「東急ハンズ オムニチャンネル推進部 ディレクター 緒方恵氏」の言葉
ほとんどの顧客にとって、店舗とネットを往復することは当たり前です。
こうした購買行動に対応することは今や小売業にとって至上命題だろう。
インターネットの登場により、人々の生活は大きく変化した、中でも変化が激しいのは、消費活動だろう。
わざわざ店舗に足を運ぶことなく、本はもちろん日用品や食品までクリック一つで購入できる。
以前にも通信販売という形態はあったが、ネットショッピングで購入できる品物の幅は桁違いに大きい。
今日では、店舗で実物を見てネットで購入する「ショールーミング」という購入形態が一般的である。
そんな逆風が吹く小売業から注目されている戦略が「オムニチャンネル」だ。
1976年に創業され、幅広いユニークな品揃えと豊富な専門知識を持つスタッフ及びコンサルティングセールが特長の東急ハンズも、オムニチャンネルに注目し、実際にさまざまな取り組みを進めている。
従来の人々の購買行動は、「店舗に来て商品を見て考えて購入する」という単一チャンネルで完結していた。
しかし現在は、「店舗で商品を見てネットで詳しく検索し、利便性の高いチャンネルで購入する」といった、チャンネルを自由に横断することが当たり前になっている。
こうしたオムニチャンネル型消費構造は、2017年には55兆円まで拡大すると言われています。
我々小売業は、この誰もが当たり前にやっている購買行動に対応しなければなりません。
つまりオムニチャンネル化はゴールではなく、スタートラインなのです。
リアル店舗を持つ小売業の間で注目されている戦略に「020(Online to Offline)」がある。
こちらはネットから実店舗へ送客を行う手段で、具体的には携帯電話へのクーポン配信などが挙げられる。
オムニチャンネルはEC、店舗、ソーシャルメディアなど様々なチャンネルを融合する取り組みだが、020は送客を目的とした販促活動全般と見ることができる。
これを踏まえ、緒方氏は「オムニチャンネルは経営戦略であり、全社一丸となって取り組む必要がある。
020は施策として取り入れやすく、実際にソーシャルメディアでクーポン配布を行っている企業も多い。
しかし、これはあくまで一つの販促活動として行うものだ。
一方、オムニチャンネルは概念が大きい。
社内全部門が関係するため、実現には時間がかかる上、道は困難を極める。
だが「顧客に満足してもらうためのスタートラインが、オムニチャンネル化なのです。
ビッグウッドの全社員の皆さん、「ショールーミング」現象に対抗する「オムニチャンネル」
これを極めれば、未来は明るいと思います。
頑張りましょう!
「オムニチャネル」の「オムニ」とは、「すべての」「あらゆる」という意味です。
「オムニチャネル」とは、実店舗やオンラインストアーをはじめとするあらゆる販売チャンネ
ルや流通チャンネルを統合することです。
また、そうした総合販売チャンネルの模索によってどのような販売チャンネルからも同じように商品を購入できる環境を実現することです。
※要するに有り得る全ての販路を統合するということです。
インターネットやモバイル端末の普及により、消費者はいつでも、どこからでも買い物をすることが可能になりました。
そうした時代背景における新たな小売のあり方として「オムニチャネル」の考え方が注目されています。
それでは、現在考えられる「販売チャンネル」を考えてみましょう。
1.実店舗販売
2.チラシ販売
3.ネット販売
4.カタログ通販
5.テレビショッピング
6.ダイレクトメール
7.フェイスブック
8.ツイッター
9.ライン
10.訪問営業
11.イベント催事
今までは、各自の販売方法が有り、独立した販売方法をとっていました。
しかし、インターネット環境の進化により、様々な販売チャンネルを統合する時代になったのです。
簡単に言えば販売チャンネルの組み合わせです!
1.ネット、チラシ、フェイスブック、ツイッター、ラインなどで広告し実店舗で販売
2.実店舗で、アイパッドやアイフォンネットを使って、実店舗に在庫がない商品を販売
3.ネットで買ってコンビニなどの実店舗で受け取り
4.配送員が配達時にお客様宅でネットで販売し、売れた商品をまた配送する。
5.友達、フェイスブック、ツイッター、ラインなどの口コミによる購買
今後、お客様は、いつでも、どこでも、好きな時に注文が出来て、好きな時に好きなところで好きなものを受け取ることができる時代になるでしょう。
最近、我々小売業の実店舗では「ショールーミング現象」と言われる現象に悩まされております。
「ショールーミング現象」
お客様は、欲しい商品をネットで検索 → 実店舗でさわって確認 → ネットで購入する
「ビッグウッド実店舗の対応策」
1.来店していただいた時に、アイフォンによるネット商品との比較販売
2.店内在庫だけでなく大川倉庫の在庫もアイフォンに登録しネットで販売
3.大川倉庫に仕入れた時点で、商品の写真、情報をネットに登録し、ネットで販売
4.ネットで売れた商品を地域別に分け、実店舗で配送できるエリアは無料配送
5.配達時に、お客様の要望を聞き、ネットで追加販売、後日無料配送
以上のような対応策がありますが、全ての商品の写真、情報が必要になりますね!
今すぐには難しいと思いますが、なるべく早く対応策を実施しなければならないと考えます。
出来る事から手をつけて、時代に乗り遅れないような会社にするべきでしょう。
スローガンは「ネットを利用して、実店舗で販売する!」
各店舗に「オムニチャネル推進担当者」を任命し即急に取り掛かりたいと思います。
面白い時代がやってきましたね!
ビッグウッド全社の皆さん、頑張りましょう。
「生まれ変わりを繰り返して長寿企業は生き長らえてきた」と言われます。
現代は猛烈なスピードで社会が変化しています。
どんな強みを持つ企業も、1つの場所に安住できません。
事業の寿命をのばすには「スピード」が至上命題です。
スピードには 「着手の早さ」 と 「改革の速さ」 という2つの意味が含まれます。
「着手の早さ」は、日頃からトップがどれだけ危機意識を持ち、変化に対応するスピードがあるかで決まります。
改革の速さは、トップが改革をしようとする時、どれだけ多くの社員さんが協力出来るかで決まります。
改革とは、今あるものを壊し、今ないものを新たに作るということです。
ですから、今あるものを壊すことに対しての抵抗があります。
変化する事は決して楽ではありません。
今までのやり方を否定して、新たな方法を模索する事は苦しいことでもあります。
しかし、変化や改革ができない企業は長生きできません。
時代の先を読む、お客様の未来の欲求を察知する事が「企業の長生き」の条件です。
「先見性を身に付けろ」とよく言われますが、トップの最も大事な仕事でしょうね。
「お客様及び全従業員の喜びの創造」という経営理念を掲げている我社ビッグウッドにとっても
「お客様の喜び」を追求することが大切です。
時代とともに「お客様の喜び」は変化していきます。
今までは満足していた商品、サービスに対しても時代とともに満足できなくなるのです。
最近、家具業界で最も売上を伸ばしているのは「ネット販売業者」です。
在庫を持たず薄利多売ができる業態です。
実店舗で家具を販売している業者は、ネット業者を無視してきました。
「ネットなんかで家具を買うわけがない!」とタカをくくって無視をしてきたのです。
しかし、近い将来高級家具もネットで買う時代が来るでしょう。
ネットでは買えない商品、買えない値段を実現しなければ、実店舗の未来はないと言っても過言ではないでしょう。
要するに「現品販売」「限定販売」しか出来ない商品が必要なのです。
いつの時代も「差別化」することが勝ち残る道です。
競争の激しい血を血で洗う「レッドオーシャン」を捨てて、差別化された競争のない「ブルーオーシャン」に移行することが「差別化」です。
長生きをしている企業は、時代とともに「差別化」を繰り返してきたのです。
今、ビッグウッドは誰も成し得なかった「リテールアウトレット家具専門店」を作り上げようとしています。
正しく「差別化」の極致です!
難しい事ですが、やり遂げた時の報酬は非常に大きいでしょう。
圧倒的な「市場占有率」を獲得し、二番手の企業に大きな差「絶対差」を持つことができるでしょう!
だからこそ、懸命に頑張る意味があるのです。
皆さんは「緊張感」と聞いて何を思い浮かべるでしょう?
緊迫した状況、プレッシャー、目標達成、色々なことを思い浮かべるでしょう。
実は「成功」する為にはこの「緊張感」は絶対に必要です。
「緊張感」のない状態で何かを成功させたというのを聞いたことがありません。
スポーツでも、仕事でも、なんでも成功させようと思ったらプレッシャーを跳ね返してやり遂げなければなりません。
人間というものは、成功したいくせに「緊張感」や「プレッシャー」が嫌いです。
成功するということは、「緊張感」がなければ出来ないにもかかわらず嫌がるのです。
最高の「緊張感」といえば、昔の武士が命をかけて成し得た成功でしょう!
日本の武士は、もし成し遂げることができなければ「切腹」してお詫びするという手段を取りました。
まさに命懸け、「緊張感」の極致ですね!
現代では考えられませんが、どうしてもやり遂げたいと思えば命をかけるほどの「緊張感」が必要です。
緊張感がなければ、自分の持っている力を出し切ることはできません。
人間には自分でも分かっていないほどの「潜在能力」があると言われますが、この「緊張感」がその「潜在能力」を引き出すきっかけを作るのです。
実績を上げている会社には必ず「緊張感」漂っています。
凛とした社風というか、良い意味での「緊張感」があるのです。
では、どうすれば「緊張感」のある職場、会社が作れるのでしょうか?
それはたった一人の人間が「緊張感」を持てば、それが皆に伝播して良い状態になります。
どうしても目標を達成したいと思う人が必死になっていると「緊張感」が生まれます。
その「緊張感」は、電気のように皆に伝わり周りの人達も「緊張感」を持つことができるのです。
会社で言えば社長、部門長、お店で言えば、エリア長、店長がどうしても目標を達成したいと思えば、自然と「緊張感」が生まれてきます。
「緊張感」があれば皆が一生懸命頑張りますから、必然的に成功します。
成功すれば、「達成感」を味わうことが出来るので、皆が「満足感」に浸れます。
これが好循環になり、成功の繰り返し(勝ちグセ)が出来るのです。
「成功の方程式」
「一人の強い願望」→「一人の緊張感」→「伝播」→「みんなの緊張感」→「成功」
→「達成感」→「満足感」→「勝ちグセ」
成功の方程式を理解できれば、成功することはそれほど難しいものではありません。
稲盛和夫氏は、「潜在能力に透徹するほどの強い持続した願望を持つ」という考え方を教えています。
スポーツであれ、仕事であれすべての成功者に共通した考え方ですね。
皆さん、人生は一度きりです!
成功の方程式を、身につけて素晴らしい人生を送りませんか!
本日は、「アウトレットとディスカウントの違い」について話したいと思います。
もし、100人に「アウトレットとはなんでしょうか?」と問いかけたら何人の人が答えることができるでしょうか?
おそらく一人も答えることはできないでしょう。
なぜかというと、「アウトレット」という言葉自体がまだ日本では認知されていないからです。
ある人は「リサイクル」ではないか?
ある人は「ディスカウント」ではないか?
ある人は「傷モノ」ではないか?
などなど、言われるのではないでしょうか。
「アウトレット品」と「リサイクル品」の違いは、「新品」と「中古」です。
アウトレット商品は「中古」ではありません、全て「新品」の商品です。
次に、「アウトレット品」と「ディスカウント品」の違いは?
「アウトレット品」とは?
理由(現品限り、傷モノ、旧型品、換金商品、倒産品)があって安く売らなければならなくなった商品です。
ですから、良質な材料でしっかりとした商品に仕上げています。
「ディスカウント商品」とは?
最初から安く販売しようと計画して、製造しておりますからあまり良い材料は使用しておりません。
ですから、価格相応の商品です。
次に、「傷モノ」と「アウトレット商品」との違いは?
「傷モノ」も「アウトレット商品」の一部ではありますが、「アウトレット商品」が全て「キズモノ」ではありません。
ですから、「アウトレット商品」=「傷モノ」であるという定義は間違いです。
我々ビッグウッドの社員は、「アウトレット家具」という新しい業態を確立しようと頑張っています。
全国の人に「アウトレット」という業態を理解してもらうためにも、啓蒙活動をやり続けていくつもりです。
家具業界だけではなく、すべての業界で「アウトレット」という業態が生まれてくると思います。
まだまだ認知されていない「アウトレット」を皆が理解できる状態を作り上げたいと思っています。
もし「アウトレットって何ですか?」と聞かれたら、日本全国の人が答えられるような時代が必ず来ると信じています。
売上を上げるにはどうしたらいいのだろうか?
キーワードは店長の業務を減らしていくことです。
自分のやるべきことを明確にし、それ以外のことは自分では「やらない」と決めます。
自分がやらなくても店が回るような「仕組み」を構築し、それが稼働するように意識してマネジメントをしています。
その結果、自由に使える時間ができ、売上作りの為の戦略を練ったり、スキルを磨いたり、情報を得たりして、店の業績がアップしていくのです。
1.「作業」に分類される仕事をやらない
作業というのは、店長の主業務ではありません、本来すべき大事な仕事は、「売り方」「方針」「戦略」などを考えることです。
店長が本来の主業務に専念出来る状態をつくるためには、一人で仕事を抱え込まず、作業をどんどんスタッフに任せて行くことが必要です。
最初、スタッフに仕事を教えるには大変時間がかかりますが、一度教えたらその仕事にかかる時間はなくなります。
スタッフに教える手間を面倒くさがる店長は、いつまでも店長本来の仕事ができないのです。
2.指示命令をしない
スタッフに対して一つ一つ、仕事の指示、命令を出すやり方では短期的に業績をアップするかもしれませんが、スタッフは指示命令されるのが当たり前になり、自分に課せられた業務が終了すると店長のもとに来て、支持を待つことになります。
店長はスタッフの仕事ぶりを常に監視し、業務の進捗状況の確認を行い、その上で指示命令を出し続けなければなりません。
出来る店長は、目的と目標(ゴール)を一つに定めてスタッフと共有しますが、そこにたどり着くまでのコース、スピード、方法はスタッフに一任します。
スタッフは自らの行動に責任を持つようになり、指示命令されずとも、自らの意思で仕事に取り組むようになります。
3.答えを出すことをしない
質問しに来たスタッフに「答える」のではなく、「相談に乗る」というスタイルに変更し、スタッフが自ら答えを見つけ出せるよう、サポートに徹する。
自分で答えを見つけ出すトレーニングを積み重ねる中で、スタッフは徐々に任せられた仕事を「自分ごと」として捉えることができるようになり、自ら考え、行動するスタッフになるのです。
4.無駄な報連相をしない
出来る店長はスタッフに無駄な報連相を強要することはありません。
報告書は提出することが目的ではなく、そこに書き込まれている情報の活用を目的とすることが肝要です。
報告書には、店長のフィードバックコメントを残し、個別面談や普段の会話の中で、報告書に書かれていた情報がどう活用されたのか、スタッフに伝えることが大事です。
5.長時間勤務をしない
出来る店長は、残業、休日出勤を極力しないように、セルフマネジメントをしっかり行っています。
出勤前の15分間、一日のスケジュールを確認し、効率よく業務を進めることができるようにシュミレーションを行う「一人朝礼」をすべきです。
一日の自分の動きをマネジメントしていくと、時間内に仕事を終了させることができ、長時間勤務をする必要がなくなります。
6.スケジュールの詰め込み過ぎをしない
一日のうち最低一時間、一週間であれば半日か一日、「何もしない」という予定を入れる。
それを「クッションタイム」と呼び、スケジュール通りに進まず、完了できないタスクが出てしまった場合、それをやり遂げるための時間に充てることを勧めます。
アナログのスケジュール帳に大きめの付箋を貼り付け、物理的に予定を書き込めなくする。
クッションタイムが近づいてきた段階で付箋をはがし、必要であれば残務や新たに発生した業務を書き込みます。
7.新しく始めることをしない
新しいことにチャレンジするのは良いことですが、時間がなくて手がつけられず、フラストレーションをため、本来の業務に支障をきたしてしまったら本末転倒です。
新しい事を始めるのであれば、まずは今取り組んでいる事を片付けることが先決です。
緊急性の高い項目から順番にタスクを完了させていく必要があります。
8.来るもの拒まずの採用をしない
数を揃えることを目的に採用した「人」は、大半が定着せずすぐに辞めてしまいます。
求人広告には「当店で働くと良いことがあるけれど大変なこともあります」という具合にメリットとデメリットの両方を載せておくようにします。
仕事内容についても、詳しく説明することが大切です。
9.顧客の声を聞き過ぎない
顧客ニーズに応えて満足度を上げるために、「お客様が欲しがる商品」を品揃えしていったとしても、それらの商品は期待するほど動かないものです。
顧客の声はあくまで参考情報として位置づけておくべきです。
顧客を喜ばせて、あなたの店のファンを作り出すには、自分たちの頭で知恵を絞り、商品や企画を生み出し、提供していくことが一番大事なのです。
10.値引きセールをしない
値引きセールで価格が下がった分を補えるだけの客数が確保できなければ、売上はダウンしてしまいます。
商品価値を高め、その価値をしっかりと顧客に伝えれば、価格を下げずとも消費者の心をつかみ、収益アップを実現することは十分可能なのです。
どれだけ力を注いでも大きな収益増には結びつかないことが分かっているからこそ、出来る店長は安易な値引きセールは行わないのです。
「家族主義」とは何か?
会社経営の方法の一つですが、京セラの創業者である稲盛和夫氏の経営手法です。
経営者と従業員とは、相反する立場にあるとする西洋思想と正反対の考え方です。
要するに、経営者も従業員も同じ家族の一員であるという考え方です。
京セラの経営理念の中にも「全従業員の物心両面の幸福を追求する」というものがあります。
この中の全従業員というのは、経営者も従業員の一人であるという考え方です。
この「大家族主義」の考え方を15年前に稲盛氏から学んで大いに感銘を受けました。
ですから我社ビッグウッドの経営理念も「お客様及び全従業員の喜びの創造」としています。
経営者も従業員も同じ目的を持って、喜びも苦しみも共に分かち合うという思想です。
現在、あの中国でも西洋思想の「利益至上主義」から稲盛氏が唱える「大家族主義」に移行しようとしています。
本当に素晴らしい考え方だと思います。
従業員を簡単にリストラしたり、成果主義で昇給や減給を行ったりする「利益至上主義」は今の時代にあっていないと思います。
会社経営をしていると良くわかるのですが、良い時もあれば悪い時もあります。
良い時は「利益至上主義」でもうまくいきますが、悪い時は経営者と従業員の間に溝ができて
利益配分で敵対するのです。
会社も家族も同じ組織です。
人と人とが助け合って、組織を守っているのです。
ですから、苦しい時に経営者と従業員が苦しみを分けあって耐える会社にしていないと破綻するのだと思います。
経営者は従業員を子供のように大切に思い、従業員は経営者を親のように慕う関係が「大家族主義」なのです。
会社が大きくなると、どうしても人間関係が疎遠になり経営者と従業員の人間関係が悪くなってしまいます。
我社も200名の社員さんがいますが、皆と良好な人間関係ができているとは言えません。
しかし、考え方は「大家族主義」ですからパート社員さん一人まで大切に思う気持ちを持っています。
そして、全ての社員さんを子供と同じように平等に愛する気持ちを持っています。
親が子供の将来に期待するように、また心配するように従業員さんのことを考えています。
誕生日の日には、お祝いを言ってやりたいと思い、ハガキや電話をしています。
最も大切に心がけていることは、従業員の悪口や愚痴を絶対に言わないことです。
もし注意しなければいけない時は、直接本人に言います。
会社を創業して30年経ちますが、大切に守り通しています。
自分の子供の悪口を言う親はいないと思います。
子供の将来のことを考えると、叱りたくなるのは親として当然です。
ですから、直接お願いしたり、注意したり、叱ったりするのは良いことだと思います。
もし遠慮してそれが出来ない経営者は「小善」の人です。
経営者は、どうしても「大善」の人でなければならないのです。
「小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり」
これからも「大家族主義」を大切に経営していきたいと思います。
私は57年と6ヶ月生きてきました。
あと何年生きられるか誰もわかりません。
生き物だけではなく、ありとあらゆる全てのものに寿命があります!
我々の会社ビッグウッドにも寿命がありました。
皆さんに紹介いたします!
「第一創業期」6年間の寿命
1984年(27歳)で独立(株)ビッグウッドの創業
1990年(33歳)で倒産寸前まで追い込まれる
「第二創業期」11年間の寿命
1990年(33歳)生き残るために日本で初めて「アウトレット家具専門店」に業態転換する。
2001年(44歳)寿屋デパート倒産で連鎖倒産寸前まで追い込まれる
「第三創業期」14年経過
「家具のアウトレット」という業態を日本に確立するという使命を見つける。
2002年(45歳)FC事業を開始
2014年(57歳)現在、直営店舗20店、FC店舗20店 合計40店舗のグループ企業になる。
企業の寿命は(30年)と言いますが、我々の会社ビッグウッドも何度か生まれ変わっています。
同じやり方で(30年)持ちこたえられる企業は存在しないのではないでしょうか。
と言うより(30年)と言ったのは昔の話で、今は最長(15年)が寿命ではないかと思います。
我が社も、現在「第三創業期」になってから14年が経過しており、生まれ変わる時期が来ております。
では「第四創業期」を迎えるにあたって「ビッグウッド」はどのような会社に生まれ変わるのか?
現状を見直し将来に向けての大きな改革が必要です。
「創業期」というのは、今までのやり方が上手くいかなくなり、生まれ変わらなければ生き残れない時に起こります。
時代とともに環境が変わり、同じやり方では生き残れないのは当たり前のことでしょう!
我々小売り業では、取り扱う商品、販売方法、サービスなどの改革が必要になるでしょう。
全てを変えないと生き残れないかもしれません。
今までのやり方を変えるのは、苦しみが伴います。
皆、今まで通りが好きなのです!
しかし、ビッグウッドは今まで2度生まれ変わって生き残ってきました。
「第四創業期」は3度目の改革が必要です!
近い将来を見据えて、何をすべきかはわかっています。
我々の会社を存続させるために、「第四創業期」を迎えるためにやるべきことをやる!
皆で一丸となって、「改革」を成し遂げましょう!
本日は「現品売り」について話したいと思います。
我々家具業界では、注文販売(売り越し販売)が主流です!
通常の家具店では、プロパー商品とスポット商品しか展示しておりません。
プロパー商品とは、注文して販売するもので、いつでも仕入れ価格は同じです。
スポット商品とは、数に制限がありますが、仕入れ価格が通常より少し安いものです。
どちらの商品も、現品は展示したままで「注文販売」をします。
通常の家具店さんでは、この「注文販売」が主流です。
また、「カタログ販売」という販売方法もあります。
要するに通常の家具店では、「注文販売」と「カタログ販売」が主流であります。
この二つの販売方法のメリットとデメリットを考えてみます。
「メリット」
1.展示現品は販売しませんから、展示作業がありません。
2.在庫が無くても販売できるので、在庫負担がありません。
「デメリット」
1.展示現品が古くなっても入れ替えませんから、商品の鮮度が落ちます。
2.いつでも買えるという安心感から、成約に結びつきにくい。
3.他店、ネット業者と値段比較され、値引きしなければ売れない。
我々「アウトレット家具専門店」の売り方は「現品売り」が主流です。
では「現品売り」のメリット、デメリットを考えてみます。
「メリット」
1.売れるとすぐに商品を入れ替えますから、鮮度が高い商品が多い。
2.仕入れ価格が安い現品(B品)なので、価格競争がない。
3.今しかないという危機感から、成約に結びつきやすい。
4.現品配達なので、納期遅れなどのクレームが発生しない。
5.商品が常に入れ替わるため、売り場が新鮮に保てる。
「デメリット」
1.展示作業が多い為、忙しい。
2.現品なので、傷があれば修理して配達する必要がある。
3.在庫負担が発生する。
以上が「注文販売」と「現品販売」の違いであります。
実は「現品販売」というのは家具店の常識から逸脱しております。
しかし、通常の家具店さんが売れなくなっていった原因は「注文販売」にあると思います。
現在の実店舗の売り場が「ショールーム化」しているのはご存知でしょうか?
「ショールーム化」という現象は、お客様が見るだけで購入しないという現象です。
実店舗で商品を見て確認して、価格をネットで調べて一番安いところで買うという現象です。
プロパー商品やスポット商品は、通常の価格で仕入れていますからネット販売業者と比べると値段で負けてしまいます。
この現象は家具業界だけではなく、すべての業界で起こっております。
どうせ買うなら一番安いところで買いたいと思うのは当然です。
ですから、「注文販売」を主流にしている家具店さんはどんどん売上が下がってきているのです。
アウトレット商品(B品)は、かなり安く仕入れていますから、ネット販売業者や他店と比べると安いのは当たり前です。
お客様は一番安いところで買いますから、「現品売り」のお店に戻ってきます。
現在は、お客様の方が価格情報をよく知っていて自分が買おうとしている商品を徹底的に調べる
時代になってきました。
業者がよく言う「絶対安いですよ!」という決め文句が通用しなくなったのです!
将来的には更に、商品情報が氾濫してお客様の選択肢が増えてくるでしょう。
我々家具小売店は、どこよりも安い現品を「現品売り」しなければ生き残れない事を覚悟するべきでしょう。
競合が激しい「レッドオーシャン」の世界では、実店舗は生き残れないと思います。
差別化された「ブルーオーシャン」の世界で、新たな市場を発見する方が賢明だと思います。
すなわち「アウトレット家具専門店」こそが「ブルーオーシャン」で生き残るのです!
今回は「5S」について話したいと思います。
「整理、整頓、清掃、清潔、躾」5つの言葉の頭文字を「5S」と言います。
5Sが徹底できている会社は儲かっていると断言できます。
以前は工場などの生産管理の手法の一つとして捉えられてきたこともあり、5Sと言うと「せいぜい職場が綺麗になって、時間のロスが少し減るぐらいですのね」なんて言われることもありました。
しかし、現在では「利益を上げるに値するような組織風土を作るための活動」と位置づけられるぐらい、重要な取り組みです。
なぜなら、今仕事で求められているスキルが、5Sを通じて培われるからです。
外部環境をもはね返す強い組織の5つの条件が「5S」を通じて培われるのです。
「5つの条件」
1.決断力の向上
2.円滑なコミュニケーション
3.価値観の共有
4.組織的なパフォーマンス向上
5.基本レベル向上サイクルの定着
どうして、5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)が5つの条件を生むのか?
まずは、1.決断力の向上からお話しします。
1.整理とは「不要なものを捨てる」ことです。
これは捨ててもいい、これは捨ててはいけない といった流れで判断基準を共有しなければなりません。
整理を繰り返すことによって、整理の判断基準は統一化され、その組織での共通認識となっていきます。
2.整頓とは「必要なものをいつでも、誰でも取り出せるように配置する」ことです。
組織である以上、個々人の判断で勝手に進められるものではありません、どう考えても組織としての判断基準が必要なのです。
このように、5Sの判断基準を共有するプロセスを通じて、「判断基準を確立し、個々の社員が自ら正しく意思決定して実行できる」ことを組織は経験的に学習していくわけです。
2.円滑なコミュニケーションとは?
上司と部下の縦のコミュニケーション、部門の壁を超えた横のコミュニケーションを通じた組織の一体化のことです。
また、本音のコミュニケーションができる組織への成長です。
成果を上げるためには、当然、縦横のコミュニケーションが円滑に行われていなければなりません。
5Sは上司や部下といった立場は全く関係ありません、またそれぞれの部門の目標や役割とも全く関係ありません。
要するに極めてフラットな関係の中で進められるということです。
その結果、5S活動を通じて「会話をする時間が増える」ことが大切であると言えるでしょう。
3.価値観の共有とは?
個人の価値観は人それぞれだが、組織が大切にすべきものは「ありがとうという感謝の気持ち」と「思いやりの心」の2つの価値観です。
清掃、挨拶を毎日、全社員がすることによって「ありがとう」「思いやりの心」が培われていきます。
4.組織的なパフォーマンス向上とは?
挨拶という行動が、その後の仕事のパフォーマンス向上にもつながるものであります。
挨拶ができる上司の元なら、部下も実力が発揮できる。
上司が部下の心の状態を気遣いながら、パフォーマンスを上げやすい状況を作る意識がある組織の方が、結果をあげやすいのは当然です。
5.基本レベル向上サイクルの定着とは?
基本を当たり前にできるようになれば、さらにレベルの高いことに挑戦でき、そのレベルの高いことも当たり前にしてしまうことを「基本レベル向上サイクル」と言います。
ですから、5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)の基本を当たり前のようにできるようになれば
さらにレベルの高いことが出来るようになるのです。
当たり前のことが出来ない組織が、さらに高度なことが出来るようになるわけがありません。
誰でもできる「凡事の徹底」こそ、「利益をあげる組織風土」を作ることなのです。