アウトレット家具のチェーン店「ビッグウッド」社長のブログです。
今日は、自分の過去を振り返って「もう一人の自分」に助けられた経験を話してみたいと思います。
私は27歳で独立し、小さい小さい家具店の経営者になりました。
独立して3年くらいは、自分の給料さえ稼げず苦しい生活を余儀なくされていました。
32歳の時(1991年)お店を閉めて商売を諦めようと思ったときがあります。
その当時の私にとっては、結構な額の借金もあり、辞めるに辞めれないような状況でずるずると経営していたのですが、いよいよお金が回らなくなり、従業員の給料さえ払えなくなってしまいました。
自分には、会社経営は無理なのかと自問自答して、「諦めるしかない」と言う結論を出しました。
その時、一緒に働いていた西村忍さん(現在、専務取締役)が、「もう一回挑戦してダメだったら店を閉めましょうよ」
と励ましてくれたので、考え直す事ができました。
その時「商売を諦めて、会社勤めをすれば楽になる」という自分と、「諦めてはいけない、お客様や従業員の為にも頑張ろう」という自分と、二人の自分の葛藤がありました。
諦めて楽な道を選ぼうとする「本来の自分」と、諦めないで頑張ろうとする「もう一人の理想の自分」が対決していました。
西村さんの支援もあったので、「もう一人の理想の自分」が勝利し、アウトレット専門店に業態転換する事ができたのですが、成功する根拠は何処にもありませんでした。
次に「もう一人の自分」に助けられたのは、壽屋デパート倒産の時です。
14,15年前のことですが、壽屋デパート行橋店と壽屋デパート中津店の中で「家具のアウトレット専門店ビッグウッド」を営業しておりました。
ところが2001年12月25日、壽屋デパートが民事再生を提出(事実上の倒産)したのです。
ビッグウッド2店舗の売上金約4000万円が、12月25日に壽屋デパートから振り込まれる予定でしたが、なんと支払い中止になってしまったのです。
12月25日はビッグウッド社員さんの給料日でありボーナス日でした。
壽屋デパートから振り込まれるはずの4000万円で給料やボーナスを払おうとしていた私は、目の前が真っ暗になり、呆然として立ちすくんでしまいました。
その当時の4000万円は、ビッグウッドにとってもとんでもない大金でしたから、私は「もうだめだ、連鎖倒産する」と思い気力がなくなり呆然としていました。
しかし、その時「もう一人の理想の自分」が出てきて、「諦めている自分」に叱咤激励しました。
「諦めるな、なんとかなる!在庫を売ればお金はつくれる」と言うわけです。
そこで在庫を売る為に、閉店しようとしていた広島の大きな家具屋さんを貸していただき「完全閉店の為の在庫処分セール」をさせていただきました。
閉店セール初日と2日目の売上合計が、な、なんと3500万円、閉店セール一ヶ月間の売り上げが、な、なんと8000万円になりました。
そのお金で銀行に返済でき、会社は存続できることになったのです。
その時だけは、「もう一人の理想の自分」が「本来のダメな自分」を良くやったと褒めてくれました。
本当に嬉しかったです。
社長と言う立場の人間は、他人に褒めてもらうということはほとんどありえません。
「もう一人の理想の自分」に褒めてもらう事がなによりのご褒美なのです。
人間はたいてい「意志の弱いすぐ諦めてしまうダメな自分」を持っていると思いますが、「もう一人の理想の自分」を創ることによって、物事をやり遂げる事が出来るのだと思います。
実は、我々は毎時、毎日、毎月、毎年やり遂げなければならない目的を持って生きています。
「すぐに諦めてしまう自分」と「やり遂げようとする理想の自分」との葛藤を繰り返しているのです。
どちらが勝つかによって、成功したり失敗したりしているのだと思います。
同じ人間でありながら、弱い自分と強い自分の両面をもっているのが人間というものではないでしょうか。
ですから、「ポジティブで意思の強い、決して諦めない理想の自分」を創り上げ、彼に助けてもらう事によって目的を達成する人になる事が大切だと思います。
アウトレット家具専門店 ビッグウッド
代表取締役 杉浦眞悟
私は27歳で独立し、小さい小さい家具店の経営者になりました。
独立して3年くらいは、自分の給料さえ稼げず苦しい生活を余儀なくされていました。
32歳の時(1991年)お店を閉めて商売を諦めようと思ったときがあります。
その当時の私にとっては、結構な額の借金もあり、辞めるに辞めれないような状況でずるずると経営していたのですが、いよいよお金が回らなくなり、従業員の給料さえ払えなくなってしまいました。
自分には、会社経営は無理なのかと自問自答して、「諦めるしかない」と言う結論を出しました。
その時、一緒に働いていた西村忍さん(現在、専務取締役)が、「もう一回挑戦してダメだったら店を閉めましょうよ」
と励ましてくれたので、考え直す事ができました。
その時「商売を諦めて、会社勤めをすれば楽になる」という自分と、「諦めてはいけない、お客様や従業員の為にも頑張ろう」という自分と、二人の自分の葛藤がありました。
諦めて楽な道を選ぼうとする「本来の自分」と、諦めないで頑張ろうとする「もう一人の理想の自分」が対決していました。
西村さんの支援もあったので、「もう一人の理想の自分」が勝利し、アウトレット専門店に業態転換する事ができたのですが、成功する根拠は何処にもありませんでした。
次に「もう一人の自分」に助けられたのは、壽屋デパート倒産の時です。
14,15年前のことですが、壽屋デパート行橋店と壽屋デパート中津店の中で「家具のアウトレット専門店ビッグウッド」を営業しておりました。
ところが2001年12月25日、壽屋デパートが民事再生を提出(事実上の倒産)したのです。
ビッグウッド2店舗の売上金約4000万円が、12月25日に壽屋デパートから振り込まれる予定でしたが、なんと支払い中止になってしまったのです。
12月25日はビッグウッド社員さんの給料日でありボーナス日でした。
壽屋デパートから振り込まれるはずの4000万円で給料やボーナスを払おうとしていた私は、目の前が真っ暗になり、呆然として立ちすくんでしまいました。
その当時の4000万円は、ビッグウッドにとってもとんでもない大金でしたから、私は「もうだめだ、連鎖倒産する」と思い気力がなくなり呆然としていました。
しかし、その時「もう一人の理想の自分」が出てきて、「諦めている自分」に叱咤激励しました。
「諦めるな、なんとかなる!在庫を売ればお金はつくれる」と言うわけです。
そこで在庫を売る為に、閉店しようとしていた広島の大きな家具屋さんを貸していただき「完全閉店の為の在庫処分セール」をさせていただきました。
閉店セール初日と2日目の売上合計が、な、なんと3500万円、閉店セール一ヶ月間の売り上げが、な、なんと8000万円になりました。
そのお金で銀行に返済でき、会社は存続できることになったのです。
その時だけは、「もう一人の理想の自分」が「本来のダメな自分」を良くやったと褒めてくれました。
本当に嬉しかったです。
社長と言う立場の人間は、他人に褒めてもらうということはほとんどありえません。
「もう一人の理想の自分」に褒めてもらう事がなによりのご褒美なのです。
人間はたいてい「意志の弱いすぐ諦めてしまうダメな自分」を持っていると思いますが、「もう一人の理想の自分」を創ることによって、物事をやり遂げる事が出来るのだと思います。
実は、我々は毎時、毎日、毎月、毎年やり遂げなければならない目的を持って生きています。
「すぐに諦めてしまう自分」と「やり遂げようとする理想の自分」との葛藤を繰り返しているのです。
どちらが勝つかによって、成功したり失敗したりしているのだと思います。
同じ人間でありながら、弱い自分と強い自分の両面をもっているのが人間というものではないでしょうか。
ですから、「ポジティブで意思の強い、決して諦めない理想の自分」を創り上げ、彼に助けてもらう事によって目的を達成する人になる事が大切だと思います。
アウトレット家具専門店 ビッグウッド
代表取締役 杉浦眞悟
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