今日は「チラシ」についてお話したいと思います。
私と「チラシ」の出会いは23歳の時、閉店していた家具店の在庫を処分する為、自分で考えて手書きで作った紙ビラが最初の出会いです。
そして、27歳の時本格的な「共同チラシ」を撒きたいと思い独立した訳ですが、「チラシ」は私を独立させる原因でした。
そして33歳の時、「共同チラシ」に行き詰まり、アウトレット商品を売る為の「独自のチラシ」を考え出しました。
なぜ我が社が、「共同チラシ」に行きづまったのかと言うと、ある時期から大型店が「共同チラシ」を撒き始めたのです。
同じ様な商品を同じ位の価格で「チラシ」に掲載している訳ですから、お客様は同じ物を買うなら当然、たくさん商品のある大型店に行かれます。
すると我々、中小家具店には来店する必要がなくなり、売上げが激減した事が大きな理由ですが、もっと大きな理由は、「共同チラシ」には心がこもって無いと言う事です。
チラシとは、無差別のお客様に配布されます、普通は新聞に折り込まれている為、お客様は嫌でも見なければいけないわけです。
最近は「チラシ」を見ないで捨てているお客様もたくさんいますし、新聞自体をとらない若い方が増加していますから、数万枚配布しても実際に見ていただけるお客様は想像以上に少ないと思います。
おそらく「家具のチラシ」を見られる方は、年に数回で家具を必要としている時だけだと思います。
ですから毎週「チラシ」を撒いて、お客様が家具を必要としている「何年かに一回のチャンス」に見ていただけるようにしなければなりません。
私は「チラシ」とは、「お客様へのラブレター」だと思っています、お客様にお店に来ていただきたいと思う気持ちが「チラシ」に込められていないと意味がない訳です。
一生懸命集めた商品(お宝)をお客様にプレゼントしたいと思い、「来店していただけたら最高のおもてなしをしたい」という気持ちがなかったら、「チラシ」を撒いてもお客様を引き寄せる事は出来ないと思います。
私は「生きているチラシ」と「死んでいるチラシ」があると考えています。
「生きているチラシ」とは、まさしく心のこもったラブレターの事です、皆さんが昔ラブレターを書かれたときを思い出してください。
わくわく、どきどきしながら「好きな相手と会いたい」「仲良くなりたい」「話がしたい」「自分の事をわかって欲しい」などと思いながら、一字一字に気持ちを込めて書かれたと思います。
お客様が、楽しくなったり、喜んだり、感動したり、驚いたりしていただける「生きているチラシ」をラブレターとして作る事が一番大切なことだと思います。
1月31日(土)と2月7日(土)の2週のチラシですが、松山南店と松山北店が製作したものが大成功したみたいです。内容はシンプルですが、心のこもった手作りの「チラシ」でした。
この厳しい経済環境の時代に、お客様が大勢来店して店内はごった返していたそうです。
たかが「チラシ」されど『チラシ』ですね。
私は長年「チラシ」を作ってきましたが、やはり50歳を過ぎて若い人たちの感性に着いて行けなくなっていると感じます
若い感性で、お客様の心を掴む「チラシ」=「ラブレター」を作っていかないと、この厳しい経済環境の中、来客数を増やす事は出来ないと思います。
皆さんも、新聞に折り込んである「チラシ」を見ながら、私の話を参考にしていただけたら幸いです。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟