アウトレット家具のチェーン店「ビッグウッド」社長のブログです。
本日は、内部統制について話したいと思います。
内部統制とは会社や組織内部でその事業活動を「統制」する事です。
分かりやすく言うと、会社や組織で不正が起こらないように牽制、監査する仕組みです。
「内部統制の目的とは」
1.法規の遵守
2.会社資産の保全
3.適正な財務諸表の作成
4.会社の事業活動の効率的な遂行
「内部統制の構築方法」
1.職務の分離
職務を複数の人に分担させ、相互にチェックさせる
2.権限の委譲
一部の人が全てをチェックするのは非効率的です、重要な事項はトップマネジメントがチェックし、重要度の下がるものは順次下位の管理者に権限を委譲するのが組織としても効率的といえるでしょう。
3.上司による承認
取引きなどの承認を上司によって行われる事によって、下位の従業員の判断のみで取引きが実行されるというリスクが軽減されます。
4.事実の検証
取引きが事実の取引きに基づいて行われたものであることを確認する手続きです。
例えば営業の売上げデータを、注文書、倉庫の商品出荷データと相互に照合すれば、売上という取引きと商品の出荷という取引きが実際の物の動きによって確認できます。
5.業績の適切な評価
現実的な業績予算を設定しその予算達成度を適切に評価することで、従業員のモチベーションを適度に保つ事ができ、不正の誘因を未然に防止する事になります。
「内部統制手続き」
1.内部統制手続きの実行
組織や手続きを策定しても、実際に実行されなければ意味がありません。
内部統制手続きは、継続して実行されている事が大切です。
2.情報の伝達
相互チェックに必要なデータが適時に必要な部署に伝えられる仕組みが必要です。
経営者にとっては、重要な情報が得られるようにその手段を確保する必要があります。
3.情報システムの利用
内部統制の内の検証手続きのかなりの部分は、情報システムに織り込んで構築すると効率的になります。
たとえば、売上データと商品出荷データ、注文書との照合はコンピュータに自動で行わせ、不一致の場合にアンマッチリストを出力させてその内容を確認させるなどです。
4.結果の評価
組織、手続きが目的どおり機能しているか否かを評価し、不十分な事が判明した場合は変更する必要があります。
「内部統制を整備するのは誰か?」
1.内部統制はこの目的を達成する為に、経営者が自ら設定するものです。
内部統制の確立と維持の責任は経営者にあり、その内部統制の有効性を継続的に監視する立場にもあります。
「内部統制の基礎」
1.内部統制の基礎となるものは、会社に属する人の倫理観、誠実性、能力、経営者の事業に対する姿勢、行動(経営理念及びフィロソフィー)などです。
2.会社として信用を築くには長い時間がかかりますが、信用を失うのは一瞬です、会社のブランドとは、信用と言い換える事もできるでしょう。
3.会社に属する全員が一定の倫理観を持ち、誠実に事業にあたる 「社風や慣行」を醸成するのが、内部統制の基礎として最も大切です。
「不正につながる要因」
1.短期的な業績達成に関するプレッシャー
(対策) 架空売上などの不正が起きないように、目標とする業績を実現可能な範囲に設定する事です。
2.極端な出来高給制度
(対策) 出来高部分を合理的な範囲に抑えることを考える必要があります。
3.不十分な職務分離
(対策) 従業員一人に業務を任せきりにするのではなく、担当を分担させその結果を照合させれば、お互いの業務内容を確認させる事ができます。
4.不十分なチェック機能
(対策) 適切な権限委譲による承認制度と内部監査による定期的なチェックが必要です。
5.情報伝達がスムーズに行われない組織
(対策) 入金が遅い、二重請求が行われたなどの顧客からのクレームを見逃さない。
(対策) 内部告発による不正通報に対しては、秘密厳守、通報者が不利益にならないよう処遇する。
6.経営者に対する監視機能の欠如
(対策) 取締役会や監査役、監査委員会などの果たす監視機能(ガバナンス機能)が必要です
7.甘い懲罰
(対策) 直接的な金銭の横領のような不正だけでなく、数値の捏造、法規への違反など、会社としての姿勢を明らかにしておく。
(対策) 実際に発見された場合は、懲罰を課すことで従業員の意識も高まってきます。
「研修制度」
会社としての事業に対する方針、手続きを示し周知徹底させる為にも、また従業員の能力を高める為にも定期的な研修が必要です。
以上の文章は、監査法人トーマツナレッジセンターが、中央経済者から出版された 「内部統制の仕組み」という本から抜粋いたしました。
会社や組織にとって、「内部統制」 とは非常に大事な機能であると痛感いたしました。
皆さんも是非読んでみてください!
内部統制とは会社や組織内部でその事業活動を「統制」する事です。
分かりやすく言うと、会社や組織で不正が起こらないように牽制、監査する仕組みです。
「内部統制の目的とは」
1.法規の遵守
2.会社資産の保全
3.適正な財務諸表の作成
4.会社の事業活動の効率的な遂行
「内部統制の構築方法」
1.職務の分離
職務を複数の人に分担させ、相互にチェックさせる
2.権限の委譲
一部の人が全てをチェックするのは非効率的です、重要な事項はトップマネジメントがチェックし、重要度の下がるものは順次下位の管理者に権限を委譲するのが組織としても効率的といえるでしょう。
3.上司による承認
取引きなどの承認を上司によって行われる事によって、下位の従業員の判断のみで取引きが実行されるというリスクが軽減されます。
4.事実の検証
取引きが事実の取引きに基づいて行われたものであることを確認する手続きです。
例えば営業の売上げデータを、注文書、倉庫の商品出荷データと相互に照合すれば、売上という取引きと商品の出荷という取引きが実際の物の動きによって確認できます。
5.業績の適切な評価
現実的な業績予算を設定しその予算達成度を適切に評価することで、従業員のモチベーションを適度に保つ事ができ、不正の誘因を未然に防止する事になります。
「内部統制手続き」
1.内部統制手続きの実行
組織や手続きを策定しても、実際に実行されなければ意味がありません。
内部統制手続きは、継続して実行されている事が大切です。
2.情報の伝達
相互チェックに必要なデータが適時に必要な部署に伝えられる仕組みが必要です。
経営者にとっては、重要な情報が得られるようにその手段を確保する必要があります。
3.情報システムの利用
内部統制の内の検証手続きのかなりの部分は、情報システムに織り込んで構築すると効率的になります。
たとえば、売上データと商品出荷データ、注文書との照合はコンピュータに自動で行わせ、不一致の場合にアンマッチリストを出力させてその内容を確認させるなどです。
4.結果の評価
組織、手続きが目的どおり機能しているか否かを評価し、不十分な事が判明した場合は変更する必要があります。
「内部統制を整備するのは誰か?」
1.内部統制はこの目的を達成する為に、経営者が自ら設定するものです。
内部統制の確立と維持の責任は経営者にあり、その内部統制の有効性を継続的に監視する立場にもあります。
「内部統制の基礎」
1.内部統制の基礎となるものは、会社に属する人の倫理観、誠実性、能力、経営者の事業に対する姿勢、行動(経営理念及びフィロソフィー)などです。
2.会社として信用を築くには長い時間がかかりますが、信用を失うのは一瞬です、会社のブランドとは、信用と言い換える事もできるでしょう。
3.会社に属する全員が一定の倫理観を持ち、誠実に事業にあたる 「社風や慣行」を醸成するのが、内部統制の基礎として最も大切です。
「不正につながる要因」
1.短期的な業績達成に関するプレッシャー
(対策) 架空売上などの不正が起きないように、目標とする業績を実現可能な範囲に設定する事です。
2.極端な出来高給制度
(対策) 出来高部分を合理的な範囲に抑えることを考える必要があります。
3.不十分な職務分離
(対策) 従業員一人に業務を任せきりにするのではなく、担当を分担させその結果を照合させれば、お互いの業務内容を確認させる事ができます。
4.不十分なチェック機能
(対策) 適切な権限委譲による承認制度と内部監査による定期的なチェックが必要です。
5.情報伝達がスムーズに行われない組織
(対策) 入金が遅い、二重請求が行われたなどの顧客からのクレームを見逃さない。
(対策) 内部告発による不正通報に対しては、秘密厳守、通報者が不利益にならないよう処遇する。
6.経営者に対する監視機能の欠如
(対策) 取締役会や監査役、監査委員会などの果たす監視機能(ガバナンス機能)が必要です
7.甘い懲罰
(対策) 直接的な金銭の横領のような不正だけでなく、数値の捏造、法規への違反など、会社としての姿勢を明らかにしておく。
(対策) 実際に発見された場合は、懲罰を課すことで従業員の意識も高まってきます。
「研修制度」
会社としての事業に対する方針、手続きを示し周知徹底させる為にも、また従業員の能力を高める為にも定期的な研修が必要です。
以上の文章は、監査法人トーマツナレッジセンターが、中央経済者から出版された 「内部統制の仕組み」という本から抜粋いたしました。
会社や組織にとって、「内部統制」 とは非常に大事な機能であると痛感いたしました。
皆さんも是非読んでみてください!
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