今日は、家具インテリア業界に携わる我々が取り組むべき「ペルシャ絨毯の説明」という事についてお話したいと思います。
A なぜペルシャ絨毯が高額なのかという説明
約3000年の歴史があるペルシャ絨毯は、1日に3000回~4000回の結び目を作る事しか出来ません。
ですから、80cm幅×120cm長さの玄関マットサイズでも約1年近くかかりますので、もし日本人が作ったとしたら、50万~60万円では販売する事が出来ないでしょう。
ペルシャ絨毯の価格の8割は人件費(手間代)と言うことです。ですからペルシャ絨毯は手間の割には格安の商品と言う事になります。
そして丈夫さは土足で使っても150年、素足で使うと500年くらい擦り切れないものです。ビッグウッドはイランより直輸入しておりますから、デパートの半額以下で提供する事が出来ます。
B ペルシャ絨毯の美術工芸品としての価値
シルクのペルシャ絨毯には、フォーシーズンカラーがあります。
春、夏、秋、冬の色を持っており見る角度によって季節の色が楽しめます。
冬は暖かそうな濃い色、夏は涼しそうな薄い色。向きを変えると一年中楽しむ事が出来ます。
そして長い年月を掛けて作った物ですから、作家さんは自分の工房名を絨毯に織り込んでいます。
(秋の色を見るとき、工房名が手前に見えます) 要するに鑑定書が付いているペルシャ絨毯は、ただの敷物ではなく絵画と同じように一枚の作品として、美術品として認められているのです。
床に敷く一枚の絵だと思ってください。
C ペルシャ絨毯のアンティーク商品としての価値
ペルシャ絨毯は、使い込んで古くなってくると素材(シルクもウールも)が空気に触れて酸化して少しずつ黄ばんできます。
それが見る角度によっては黄金の色になり、ヨーロッパでは「神様が作った色」と言って大変愛されています。
実はヨーロッパの人々は新しい絨毯よりも古い絨毯のほうが大好きで、新しい絨毯はあまり買われないのです。
ですから古いアンティーク絨毯がオークションで落札されているのですが、競争が激しい為、新品の絨毯の数倍の値段で落札されています。
日本にも古い絨毯が残っています、例えば京都の祇園祭の山鉾に現在も使われている装飾品のペルシャ絨毯は400年以上前からのもので、一枚が1億円以上の価値があると言われています。
又、豊臣秀吉が500年以上前に手に入れて陣羽織に加工したペルシャ絨毯が現在、京都の高台寺に「重要文化財」として保管されています。
500年経過しているとは思えないほど素晴らしい黄金色に光輝いているのです。
又、「何でも鑑定団」などのテレビ番組などにもペルシャ絨毯がよく登場しますが、25年前に60万円で買った玄関マットサイズの絨毯が120万円、約2倍の金額で評価されたり、古い絨毯(ウール)200万円で買ったものが1000万円の評価を受けたりしています。
ヨーロッパの人々はペルシャ絨毯に関しては、ほとんどの人がアンティークコレクターあり、オークション会社であるクリスティーズやサザビーズ等で古い絨毯を買いあさっています。
要するにペルシャ絨毯は新品が一番安く、古くなればなるほどアンティーク価値が出て高価になるという事です。
この事は「世界の常識であり、日本の非常識」という事になります、ペルシャ絨毯は使えば使うほど美しくなり高価になっていく物で、「自分が使って子供が使って孫が使って子孫代々家宝として残していくものです」
日本人は「安物買いの銭失い」等とよく言われますがペルシャ絨毯は価値が下がらない訳ですから世界に一枚しかない最高の美術品を周りの人から褒められ、一生使っても1円も損した事にはならないのです。
ユダヤ人が言うには「ペルシャ絨毯以外の絨毯を買う人は贅沢者だ」と言いますがペルシャ絨毯を一生、いや代々使うと言う事は大変な節約だと言う事です。
最初に買うときは高価で思いつきにくいと思いますが、何百年も代々使うと思えば、又価値が上がると考えれば、これほどの節約はないと思います。
是非ペルシャ絨毯を人生のパートナーとして自分の感性に合った物を使ってください。自分の身代わりとして子孫代々受け継がれ語り継がれるでしょう。
以上の商品説明は「ビッグウッドペルシャ絨毯課」が製作したものです。皆さん是非参考にしていただければ幸いです。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟