今は、家具業界では最も忙しい3月半ばです。
なぜ3月が忙しいかと言うと、入学、転勤、引越しなど移動の時期で家具が一年中で最も売れる時だからです。
しかし現在は世界恐慌といわれる、大不景気の真只中で例年の3月ように家具という耐久消費財が売れにくくなるはずです。
しかし我がグループは例年通り、いやそれ以上の売上げを上げております。
では、なぜ大不況といわれるこの時期に、ビッグウッドグループは売上げを伸ばしているかというと、やはりアウトレットという業態がお客様に支持されている証拠だと思われます。
好景気の時には、あまり意識されない業態かもしれないのですが、不景気になるとお客様は何処よりも誰よりも安く商品を手に入れようとされ、アウトレット商品のように異常に安い商品を探す努力をされるようです。
我々アウトレット企業は、生活防衛産業として不景気の時に活躍する業種ですが、今回の大不況は追い風になっているかもしれません。
しかし、今のお客様は価格に大変厳しく、本当に品質の良いものが安くなっていないと購入されません。
そしていつでも買えるような商品はすぐには買おうとされません。
今しかない、おそらくこれ以上安くなる事は考えられないと思えるような商品しか購入されない傾向が見られます。
ですから、中途半端に安い物や、大量にある商品、あるいは注文できる商品には手を出しません。
我々家具業界でもアウトレットのお店はたくさん増加してきていますが、お客様が欲しがるような価格、品質をまだ理解していない経営者の方がたくさんいらっしゃるようです。
今のお客様が求めている物は、品質が良くてなおかつ激安価格である商品です。
極端に言うと製造原価より安くは無理でも、せめて卸し価格より安く売れる商品でなければならないのです。
そんな商品、通常ではある訳ないのですが、アウトレットの商品であれば、理由があって安くなるわけですから製造原価までは行かないまでも、卸原価よりも安く販売出来る商品は存在します。
そういう現実を理解されずに、アウトレットの看板を出されて、実際に販売している商品は通常の価格から少し安くした物をアウトレット商品だと言って販売されているお店が見受けられますが、これではお客様が買ってくれるわけがありません。
我が社も気を付けないと、偽アウトレットの店になってしまったら、お客様に支持されなくなると思われます。
家具の値段と言うのは、一般のお客様には分からないだろうという我々家具業界の人間の思い上がりが失敗を招くのです。
今のお客様は、何万円もする家具を買おうと思ったら、一生懸命家具の価格を調べています。
まず最初にインターネット通販で価格を調べ、そしてチラシの価格を調べ、それからいろいろな家具店、ホームセンター、インテリアショップ等を見て回ります。
ですから、一時的ですがお客様が買おうとしている商品の価格だけは、我々業者よりも詳しい時もあるのです、気をつけて接客しないとお客様に馬鹿にされてしまいます。
普段から、我々はいろいろな情報をキャッチして、家具インテリアの値段を知り尽くしておく必要があると思います。
また毎月、毎週、他店の販売価格を調べに行く事も大切だと考えます。
同業者だけではなくホームセンターやドンキホーテ等のようディスカウントショップの価格も調べる必要があります。
また最近はリサイクルショップでも新品の家具を安く売っている事がありますから、要注意です。
とにかく、現時点ではアウトレット業界は追い風に吹かれて益々売上げを上げるチャンスがあります.。
このチャンスに新しいお客様を獲得する努力をして欲しい、そして丁寧な接客と思いやりあるサービスを忘れずに頑張れば明るい将来が待っていると思います。
最後になりましたが、この厳しい時期に「差別化されたサービス」を確立しておけば、将来必ず「絶対差」を生み出し成功すると考えます。
皆さんも「差別化されたサービス」我々中小家具店でなければできないサービスを考えてみてください!
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟