝ち抜いた者が生き残るのではないでしょうか。
是非、皆さんご意見をお寄せください、お待ちしております。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟