今日は、森信三先生の古典的名著ともいえる「修身教授録」から、「人間の真実の生き方とは」についてお話したいと思います。
人間と言うものは、普通には、すべて現在より一段上に上がりたいと思うものであります。
しかしながら我々人間と言うものは、たとえ一段上の地位に登ってみても、それを満足して喜ぶのは束の間で、しばらくすると、さらに又一段上の地位に登りたくなるのが人情の常であります。
実際我々人間が、地位とか名誉を得た喜びと言うものは、ほんの当座の間に過ぎません。
そこで今話をわかりやすくするために、一つの喩えをとってみることにしましょう。
例えばここに、様々な鉱石の層よりなる大きな絶壁があるとして、そしてその絶壁は、上へ行くほどよい金属があるとしてみましょう。
するとその場合、先に述べた社会上の地位を、一段でも上へ上へ登ろうとする人は、いわばかような絶壁へ梯子をかけて、上へ登るほど、そこには立派な鉱石があるからといって、一段でも上の梯子段へ登ろうとあがいているようなものです。
一段でも上の梯子へ登ろうとするものは、一段でも上に上れば、そこにそれだけよい鉱石がある以上、一応もっとも千万と言えましょう。
しかしながら、ここに一つ見逃してはならない大事な事があると思うのです。
それは何かと言うに、ただ梯子段を上に登ることばかり考えて、どこか一ヶ所にとどまって、鉱脈に掘り込むことを忘れてはならぬと言うことでしょう。
もし梯子段を上に登る事ばかり考えて、そのどこかに踏みとどまって鉱石を掘ることに着手しない限り,一番上の段階までのっぼって、例えそれが金鉱のある場所だとしても、その人は一塊の金鉱すら我が手には入らないわけです。
これに反して、仮に身は最下の段階にいたとしても、もしそれまで梯子段の上のほうばかりにつけていた眼の向きを変えて、真っすぐ我が眼前の鉱石の層に向かって、力の限りハンマーをふるって掘りかけたとしたら、
たとえそれは金鉱や銀鉱ではないとしても、そこには確実に何らかの鉱石が掘り出されるわけであります。
なるほど鉄や鉛は、金銀と比べればその値段は安いでしょう。
しかし、また世の中と言うものはよく出来たもので、鉛は鉛、鉄は鉄と、それぞれそれでなくては用をなさないところもあるのです。
いかに金銀が尊いからと言って、金銀の太刀では戦争は出来ません。
いわんや梯子段をただ形式的に上へ登る事ばかり考えている人間は、仮に金銀鉱のところまで達したとしても、実は一物をも得ずして、梯子段をさらに一段上へ登ろうとする人間です。
さて以上は単なる喩えに過ぎませんが、しかし私には、そこにどうしても無視することの出来ない、人生の貴重な真理の一つが含まれているかと思うのです。
皆さん、森信三先生の「修身教授録」の中からの文章ですが、皆さんの人生の生き方の参考になるのではと思い書いてみました。
哲学書ではありますが、面白いので是非読んで見て下さい。
株式会社 家具のアウトレットビッグウッド 杉浦眞悟
感動的な事例もたくさんありますよ! 皆さん楽しみにしてください。
事例1.
先日、引越しをされるお客様が、家具を買い換えたいと言う事で来店され、私は丁寧にお見積もりをしました。
お客様は「今月末くらいには、又来るからね!」と言ってその日は帰られました。
月末になってもお見えにならないので、奥様にお電話したところ「ご主人が事故で亡くなったんです」と言われ、私はびっくりして、気の利いた言葉も言えず電話を切ってしまいました。
しかし気になって、もう一度奥様に電話をかけ「元気を出してください」と一言いいました。
お客様は泣きながら「ありがとう、ごめんね、ありがとう、ごめんね」と繰り返し言われました。
そして「もう子供も家にいないので、食器棚を小さい物に買い換えるね」と言われたので、私は「じゃあ笑顔になったら来てくださいね」と言いました。
事例2.
テレビボードを配達したときに、テレビの配線をしてあげました。
お年寄りのお客様だったので、大変喜んでくれました。
事例3.
先日、テレビボードを見にこられたお客様が、リフォームをされると言われたので、一緒になって部屋の色のバランスや家具を置く場所、カーテンの色、靴箱の色、照明の色、デザイン等、たくさんの事をお話しました。
大変喜ばれて帰って頂けたので、私もすごく嬉しい気持ちになりました。
事例3.
耳の聞こえないお客様が来店され、私は筆談で説明し、商品を購入してくださいました。
その時、お客様が「配達時間をファックスしてくれますか?」と自宅のファックス番号を書いてくだっさたので、私も「わかりました」と書いて渡しました。
その時、売上伝票にファックス番号が書いてないことに気がつき、記入して「不具合があったらこちらにファックスしてくださいね。」と云いました。
お客様は、すごく喜んでくださいました。
事例4.
配達のときに全部の家具にフェルトを貼るようにしました。
よくお客様に喜ばれるようになりました。
どうやったら喜ばれるか、いろいろ考えながら配達を頑張りたいと思います。
事例5.
ご年配の方が腰痛がひどいからといって、座椅子を探しに来店されました。
すぐに使いたい様子でしたが、自分では持って帰れないという事で、ご近所だった事もあり、すぐに配達をしてあげました。
お客様は「いつも痛いので、一日も早く欲しかったので助かりました。」と言って喜んでもらいました。
今日はこれぐらいにしておきます。
皆さん、本当に心温まる事例を読んでいただいて、感想はいかがでしょうか?
「お客様及び全従業員の喜びの創造」と言う(経営理念)を追い求めて、これからも
ビッグウッドは邁進していくつもりです。
株式会社 家具のアウトレットビッグウッド 杉浦眞悟
今日は「お客様に喜んでいただいた事例」についてお話したいと思います。
我が社ビッグウッドの経営理念は「お客様及び全従業員の喜びの創造」であります
それで、ビッグウッド全従業員から「お客様に喜んでいただいた事例」を毎月書いてもらっています。
私は、それをとても楽しみに読んでいますが、一年に一回最優秀賞を2名、優秀賞を3~5名選ばせてもらって、表彰しています。
今日は、その中から今年の事例をいくつか紹介してみたいと思います。
事例1.
毎年、年賀状、暑中見舞いを100枚ほどお客様に出しています、また普段から時間があるときは手紙を書いています。
お客様から「いつも手紙ありがとう」と言われました。
事例2.
家具の配達に行った先で、お客様が自分達で引越しをしていた時、洗濯機が重くて持てないとの事で、お手伝いしました。
お客様に大変喜ばれました。
事例3.
お客様がお帰りになる時、入り口までお見送りしました。
「丁寧な接客で、見送りまでありがとう」と言われました。
事例4.
お客様のお宅に配達に行ったとき、フエルトのサービス、ミラクルクリートによる清掃、引き出しの調整などをしています。
また、床、壁などに傷をつけないように、細心の注意を払っています。
お客様から、「また買いに行きますね!」と喜んでいただいています。
事例5.
脚の悪いお客様の為に、隣のヤマダ電機さんにお願いして、車椅子をお借りして店を案内させてもらった。
大変感謝された。
事例6.
お客様から「あなたは本当にイキイキとして、楽しそうに仕事をしているが、どうしてそんなに元気なの?」と聞かれて
私は、いかにこの仕事が、ビッグウッドが大好きで、店長は仕事に一生懸命で信頼できるいい店長なので、会社のため、店長のため,自分のために毎日一生懸命、楽しく働いていますと答えました。
お客様は、愛社精神を持ち、上司を信頼し、自分の仕事が好きな社員は信用できると言ってくださいました。
今日はこれくらいにしておきますが、まだまだたくさんあります。
本当に心温まる事例がたくさんあり、私は我が社のスタッフを心から尊敬し、ありがたいと思っています。
又来週紹介させていただきます、楽しみにしてくださいね!
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
個人的にいろいろありまして、ブログをお休みしてしまいました。すみませんでした
今日は、「社長とは何者か?」と言う事について話したいと思います。
日本に社長はどれくらいいると思われますか?
2008年の数字では、約334万社の会社があるそうで、社長も334万人いるらしいです。
そして毎年10万人以上の社長が誕生しているそうです。
日本の高校生の数が360万人だそうですから、日本にはいかに社長の数が多いかがわかりますね。
実は2006年の会社法により、資本金が1円からでも会社を設立出来るようになったことも、社長が増加している理由だと思います。
要するに、社長とは特別な人がなっているのではないと言うことです。
次に社長の種類を4つに分けてみました。
タイプA=創業オーナー社長
タイプB=ファミリーオーナー社長
タイプC=勝ち抜き社長(駅伝社長)
タイプD=請け負い社長
四つのタイプは、社長になった成り立ちが違います。
株の保有率による権限やミッションの違い、背負っているものの違い、在任期間の違いによる時間感覚の違いなどから、それぞれに特徴があると思われます。
日本の企業の99%以上は中小企業であり、その多くが創業オーナー企業だそうです。
タイプAの創業オーナーは、会社の全権を握るため、「お山の大将」になりがちです。
創業期には何でも一人でやってきた、なんでも管理してきた社長がほとんどです。
組織が大きくなっても現場の些細なことが気になって仕方がない、我慢出来ずに口に出してしまう。
自分が出来るか出来ないかの基準で判断して、怒鳴り散らしてしまう様な傾向があると思います。
私を含めて、創業オーナー社長は、誰からもアドバイスをもらえない、自ら成長機会を取りにいくしかない、孤独な存在なのです。
次に、タイプBのファミリーオーナー社長ですが、創業社長から親族が事業継承をするパターンです。
就任してすぐには自分のカラーが出せないで、苦悶する人が多いと思います。
しかし、何年かすると独自色が出せるようになり、創業者ではないと言う負い目や、創業者に対する呪縛から解き放たれる時がきて、第二、第三の創業をする方もいらっしゃいます。
ユニクロの柳井社長も、実は二世経営者です。
次に、タイプCの勝ち抜き社長についてお話します。
オーナーではなく、昇進の結果、社長になるケースですが、大手企業やオーナーのいなくなった歴史のある会社で多く見られます。
特徴は、在任期間が短く二期4年または、三期6年と言う会社が多いようです。
個人的な考え方や方針を、一方的に打ち出すことが難しい立場で、在任期間が限られているので、その期間で自分に何が出来るかを考えます。
成果を残せば、会長や相談役としての続投も期待できます。
最近では、社長が不祥事の発覚で管理責任を問われて、株主代表訴訟の矢面に立たされることが珍しくなくなりました。
そうなると、勝ち抜き社長は保守的になり「無事に終えられるように、出来るだけ変わった事はしないでおこう」と思う気持ちが出てきます。
その気持ちが、不祥事を社内で見つけた時にも、社長自ら指揮して隠蔽に走らせてしまう事があります。
たすきを受け取った社長は、間違ってもそんな後ろ向きで弱い人を後継者に選ばないで欲しいものです。
社員も顧客も社会も含め、みんなを不幸にしてしまいます。
我が社の二代目、三代目社長も、勝ち抜き社長になると思われますが、是非気をつけて欲しいものです。
最後に、タイプDの請け負い社長についてお話します。
主要な株主が別にいて、そこから頼まれて就任するパターンです。
請け負い社長はオーナーではなく、また在任期間も自分の意思で決められないため、タイプCの勝ち抜き社長以上に決断の難しさを抱えています。
外資系企業の日本法人社長などは、典型的な請け負い社長です。
業績が悪くなったり、本社の意向を無視していると、一方的に解任される可能性があります。
以上が「社長とは何者か?」と言う説明です。
社長として生まれてくる人はいないと思います。
社長に向いていない人もほとんどいないと思います。
誰でも一ヶ月あれば社長になれます。
社長は、なった瞬間に生まれる訳です。
株式会社 家具のアウトレットビッグウッド 杉浦眞悟
ビッグウッドの 第二の経営理念 は、
「企業の再生支援を通じて社会に貢献する」です。
何のことか意味がわからない方が多いと思います。
実は、ビッグウッドは家具アウトレットの専門店として、フランチャイズ展開をしています。
現在FC店が18店舗ございますが、7年前からスタートして今に至っています。
何故、フランチャイズ展開を始めたのかと言うと、地方の中小家具店が生き残る為に微力ながら、応援できると考えたからです。
ビッグウッドは18年前、通常の家具専門店からアウトレット専門店に業態転換をする事により生き残ることが出来、業績も良くなりました。
そこで、そのノウハウを中小家具店に教えることによって、業績の悪い中小家具店を再生出来ると考えたのです。
又、現金仕入れにより、アウトレット商品も大量に仕入れることが出来るようになり、FC店に供給できるだけの余裕が出て来た事も、追い風になりました。
自社で成功したノウハウを、他社に教えることに多少抵抗もありました。
しかし、中小家具店の「強者グループ」を創り上げたいと思う気持ちが抑えきれなくなり、フランチャイズを考えた次第です。
ビッグウッドは、日本で始めてアウトレットと言う業態に転換して、はや18年が経ちました。
おそらく「アウトレット業態」を日本に広めると言う「使命」を持っているのではないかと思うのです。
我々企業は世の中に必要とされるから、存在できるわけです。
世の中の為に、何が出来るのか?
社会貢献と言うのは、「仕事を通じて世の中の為になる」でありますから、ビッグウッドはFC展開を通じて社会に貢献する事を「経営理念」にしたわけです。
経営理念とは、存在意義であります。
もし経営理念が、世の中の為にならないような事であれば、その企業の存在価値はありませんから、自然と淘汰されて無くなるでしょう。
何の為に、ビッグウッドは存在するのか?
「従業員さんを守る為」と言うのは当然ですが、「お客様に喜んでいただく為」、「中小家具店さんにアウトレットを広める為」に我が社は存在するのです。
それぞれの企業がそれぞれの「使命」を持っておりますが、いかに全従業員が自社の「使命」を認識しているかと言うことがとても大切です。
ですから、企業理念を全従業員に浸透させることは、本当に大切な事なのです。
業務の判断基準にしても、「経営理念」に沿った考えで判断するべきです。
我々会社幹部は常に「経営理念」の意味を、末端の社員さんにまで教えると言うことを怠ってはいけないと思います。
とは言うものの、まだまだビッグウッドの「経営理念」を理解している社員さんは少ないと思いますので、是非このブログを読んで欲しいと思います。
「経営理念」PART-1からPART-4まで書きました、長い文章で読みにくいとは思います。
しかし、ビッグウッドの社員さん達にとっては、とても大事なことを書いてあります。
ビッグウッドの全従業員さん!
「どうかお願いいたします」「読んでください」 悲痛な叫びです!
株式会社 家具のアウトレットビッグウッド 杉浦眞悟
全従業員という意味は、社長や役員も含めて全従業員としました。
経営者は従業員ではないと言う考えもありますが、私は経営者も一従業員として会社に貢献すべきだと考えております。
「全従業員の喜びの創造」
1.喜んでいただく収入
2.喜んでいただく職場
3.喜んでいただく将来性
と言う事で、「3つの喜び」を創造していく事が、ビッグウッドの経営方針です。
一つ目の「喜んでいただく収入」については、どういう意味か説明いたします。
まず安定した収入がなければ、社員は生活が出来ませんから、会社の経営を安定させる事が重要です。
そして、会社に対する貢献度によって、利益の公平な分配をすべきだと考えています。
どういうことかと言いますと、仕事の内容によって「収入に差」があるのは当然で頑張った人には、たくさん配分するように考えております。
二つ目の「喜んでいただく職場」の意味をお話します。
社員さん達に喜んで働いていただく為には、楽しい職場が必要です。
人間関係の良い職場、皆が助け合い、お互いを信頼して「楽しく働ける職場環境」を作り上げていく必要があると思います。
三つ目の「喜んでいただく将来性」の意味をお話します。
社員さんたちが、頑張れば副店長、店長、エリア長、課長、部長、役員、社長までなれる仕組みがあるべきだと思います。
ビッグウッドと言う組織の中で、自分達の将来の姿を想像できる事が大切だと考えます。
また、ビッグウッドには全国展開すると言う大きな目標がある訳ですが、出店をしていくと言う方針が明確であるべきです。
入社していただく社員さんに「将来性」を感じてもらえるような会社にすべきだと考えます。
以上のように、「全従業員の喜びの想像」についてお話してきましたが、やはりビッグウッドらしさ「社風」を作り上げて行きたいと考えます。
目指すは、「やりがいのある楽しい職場」「尊敬しあえる仲間」「助け合える関係」「目的をもって自己実現できる環境」であります。
「ビッグウッドに入って良かった」と言われるような会社にしたいと、心から思います。
もう一つの「経営理念」、「企業の再生支援を通じて社会に貢献する」については次週お話をします。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦真悟
まず「喜んでいただく配達」についてですが、ビッグウッドは自社配達の仕組みを構築しております。
なぜかと言うと、配達と言う業務が大変重要な業務であり、他社に委託など出来ないからです。
どんなに丁寧に喜んでいただく接客をしても、配達が上手く出来なければ、二度とお客様は来店してくれないからです。
心のこもった配達を、「経営理念を理解している自社の社員」が行なわなければ、お客様に喜んでいただく事はできないでしょう。
それでなくても、ビッグウッドは無料配達、下取り(中古家具の買い取り)等の厳しい業務を配達員に求めています。
ですから配達時に、気持の良い爽やかな対応をお客様にする事は、自社以外の配達員では出来ないでしょう。
また、お客様にお願いされて「家具の移動」等のサービスを喜んでしてあげる事も自社の社員でなければ難しいでしょう。
最近、外資企業が組み立てや配達を、自社ではしない仕組みで話題になっていますが、ビッグウッドはお客様に出来るだけ「喜んでいただくサービス」を実践して行きたいと考えています。
次に「お客様に喜んでいただく清掃」について説明させていただきます。
ビッグウッドはアウトレット家具の専門店ですから、お客様は「綺麗で立派な店舗」を希望しているわけではないと思います。
倉庫のような店舗でも、商品が安くてサービスが良ければお客様は喜んでくださると思います。
設備投資にお金をかけない分、商品を安く販売できたり、サービスを充実出来たりすれば、それはお客様にとって良い事ではないでしょうか。
しかし、展示商品が汚れていたり、埃がかぶっているようではお客様は興ざめです。
また、店舗の床に埃が溜まっていたり、トイレが汚かったりしたのでは許されるものではありません。
お客様が、不潔感を感じないような売場を維持すべきです。
ですから清掃は、全社員でローテーションを組んで真剣に取り組むべきだと思います。
特に商品に関しては、接客の合間にハンディモップを持って清掃をして欲しいと思います。
そして、現品販売を実践する事で、いつも商品は新鮮に保つべきです。
お客様は、我々が感じている以上にゴミや埃に敏感です、「喜んでいただく清掃」を実現する為には、絶えず店舗を清潔に保つ方法を考えなければなりません。
「経営理念」を実践する事が、お客様に支持される要因になるわけですから、「お客様の喜びの創造」を考えながら仕事をするという事が、とても大切だと思います。
次週は、「全従業員の喜びの創造」について話したいと思います。
実は、25年前ビッグウッドの創業当時、私は経営理念と言う言葉さえ知りませんでした。
会社を設立してから8年目くらいまでは、無我夢中で働き、とにかく利益を出して会社を存続させる事しか考えられない状態で「経営理念」を考える余裕など、正直言ってありませんでした。
創業してから10年くらい経って、私が37歳の時「経営理念」の必要性を感じ始めましたが、なかなか考えがまとまらなくてやっと出来上がったのが39歳の時です。
「経営理念」とは、会社の存在意義であり、社員にとっては「何の為に働くのか」と言う動機であり、又会社の最終目標であるべきです。
そして、会社創業者にとっては、「こうありたいと言う強い願望」でもあります。
私が会社を創業した時、初めてのお客様に喜んでいただき「ありがとう」と言われた時、感動して胸が震えました。
その時の気持が忘れられない、「初心忘るべからず」と言いますが、私はこれが「経営理念」だと思いました。
そこで「お客様及び全従業員の喜びの創造」と言う「経営理念」を作りました。
まずは「お客様の喜びの創造」の意味を詳しくお話したいと思います。
どうしたらお客様に喜んでもらえるのだろうか、いろいろな角度から考えてみました。
一番喜んでいただけるのは、やはり価格だと考て、「喜んでいただく価格の創造」を第一にしました。
アウトレット専門店ですから、価格が安いのは当たり前ですが、ただ安いだけではディスカウントショップと変わりません。
では、ディスカウントショップとアウトレットの違いとは何なのかと言う疑問にぶつかります。
私の考えでは、ディスカウントショップの商品は最初から安く売る為に、材料の質を落として製造原価を安くあげていると思います。
アウトレットの商品は、適正な価格で販売しようと思い、良い材料で製造したのですが、理由があって、安く売らなければならなくなった商品であると考えます。
ですから、商品のレベルで考えると異常に安い物が、アウトレット商品と言う事になります。
お客様に本当に喜んでもらえる価格とは、「二度と買えない価格!」でなければなりません。
オンリーワン価格と言う事になります。
ですから、我々ビッグウッドが目指す「喜んでいただく価格」とは、二度と買えない価格であり、驚きの価格で無ければならないわけです。
次に考えるのは、「喜んでいただくサービス」です。
サービスには、大きく分けて2つあると考えます。
1つ目は、お金がかからないサービスです。
例えば、爽やかな笑顔、明るい元気な挨拶、思いやりの気持、丁寧な商品説明、礼儀正しい態度、ありがとうございますと言う感謝の気持、等があると思います。
2つ目は、お金がかかるサービスです。
例えば、飲み物サービス、無料配達、無料引き取り、そして下取りサービス等はお金がかかります。
お金がかかるサービスに関しては、企業体力に応じたものでなければなりません。
なぜなら、もしサービスをする事によって経費がかかりすぎて、会社自体が倒産でもしたら、お客様を喜ばす事ができなくなってしまうからです。
ビッグウッドは、順番に少しづつサービスを増やしてきました。
お客様に喜んでいただくサービスをする為に、自社配達にこだわり、外部の業者に配達を依頼しない体制を構築しました。
また、引き取り中古家具の処分方法を工夫し、ゴミ捨て代を安くしてきました。
そして、古物商の免許を取得し、リサイクルコーナーを設置して中古家具を販売する事によって、ゴミを減らす努力をしています。
下取りサービスをする為に、配達員には大変な苦労をお願いしております。
お客様に喜んでいただく為にビッグウッドは存在しているわけですから、今後も更にサービスの質を上げて行きたいと考えております。
今日はここまでにしておきます、お客様に喜んでいただく配達、お客様に喜んでいただく清掃,については次週に掲載いたします。
誰かが成功すると、人はその運の良さを羨む。
他人の成功を運の良さに帰結させる人は、永遠に成功を手にする事はできない。
なぜなら、どんなに大きなチャンスがあったとしても、準備の出来ていない人間にはそれを手に触れる事すら出来ないからだ。
チャンスがそこにあることさえ、おそらくは見えないだろう。
問題はどういう準備が必要かだけれども、結局のところは日々の小さな努力の積み重ねでしかないと思っている。
単純に日々の仕事を真面目にこなすだけでは足りない。
僅かでもいいから、昨日よりも今日、今日よりも明日と、進歩し続けなければいけない。
どんな高い山を目指す登山家であろうとも、今この瞬間にやらなければならないのは、一歩前に足を踏み出す事でしかない。
ビジネスで言うなら、毎日0.1%でもいいから、自分達の仕事の質を高めていくと言う事だ。
一日0.1%の改善でも、一年続ければ44%もの改善になる。
その改善の積み重ねが成功につながる、そしてその努力を続けられた者だけが、チャンスという波に乗る事ができるのだ。
その為にも、自分の仕事を他人事のように客観的に見る癖をつけよう。
他人の仕事のアラを探すのは簡単だ。
それは、他人の仕事を客観的に見ているからだ。
その客観的な目を、自分に向けるのだ。
改善すべき点は、いくらでも見つかるはずだ。
もちろん、ひとつひとつのアラには、それなりの理由があるだろう。
時間が無い、仕事が多すぎる、人手が足りない、他人事ならそんなものなんとかなるはずだとわかるのだが、自分の事だと上手くいかない。
そこには、個人的な事情というものがあるからだ、情けない話だけれども、誰でもそういうものなのだ。
けれど、これは逆に言えば、そこでちょっと頑張れるかどうかで、大きな差がつくということでもある。
時間が無いなら、明日は早起きして、10分でも早くデスクにつく努力をしてみよう。
それも0.1%の改善なのだ。
重要な事は、そういう0.1%の努力を毎日続ける事。
思いついた時にやるのではなく、毎日その努力を積み重ねる為の、自分なりの仕組みを作る事。
具体的に言えば、出来るだけ短い単位で自分の仕事を客観的に眺める為に、記録をつけるのだ。
僕は、一日単位の日報をつけることをお勧めしたい。
これは楽天でもやっている事だ、単位を短くすれば、記録するのにかける時間も短くてすむ。
0.1%の改善を常に続けているかも、一目瞭然でわかると言うわけだ。
地道な作業ではあるけれど、その地道な作業の積み重ねが、大きな結果を生む。
それが、大波に乗る為の秘訣であり、運のいい人になるための方法論なのだ。
以上が、三木谷社長の考えですが、成功されたほとんどの方が同じ事を言っています。
やはり、日々の改善努力が無ければ、成功はありえないと思います。
株式会社 家具のアウトレットビッグウッド 杉浦眞悟
今日は、楽天の三木谷社長の本の中から、「自己否定から全ては始まる」と言う文章を書いてみたいと思います。
なるほどと、感心いたしましたので、皆さんも是非読んでみて下さい!
世の中に絶対はない。
と言う事は、自分も絶対ではないと言う事だ。
この世に存在するあらゆるものは、いつか必ず滅びる。
永久不変のもの、常なるものなど一つも無い、全ては無常なのだ。
自分だけがその例外であるはずが無い。
ビジネスに取り組むなら、いつも腹の底でこの覚悟をしておくべきだ。
仕事が順調に進んでいる時、成功しているときには特に。
物事が上手くいっていると、人はどうしても自分に自信を持つ。
自分が優秀で、自分のやり方が間違っていないから、自分は成功したのだと思ってしまう。
もちろん自信を持って仕事をする事は悪い事ではない、だがその自信はむしろ仕事が上手くいかないときこそ発揮すべきものだ。
周囲が敵だらけで、成功の見通しのまったくつかない時こそ、自分に自信をもって、胸を張って前に進めばいい。
けれど、成功したら、そんな自信はさっさと捨てるべきだ。
成功した時こそ、謙虚になろう、この成功は偶然なのだと思うくらいでちょうどいい。
世の中の流れと言うものに、たまたま自分達の手法が上手く乗っただけの事。
世の中が変わってしまえば、たちまち仕事は上手くいかなくなる。
成功が100%偶然とはいわない、99%は努力の結果かもしれない。
けれど、残り1%の偶然がひっくり返れば、惨憺たる失敗に終わっていたかもしれないのだ。
そして、その逆転は明日起きるかもしれない。
そんな事を考えたら、不安でたまらなくなると言うかもしれない。
僕はその不安こそが、仕事の糧になると思っている。
成功にあぐらをかいて自信満々でいる事の方が、よほど不安だ。
今はどんなに磐石に見えるビジネスモデルにしても、10年20年と言う年月の単位で考えれば砂上の楼閣、砂でつくった城とたいして変わりない。
すべてのビジネスは、コワレモノなのだ。
社会は川のようなもので、一瞬たりとも静止する事は無い。
ビジネスを取り巻く状況は、刻一刻と変化する。
今成功しているビジネスは、将来必ず駄目になる、いつもその事を前提に、準備をしておかなければいけない。
そのために、自己否定する勇気が必要なのだ。
自己否定とは、自分の全てを否定する事だ。
自分の考え方、自分の仕事のやり方、自分の生き方、今までの人生の中で、自分が拠り所としてきた全てのものを否定してしまう事だ。
難しいのは良くわかるけれど、そうしない限り、新し物を創造する事など出来はしない。
過去の成功にしがみついている限り、未来の成功を手にする事はできないのだ。
成功しているときこそ、自分を疑う事、自分のやり方が、全てではないと肝に銘じること。
そして、完全なゼロからスタートする勇気を持つ事。
初心を忘れないとは、そういうことだと思う。
そして、いつも真っ白な気持ちで、新しい方向性、より良い方法を模索し続けよう。
それが、成功し続ける為の秘密なのだ。
以上の内容ですが、皆さんはどのように思われますか?
株式会社 家具のアウトレットビッグウッド 杉浦眞悟