今日は、商業界出版の「店長の仕事術」から(店長に求められる役割)とは、と言う文章を抜粋させてもらいました。
「店長の悩み」の(トップ3)は、1.売上げが上がらない 2.チームワークが悪い 3.人が育たない、だそうですが、これらの悩みを抱えながら、日々現場で頑張っている店長に、元気になってもらいたい。
「人が育てば、お店が育ち、顧客が育って、売上げが育つ」店長の役割とはこの事が全てだと書かれてあります。
つまり売上げ(利益)を上げたいのであれば、まず最初に自らが育ち、そしてスタッフを育てる。
そして店として最高のチームを作る事から始めるのです。
スタッフ一人一人が育って、良いチームが出来てくると、自然とお客様が増え、売上げが伸びるのです。
多くの店長は、この順番を無視して、売上げアップや客数アップのためにテクニカル的な事ばかりに終始している。
小手先の手を使って、売上げをいかにして上げるか、どうやってお客様を増やすかを考えるのではなく、その前に、自らが育ち、部下を育てて、最高のチームを作る努力を惜しまない事が最も大切な事だ。
この順番を間違えないようにする事が、店長の重要な役割です。
それを実現する為に大切な事は以下の3つです。
1.自分のビジョンをスタッフと共有する。
2.実行項目を決め行動目標を設定する
3.「仕込み」と「仕掛け」に時間を掛ける。
「店長のビジョン」
お客様に喜んでいただくお店をつくろう
「実行項目」
1.スタッフ同士がまず笑顔で挨拶しよう
2.お客様の目を見て明るい笑顔で挨拶しよう
3.お客様に喜んでいただけるような接客をしよう
「行動目標」
1.毎日朝礼で笑顔訓練する
2.お客様に喜んでいただけるような商品知識を習得する
3.お客様に「ありがとう」と言われる回数を増やす
4.お客様に喜んでもらえるサービスを考える
5.お手本とする店を決め、体験する
まずお店のビジョンが決まったら、それを実行する為の具体的な実行項目を決めます。
次に行動目標を設定します。
店長は、自分のビジョンを実現させる為に、一人一人に課せられた行動目標が実践できているかどうかのプロセスを、毎日、毎週、毎月確認していく事が大切です。
継続して実践していくと、スタッフが見違えるように育っていきます。
なぜならば、行動目標を決めて実践する事を通じて、店長とスタッフが課題を共有でき、スタッフ一人一人が課題を克服するには何をすれば良いかが明確に分かるからです。
(スタッフは、皆店長に見ていて欲しい、どう思われているか知りたいと思っているのです)
そして店長は、お互いに共有している行動目標が達成されたら、スタッフを大いに褒める事が大切です。
今月は入ったばかりのスタッフが不安に思っている時に、店長から褒められる事は、ものすごくモチベーションアップになって、次の行動目標に対しても前向きになるはずです。
店のビジョンを共有し、それを実現させる為の実行項目と行動目標を決めたら、次に大切な事は「仕込み」と「仕掛け」、つまり計画作りと準備や段取りです。
どんなに素晴らしいビジョンでも、どんなにスタッフが育っていても、計画がしっかりしていなければ、その日暮らしになってしまい、チームとしてのまとまりもなくなってしまいます。
店長は自分の店の売上げや、品揃え、売場作り、イベント、顧客作りなどについての計画(ストーリー)を作り、その為の準備や段取りはどうするのか、一人一人がいつまでに何をすればいいのかをスタッフ全員が理解して実行できるようにするという役割があります。
1.計画化するテーマや目標を明確に示した上で、「何を」だけではなく、「なぜ」「何の為に」やるのかを理解させることが大切です。
2.次に役割分担を決め、チーム全員で推進する態勢を作る事です。店長が一人で動くのではなく、店長がチームのキャプテンとして、全員に協力させるようにする事が大切です。
3.スケジュールを決めて定期的に進行状態を確認する事です。一つ一つの計画について何度もミーティングを重ねて、日を追うごとに内容を充実させるようにしてください。
売上げ予算を達成したか否かで一喜一憂することなく、お客様に対する思いが実現できているか、一人一人のスタッフが育っているか、そして何と言ってもリーダーである店長を中心に店のメンバー全員が一丸となり、やりがいを持って仕事を行っているか、という事が実現できれば、自然と売上げはついてくるはずです。
本当に素晴らしい内容で感心しました。書かれた方は鈴木さだよしさんで、ワンスアラウンド社の社長さんですが、「幸せな売場つくり」の作者である、兼重日奈子さんの上司だった方らしいです。
店長さん、エリア長さんをされている方は是非、参考にしてください。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟