今日は、「中長期経営計画」について話したいと思います。
まず「中長期経営計画」とは、1年後、2年後、3年後、4年後、5年後の会社の経営状況を予測し、会社のビジョンを創るという事です。
会社の経営理念を実現する為に、将来どのような会社にするべきか計画を立てるわけですが、具体的には、売上予算、経費予算、利益予算などを、想定して実行するという事です。
中小零細企業では、この「中長期経営計画」を作っている会社は非常に少ないと思います。
大抵の会社は、1年毎の予算計画だけで、2年先、3年先の経営計画は作っていないものです。
ところが、上場企業は全ての会社が「中長期経営計画」を持っているといっても過言ではありません。
なぜ、上場企業は2年先、3年先の未来を予測する事が出来るのか?
それは、予測する事が出来るのではなく、「中長期経営計画」を実現する為に、懸命の努力をするという事なのです。
我々中小企業は、一年間の計画を立てますが、それも実行出来ない会社がほとんどです。
政治家がマニュフェストを掲げ、我々国民に公約を約束しますが、ほとんどが実行されていない状態と良く似ていると思います。
しかし、約束を破られた我々国民は、政治家を信頼する事はありません。
一般の人に信頼されていない我々中小企業は株式会社でありながら、株を買ってもらう事が出来ないのです。
上場会社は、ある程度信頼されているという事になりますが、もし約束が果たせない場合は信頼をなくす事になります。
昔の人は、「不言実行」が素晴らしいと言われましたが、今はやはり「有言実行」が良いと言われています。
私も、「有言実行」であるべきだと思います。
なぜかというと、誰にも言わないで何かを成し遂げた時に、「私は以前からこれを成し遂げようと思っていたんです!」と言うのは簡単な事です。
しかし、何年後に、この目標を達成しますと宣言して、言ったとおりに成し遂げるには大変な努力が必要だと思います。
「中長期経営計画」は「有言実行」の最たるものです。
出店計画、投資計画、売上予算計画、経費予算計画、利益予算計画、などの数字を予測し達成する事は本当に素晴らしい事だと思います。
成功する人の特徴は、「有言実行」です。
我々家具業界でも、お値段以上ニトリの似鳥社長は「有言実行」の人だと思います。
彼は、大きなビジョンを持ちそれを実践してきました。
彼がよく言いますが、「売上は社長がつくり、利益は社員がつくる!」
社長が出店計画を立て売上を達成させる、社員は経営努力(仕入れ予算、経費予算の達成)をして利益を出すという意味だと解釈しています。
しかし、その前提としてしっかりとした「ビジネスモデル」が必要です。
我が社ビッグウッドは、現在しっかりとした「アウトレットビジネスモデル」を構築しようとしております。
その為にも、「中長期経営計画」は必要不可欠なものだと思います。
今こそ、全社一丸となってビッグウッドの将来設計をするべき時だと確信しています。
株式会社 家具アウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟