今日は「家具の流通」についてお話したいと思います。
家具という商品は、百貨店をはじめ、チェーンストアー、家具専門店、インテリアショップ、ホームセンター、カタログ通販、インターネット通販、テレビショッピング等いろいろな販売業者が販売しています。
2008年の百貨店における家具の売上げを調べてみると、前年比マイナス幅が大きくなっています。特に、6月からは前年比のマイナス幅が2桁台に突入。
米リーマン・ブラザーズの破綻をきっかけに、本格的な金融不安に突入した9月以降は特に売上げの落ち込みが激しく、11月は21%減、12月は20%減を記録しました。
一般消費者の消費マインドの冷え込みが一層加速し、百貨店の売場に並ぶ高級家具から遠ざかっている状況が垣間見えます。
2007年度、全国百貨店の家具の売上げは、1264億3千万でしたが、2008年度の売上げは1098億6千万で、165億7千万(約13.1%)減少しています。
次にチェーンストアー(イオン、イトーヨーカ堂、イズミ、ニトリ等)の家具の売上げを調べてみると、前年の売上げを下回ったのは5ヶ月、あとの7ヶ月は前年比プラスを記録しています。
2007年度、全チェーンストアーの家具の売上げは3780億9千万で、2008年度は4108億1千万ですから、327億2千万(約8.6%)増加しています。
理由としては、一年間でチェーンストアーが、174店舗増加した事が大きな要因だと思います。
家具、インテリアだけの売上げを比較すると、チェーンストアーは百貨店の2~4倍あり、2008年度も売上げを伸ばしており、その差は年々開いていくと思われます。
高額な高級家具が売れない傾向があり、低額な家具インテリアが売れているという状況ではないでしょうか。
それでは我々、家具専門店はどうかというと、全体的には年々販売額が減少している現状であり、2009年は更に厳しい年になると思われます。
インターネット通販やカタログ通販の売上げは、把握できておりませんが、カタログ通販の売上げはかなり減少しているそうです。
我々家具専門店が、「勝ち組」になるためには、家具の専門知識を習得して、お客様と良い人間関係を作る為、丁寧な接客を心掛ける事が大切だと思います。
そして、他社では出来ない人的サービスを考え出し、他社との差別化をするべきです。
最後に、集客力をアップさせる為に他社にはない商品(アウトレット家具)の仕入をしなければいけないと思います。
また、激安のアウトレット商品をチラシに掲載して集客を増やす事も必要ですね。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟