今日は、「運、鈍、根」という言葉についてお話したいと思います。
私が27歳で独立した時、大変お世話になった方に穴吹社長という方がおられました。
家具店を開業したいと思っている頃、資金も信用もなく困っていた私に商品を貸してくださった方ですが、私より5歳年上で思いやりのある優しい人でした。
穴吹社長はその当時32歳で、香川県の丸亀市で七福家具と言う家具店を経営されていましたが、私が独立出来たのも穴吹社長と知り合ったからだと思います。
現在はもう亡くなられてしまい、七福家具も存在していませんが、当時は青年経営者として人望もあり立派な方でした。
その方から「杉浦君、人生は、運、鈍、根の3つが揃ってないと大成できないよ。」といわれました。穴吹社長が言われた事を思い出して書いてみます。
杉浦君、運というのは、心配しなくても皆に平等に与えられているから、必ずやってくる。
しかし、人を信じる事のできない人は残念ながら運を掴む事ができないんだよ、だから素直な気持ちで人の言う事を聞きなさい。
鈍という意味は、鈍いという事だけど、例えば頭が良くて機転が利いて鋭い人は、なかなか大成できないんだよ。
一つの事を愚直なまでに一生懸命やり続ける人が最後には大成しているんだよ。それともう一つ意味があるんだよ、それは人からの悪口とか非難、中傷を気にしない鈍さも必要だね。
根とは根性の事だけど、仕事に対する熱意とか情熱とか、継続力とかも根性といえると思うよ。そして、根を下ろすという考え方で信用される人間になるという事かな。
以上が聞いた内容でしたが、27歳の私はその時あまり意味がわからなかったのですが、52歳になった今では、本当にその通りだなと思います。
私は、今まで人を信用していろいろな人に騙されて失敗してきましたが、人を信用する事によって大きな運を掴む事ができました。
どう考えても、人を信用した方が得だと思います。
出来れば、相手をよおく見て信用出来る人を見分ける必要はあると思いますが、最初から相手を疑ってかかるような人間では運を掴む事は出来ないでしょう。
私は、もともと大雑把で小さなことを気にしない性格ですが、自分が正しいと思ってやっている事を人から非難、中傷されてもあまり気にしません、いや気にしないように心掛けています。
そして、人の欠点を見て見ぬふりができるように自分を鍛える事を心掛けています。
人間にはそれぞれ長所、短所があり、当然自分にも大きな欠点があるんですけど、他人の欠点は良くわかり、自分の欠点はわかりにくいものです。
なるべく長所を見るようにして、短所は見ないようにすれば人間関係は良好になると思います。
根性という言葉は、今や死語になっていますが人生は苦難の連続ですから、諦めない気持ちを持つ為には、根性が必要ではないでしょうか。
そして仕事上でも、私生活でも「信用」というものが一番大切だと思います。自分の人生に根を張るという事は、周りの人に信用されるという事ではないでしょうか。
皆さんも「運、鈍、根」の意味を考えてみてください、なかなか味のある言葉ですよ。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟