「商売の原点は仕入れ」であるとよく言われますが、我々販売業にとってはそのとうりであると思います。
最も大事なものが仕入れですが、その次に大事なものは「値決め」です。
いくら上手に安く仕入れても安く値段をつけて利益がなければ商売は成り立ちません。
安く仕入れて、価値に見合った値段をつけてお客様に喜んで買ってもらう事が商売の根本ですから、適正利益を確保して販売しても「安い」と言われる様な商売をしなければいけません。
我々アウトレットの業界に従事する者は特に仕入れる値段を間違えると、お客様に喜んでもらえる価格で販売できませんから困った事になってしまいます。
アウトレット商品の仕入れ価格の定義は「卸価格で販売して適性利益がとれる」価格である事です。
要するに卸価格の60%~70%で仕入れる事ができなければアウトレット商品にはなりえないのです。
海外からの輸入による自社コンテナ商品の価格が通常の卸価格の70%~80%くらいだとは思いますが、商社から仕入れるコンテナ商品の価格は通常卸の85%~90%くらいではないかと思います。
本当にアウトレット商品としてお客様が喜んで買って下さる価格はやはりN社(家具の大型チェーン店)の販売価格の20%~30%ダウンだと思われます。
ということは、やはり「傷物」「旧型商品」「換金商品」「倒産品」「自社コンテナ商品」等の理由あり商品を優先的に仕入れる必要があると言う事です。
何か理由があって安くなるような商品は、「どの程度の傷なのか」とか「型が古い物は何年ぐらい前の商品なのか」などその状態に応じて仕入価格を交渉しなければなりません。
物の値段を充分に熟知していないと、良い仕入れはできないと思います。
ですから勉強をしっかりして正確に価格を判断する能力を身につける事が大切ではないでしょうか。
皆さんも、自分の扱っている商品の本当の原価を研究してこそ良い商売人になれると思います。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟