今日は「100年に一度の大不況」と言われる現状についてお話したいと思います。
リーマンショックに始まった世界恐慌が、日本の経済に及ぼす影響はかなり大きなものになっています。
我々家具小売業に従事する者にとっても、少なからず影響があると思われます。
家具業界全体で見ると、この「100年に一度の大不況」が起こる前から、業界全体の売上げは減少しており、家具小売店の数も減少しております。
一部の大型チェーン店やインターネット通販業者を除けば、中小の家具店さんは売上げが減少し、存続できない状況になりつつありました。
さらにこの「100年に一度の大不況」ですから、本当に厳しい時代になっております。
我々中小家具店は生き残る為に、今こそ知恵を絞って時代にマッチした戦略を立てるべきだと思います。
新しい市場を探し、それを掘り起こし、お客様のニーズに応える「商品、販売方法、サービス」を考える時です。
新築、婚礼等の家具の需要に頼っていた過去の販売方法では、現在は到底生き残れません。
今、ターゲットとして考えるのは、家具を買い換える可能性がある潜在顧客であります。
何十年も使って痛んでいるにもかかわらず、買い換えるチャンスが無い為、辛抱しているお客様を「買い換える気持ち」にする方法を考えるべきです。
まず第一に、「買い換えたくなる商品価格」
第二に、「買い換えを思いつくサービス」
第三に、「丁寧な接客とアフターフォロー」
この3つの事を考え出せば、潜在顧客であるお客様(特に高齢者)は喜んで買い換えてくれるはずです。
我々中小家具店は、知恵を絞って「大型店に負けない独自のサービス」を考え出し、またお客様との「人間関係」を大切にして、生き残る道を模索しなければなりません。
中小家具店の皆さん、明るい未来のために力を合わせて頑張りましょう。
株式会社 家具のアウトレットビッグウッド 杉浦眞悟
会社経営の最も大切な事は、会社を存続させることですが、その為には利益を出さなければなりません。
純利益というものは、売上げから仕入原価を引いて残った粗利益から、さらに販売管理費を差し引いて残った利益であります。
この純利益が無ければ、会社を存続させることは出来ません。
ではこの「純利益」を最大限にするにはどうすれば良いかと言うと、売上げを増やし経費を減らす事なのですが、なかなかそれが出来ないのが現状です。
経費(販売管理費)と言うものは、自然と増加するものであり、注意していないと、どんどん膨張して大変な事になってしまいます。
節約をしないと会社経営は破綻するというのは常識ですが、社員全員がコスト意識を持ち無駄な経費を使わないように努力するべきです。
例えば水道光熱費や通信費などは、節約しようと思えばいろいろ方法があり簡単に出来ると思われます。
また高速道路の料金や交通機関も割引を利用すれば、かなりの経費削減になるでしょう。
販売管理費の中で一番大きなものは、やはり人件費ですが、これは労働分配率といって、人件費の額に応じた売上げ及び利益があるかどうかが問題です。
人件費が高くても、それ以上に成果が上がっていれば優良企業と言われ、社員さんからも喜んでもらえます。
反対にどんなに社員さんの給料が高くても、赤字経営では会社が破綻してしまいますから、労働分配率が高すぎる会社は危険です。
販売管理費は全ての経費を含みますので、多種多様でありますが経費の項目を洗い出し毎月の数字を公表する事が、経費削減の第一歩だと思います。
全社員が会社の経費項目を理解し、部門別の数字を把握すればどの部門を節約しなければいけないか理解できるでしょう。
特に多店舗展開している会社は、店舗別の月次決算を行い各店舗の経費の比較をする事によって、経費の削減をするべきだと思います。
我々中小企業は、一般的にどんぶり勘定の会社が多くて、損益計算書及び貸借対照表等の数字を経営者でさえ理解していない会社が少なくないと思います。
経費削減は、この厳しい経済環境の中、是非とも取り組まなければならない課題です。
皆さん、売上げを上げる事を考えるだけでなく、自社の経費の見直しを是非とも行って下さい。
思わぬ利益が出るかもしれません。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
社員さんであれば誰でも「昇給」に対して興味があるはずですが、経営者としても大変気になるところです。
会社を経営する方にとって、最も大事な仕事は「利益の配分」だと思います。
社員さん達が一年間一生懸命働いて残してくれた利益、この貴重な財産をどのように分配するかというのが、経営陣(役員)の大きな義務であり、責任であります。
従業員にとって、毎年昇給するというのが理想でしょうが、なかなかそうは行かないのが現実です。
我が社も、昨年度は残念ながら昇給する事ができませんでした。
会社経営というのは、景気に左右される事もあり又、店舗閉鎖等による「特別損失」を出した場合は、利益を残せない時もあるのです。
今年度の決算では、なんとか利益が残せそうなので「昇給」が出来ると思います。
経営陣にとっては、全社員さんに昇給をして上げれる事が「喜び」であり、又「やりがい」でもあります。
我が社の決算の時期は3月末でありますが、決算が確定するのは4月の末から5月のはじめになりますので、今の時点では正確に利益額がわかっておりません。
しかし社員さんの「昇給」は4月のお給料からしたいと考えています。
今日の経済新聞には、「賃上げ1.78%、5年ぶり縮小」と言う見出しがありましたが、昨年と違いかなり厳しい経済状況で、大手企業も赤字決算の企業がかなりあるため、昇給率が下がったと書いてありました。
我が社は、現在の厳しい経済環境に中、アウトレット産業と言う事もあり「生活防衛企業」としてお客様に支持されており、業績は悪くはありませんが、経常利益率はかなり低く、決して優良企業ではありません。
同じ家具業界ではN社が過去最高益を出していましたが、なんと経常利益率が12%以上であると新聞に出ていました。
これは驚くべき数字(12%以上)であります。
売上げから商品原価を引いて、さらに全ての経費を引いた残りの利益が12%以上あると言う事は、まだまだ商品価格を下げる余裕がある訳ですから、同業者としては恐るべし会社です。
我々家具業界に従事している者は、「景気が悪いとか、利益が出ないとか」言って嘆いている場合ではないと思います。
このままN社が全国津々浦々まで出店して、さらに売上げを伸ばし、利益を増や
し、そして、N社が自社商品の価格を値下げしていけば、差別化されていない普通の家具店さんは、生き残れない恐れがあります。
我々「ビッグウッドグループ」は、差別化されたアウトレット家具専門店として、将来も利益を出し続け、グループの全社員さんが毎年、「昇給」を楽しみに出来るように頑張りたいと思います。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
こんにちは、今日は「人財」についてお話したいと思います。
「人材」という言葉はよく聞く言葉で、会社は人材次第で良くも悪くもなると言われていますが、この「人材」には、「人罪」、「人材」、「人財」の3つの意味があると言われます。
まず「人罪」の意味は、組織(会社)にとって害になる人のことだと思います。
こういう人は、我が社には存在しないのでありがたいことですが、もしこういう人が入社してきたら「人材」や「人財」に変わってもらうよう教育しなければ、組織(会社)にとっては癌のような存在になるでしょう。
次に「人材」の意味は、組織(会社)にとって必要とされる人であり、組織の一員としてちゃんと役割を果たしてくれる人のことだと思います。
最後に「人財」の意味は、組織(会社)にとって、無くてはならない「宝」のような人のことですが、最初から「人財」が入社してくれると言うのは宝くじに当たるようなもので、そんなに世の中は甘くは無いと思います。
我が社も25年の歴史の中で一人か二人はそういう人が来てくれましたが、本当に運が良かったと感謝しております。
でも、この「人財」を作り出すということは可能だと思います、どの社員も「人材」から「人財」に変わる事が出来るし、組織(会社)の中で教育していく事によって「人罪」から「人財」に変わる可能性もあるのではないでしょうか。
我々、組織の幹部はこの「人財」の原石を探し出し一生懸命磨いて本物の「人財」に育て上げる事が出来なければ組織(会社)の成長、発展は期待する事が出来ないでしょう。
すなわち、人財が人財を作り出すのではないでしょうか?
又、育て上げる為には教育だけではなく、社員に活躍する場所とお金の投資もしなければならないと思います。
失敗する可能性もありますが、社員を信じて投資する勇気が無ければ「人財」を得る事はできないでしょう。
私の経験からすると、若い社員を信じて、任せて、苦労させる事が肝心だと思います。
たくさんの「人財」を得る為には、忍耐と寛容、愛情と厳しさの繰り返しが必要です。残された時間を有効に使わないと多くの「人財」を残す事は出来ません。
幹部社員の方々は、気を引き締めて頑張って欲しいと思います。
福沢諭吉翁の言葉に「財を残すは下なり、名を残すは中なり、人を残すが上なり」
とありますが、本当に「人財」を残す事は成しがたい事です。
この厳しい経済環境の中、会社の成長を望むのであれば「人財」を育て上げる覚悟が必要です。
「必ずやらなければならない!」という使命感を持てば、限られた時間を有効に使う事が出来ると思います。
自分達が「生きた証」を次世代に残す為にも、頑張りましょう!
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
リーダーと言えば、家族の家長から始まってスポーツのチームリーダー、国の統治者(総理大臣、大統領等)、宗教の教祖様まで幅広く存在しますが、大きさはさまざまですが、集団をまとめる管理者である事は間違いないと思います。
社長は会社のリーダーであり、部長は各部のリーダーであり、エリア長はエリアのリーダーであり、店長は店舗のリーダーであり、それぞれ自分の組織(仲間)をまとめる仕事をしています。
人をまとめる(管理)する仕事をうまくやり遂げるには、自分が管理する組織(仲間)から尊敬される必要があると思います。
では人から尊敬される為にはどうすればいいんでしょうか?
これは私の意見として聞いていただければありがたいのですが、組織とは人の集まりであって、そこに集まった人たちはリーダーである人間を、心の底では尊敬したいと思っているものです。
ところが、リーダーの資質がないとか、仕事が出来ないとか、人間性に問題があるとか言ってなかなか尊敬してはくれません。
おおむねリーダーとは批判され、悪口を言われるものですが、心の底では尊敬したいと望んでいるものだと思います。
「自分が尊敬される為には、相手を尊敬するしかない!」と言うのが私の結論です
これは「鏡の法則」と言って、好きになれば好かれる、嫌えば嫌われる、軽蔑すれば軽蔑される、悪口を言えば悪口を言われる、ですから尊敬すれば尊敬されるという事になるのです。
ではどうすれば人を尊敬できるのか?
それは、その人の長所(宝)を見つけ出し、評価し、自分より優れている所を認め、そしてその人のことを好きになる事です。
好きにならなければ尊敬する事は、非常に難しいのです。
我々人間は、自分の事を認めてくれて、大事にされて、褒めてくれて、自分の為に叱ってくれる人を尊敬するのではないでしょうか。
ですから仲間を好きになり、尊敬し、大切に思えば、おのずと尊敬されるのです。
この道理がわかれば、自分が何をすべきかわかるはずです。
そしてもう一つ大切な事は、組織(仲間)を分け隔てなく公平に評価する事です。
私情で人を評価していては、立派なリーダーにはなれません。
管理職をされている方は、是非この道理を理解していただき、まずは部下を好きになって、認めて、尊敬してあげて下さい。
あなたも尊敬されるリーダーになることが出来るはずです。
最後にもう一つ、決して仲間の悪口を言わない事が大切です、本人に直接言えば問題は解決します。
悪いところを直してもらうように懇願すれば、必ずわかってもらえると思います。
以上が私の考えですが、一つの意見として考えてみてください、皆さんのお役に立てたら幸いです。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
どんな仕事でも、人と人とのやり取りがありますが、そのやり取りの中で問題が起きる事があるはずです。
我々小売業は、お客様とのやり取りのなかでお客様からクレームを頂いておりますが、そのクレームに対してどのような考え方で対処するかで、会社の将来がどうなるかが決まるというお話をさせて頂きます。
私は家具小売業に従事しており、また家具のアウトレット専門店を営んでおります為、クレームがあることに対しては仕方が無いと考えておりますが、お客様からのクレームに対する対応には気を使っているつもりです。
私の考えでは、クレームを言ってくれるお客様は悪い人ではないと考えております。何故かと言うとお客様はクレームを言う事によって、何が気に入らないのか、どのように改善して欲しいのか、当社の問題点を指摘してくれるからです。
ご立腹されて、大きな声で言われる方もおられますが、我々商人はその言葉を謙虚に受け止め、指摘していただいた事に対して感謝の気持ちで対応する事が大切だと思います。
中にはどう考えても理不尽なクレームもあるのですが、そのお客様から見れば我々に問題があるわけですから、そのお客様の考えを理解する事が大切だと思います。
クレームを言われるお客様の大半は、当社に対して愛情を持っている方です。
当社の商品を気に入ってくださり購入された方ですから、もともと嫌いな訳が無いと思います。
ところが何かの原因で腹が立ち、お怒りの電話をされるわけですが、もし腹が立ってもクレームを言われないお客様は、おそらく二度と当社では購入されないでしょう
当社にとってどちらのお客様があり難いかと言うと、やはりクレームを言ってくれるお客様の方があり難いのです。
もしクレーム対応が良ければ、お怒りのお客様でも当社を見直してくださり、また購入していただけるチャンスがあるわけですから、クレームに対する対応は大切な仕事だと思います。
販売する事よりも、クレーム対応を優先すべきです、何故かと言うと「良い評判はなかなか伝わらないが、悪い評判はすぐに大勢に伝わる」と言われるように、お怒りになったお客様は、自分の周りの人に悪口を言われます。
例えば10人に悪口を言われたら、その評判が100人に伝わる恐れがあります。
もし100件のクレームがあり、対応が悪ければ100倍の10000人に伝わると考えると、人口が少ない街であればもう商売が出来なくなるわけです。
ですからクレーム処理は、最も大事な仕事だと考えます。
そして考え方によっては、クレーム処理をうまく利用して自社のフアン(顧客)になっていただく事も出来るわけですから、慎重に丁寧な対応をすべきだと思います。
どちらにしても、クレームを頂いた事を感謝して、自社の改善を考える姿勢が大切だと思います。
そして最初に「申し訳ございません」と素直に言えるように、心掛けてクレーム対応して欲しいと考えます。
我々小売業界に従事する人間にとって、お客様からの愛情が最も大切な物でありますから、お客様を大切にする「思いやりの心」を持ってクレームをお聞きして行こうではないですか。
そして良い評判を広げていただけるよう努力していきたいと思います。
お客様が増えるか減るかはクレーム処理の仕方にも原因があるように考えますので、真剣に取り組むべき事だと思います。
現在の厳しい経済状況の中、お客様に嫌われたら生き残る事は出来ません、こちらからクレームを聞き出す努力をして、そして問題を解決し、少しでも多くのお客様に愛してもらえる会社にしなければ存続は難しいでしょう。
以前にも言いましたが「災い転じて福となす」の言葉どうり、お客様からのクレームから、改善改良を繰り返して頑張りましょう。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
今日は、苦労について話したいと思います。
私は若いころ、年を取って70歳くらいになったら苦労をしなくても良くなると思っていましたが、83歳の母に聞いたところ「とんでもない、年をとっても苦労(苦難)はなくならないよ」といわれました。
「人間は生まれたときから死ぬまで苦労の連続ですよ、それが人生ですよ」とあるお坊さんに言われたた事があります。
また死んで極楽浄土に行くまでは、生きている間は苦しい事ばかりですと教えられましたが、本当にその通りだと思います。
仕事においても私生活においても、苦しい事は山ほどありますし、人生とは苦難の道であるというのは間違いではなさそうです。
「生きる事に疲れました」等と、言い残して自殺をする人がいますが、その気持がわかるような気がします。
しかし、苦難の連続である人生をなんとか楽しく生き抜く方法はないものかと思いながらある本を読んでいましたら
「苦難にあった時、これぐらいの苦難で良かった、と感謝する事が人生を楽しく生き抜く方法ですよ。」と書かれてあり、なるほどと思いました。
「災い転じて福となる」と言う言葉がありますが、災い(苦難)をこれぐらいの災難で良かったと喜ぶ事が「福となる」という意味にとれば、まさしく人生を楽しく生き抜く方法が見えてきます。
要するに人生には苦難(苦労)が付き物であり、その苦労をいかに喜んで受け入れるかが大切であるという事だと思います。
おかしな話ですけど、訪れる苦難(苦労)に対して、「これ位の苦難(苦労)で良かった」と感謝をする姿勢が人生を楽しくする方法であるようです。
会社経営でもたくさんの苦難(苦労)が毎日のように襲い掛かって来ますが、それを喜んで受け入れる事が会社経営を楽しくするコツのようです。
私の経験で言わせてもらうと、自分の身の丈に合った苦難(苦労)しか降りかかってきませんから、冷静に真面目に対処すれば必ず解決すると思います。
皆さんも人生を楽しく過ごす為には、是非、苦難(苦労)に感謝の気持ちを持って望んで下さい、必ず解決策が見つかるし、乗り越える楽しみが理解できるようになると思います。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
今は、家具業界では最も忙しい3月半ばです。
なぜ3月が忙しいかと言うと、入学、転勤、引越しなど移動の時期で家具が一年中で最も売れる時だからです。
しかし現在は世界恐慌といわれる、大不景気の真只中で例年の3月ように家具という耐久消費財が売れにくくなるはずです。
しかし我がグループは例年通り、いやそれ以上の売上げを上げております。
では、なぜ大不況といわれるこの時期に、ビッグウッドグループは売上げを伸ばしているかというと、やはりアウトレットという業態がお客様に支持されている証拠だと思われます。
好景気の時には、あまり意識されない業態かもしれないのですが、不景気になるとお客様は何処よりも誰よりも安く商品を手に入れようとされ、アウトレット商品のように異常に安い商品を探す努力をされるようです。
我々アウトレット企業は、生活防衛産業として不景気の時に活躍する業種ですが、今回の大不況は追い風になっているかもしれません。
しかし、今のお客様は価格に大変厳しく、本当に品質の良いものが安くなっていないと購入されません。
そしていつでも買えるような商品はすぐには買おうとされません。
今しかない、おそらくこれ以上安くなる事は考えられないと思えるような商品しか購入されない傾向が見られます。
ですから、中途半端に安い物や、大量にある商品、あるいは注文できる商品には手を出しません。
我々家具業界でもアウトレットのお店はたくさん増加してきていますが、お客様が欲しがるような価格、品質をまだ理解していない経営者の方がたくさんいらっしゃるようです。
今のお客様が求めている物は、品質が良くてなおかつ激安価格である商品です。
極端に言うと製造原価より安くは無理でも、せめて卸し価格より安く売れる商品でなければならないのです。
そんな商品、通常ではある訳ないのですが、アウトレットの商品であれば、理由があって安くなるわけですから製造原価までは行かないまでも、卸原価よりも安く販売出来る商品は存在します。
そういう現実を理解されずに、アウトレットの看板を出されて、実際に販売している商品は通常の価格から少し安くした物をアウトレット商品だと言って販売されているお店が見受けられますが、これではお客様が買ってくれるわけがありません。
我が社も気を付けないと、偽アウトレットの店になってしまったら、お客様に支持されなくなると思われます。
家具の値段と言うのは、一般のお客様には分からないだろうという我々家具業界の人間の思い上がりが失敗を招くのです。
今のお客様は、何万円もする家具を買おうと思ったら、一生懸命家具の価格を調べています。
まず最初にインターネット通販で価格を調べ、そしてチラシの価格を調べ、それからいろいろな家具店、ホームセンター、インテリアショップ等を見て回ります。
ですから、一時的ですがお客様が買おうとしている商品の価格だけは、我々業者よりも詳しい時もあるのです、気をつけて接客しないとお客様に馬鹿にされてしまいます。
普段から、我々はいろいろな情報をキャッチして、家具インテリアの値段を知り尽くしておく必要があると思います。
また毎月、毎週、他店の販売価格を調べに行く事も大切だと考えます。
同業者だけではなくホームセンターやドンキホーテ等のようディスカウントショップの価格も調べる必要があります。
また最近はリサイクルショップでも新品の家具を安く売っている事がありますから、要注意です。
とにかく、現時点ではアウトレット業界は追い風に吹かれて益々売上げを上げるチャンスがあります.。
このチャンスに新しいお客様を獲得する努力をして欲しい、そして丁寧な接客と思いやりあるサービスを忘れずに頑張れば明るい将来が待っていると思います。
最後になりましたが、この厳しい時期に「差別化されたサービス」を確立しておけば、将来必ず「絶対差」を生み出し成功すると考えます。
皆さんも「差別化されたサービス」我々中小家具店でなければできないサービスを考えてみてください!
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
今日は、「運、鈍、根」という言葉についてお話したいと思います。
私が27歳で独立した時、大変お世話になった方に穴吹社長という方がおられました。
家具店を開業したいと思っている頃、資金も信用もなく困っていた私に商品を貸してくださった方ですが、私より5歳年上で思いやりのある優しい人でした。
穴吹社長はその当時32歳で、香川県の丸亀市で七福家具と言う家具店を経営されていましたが、私が独立出来たのも穴吹社長と知り合ったからだと思います。
現在はもう亡くなられてしまい、七福家具も存在していませんが、当時は青年経営者として人望もあり立派な方でした。
その方から「杉浦君、人生は、運、鈍、根の3つが揃ってないと大成できないよ。」といわれました。穴吹社長が言われた事を思い出して書いてみます。
杉浦君、運というのは、心配しなくても皆に平等に与えられているから、必ずやってくる。
しかし、人を信じる事のできない人は残念ながら運を掴む事ができないんだよ、だから素直な気持ちで人の言う事を聞きなさい。
鈍という意味は、鈍いという事だけど、例えば頭が良くて機転が利いて鋭い人は、なかなか大成できないんだよ。
一つの事を愚直なまでに一生懸命やり続ける人が最後には大成しているんだよ。それともう一つ意味があるんだよ、それは人からの悪口とか非難、中傷を気にしない鈍さも必要だね。
根とは根性の事だけど、仕事に対する熱意とか情熱とか、継続力とかも根性といえると思うよ。そして、根を下ろすという考え方で信用される人間になるという事かな。
以上が聞いた内容でしたが、27歳の私はその時あまり意味がわからなかったのですが、52歳になった今では、本当にその通りだなと思います。
私は、今まで人を信用していろいろな人に騙されて失敗してきましたが、人を信用する事によって大きな運を掴む事ができました。
どう考えても、人を信用した方が得だと思います。
出来れば、相手をよおく見て信用出来る人を見分ける必要はあると思いますが、最初から相手を疑ってかかるような人間では運を掴む事は出来ないでしょう。
私は、もともと大雑把で小さなことを気にしない性格ですが、自分が正しいと思ってやっている事を人から非難、中傷されてもあまり気にしません、いや気にしないように心掛けています。
そして、人の欠点を見て見ぬふりができるように自分を鍛える事を心掛けています。
人間にはそれぞれ長所、短所があり、当然自分にも大きな欠点があるんですけど、他人の欠点は良くわかり、自分の欠点はわかりにくいものです。
なるべく長所を見るようにして、短所は見ないようにすれば人間関係は良好になると思います。
根性という言葉は、今や死語になっていますが人生は苦難の連続ですから、諦めない気持ちを持つ為には、根性が必要ではないでしょうか。
そして仕事上でも、私生活でも「信用」というものが一番大切だと思います。自分の人生に根を張るという事は、周りの人に信用されるという事ではないでしょうか。
皆さんも「運、鈍、根」の意味を考えてみてください、なかなか味のある言葉ですよ。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
今日は、ペルシャ絨毯との出会いについて話したいと思います。
今から18年前、あるイラン人と出会いました。
彼の名前はカヴェ、ザンデ、バシリといいます。
東京からペルシャ絨毯を車に積んで、愛媛の松山市まで15時間かけて来たのですが、私はその当時まったくペルシャ絨毯のことを知りませんでした。
魔法の絨毯としてアラビアンナイトの物語に出てくる、空飛ぶ絨毯というくらいの知識しかありませんでしたので、カヴェさんに「あなたのお店でペルシャ絨毯を売ってみませんか?」と言われても、「はぁ~」というしかなかった。
その当時、私はアウトレットの家具店を4店舗経営していましたが、安い家具を専門に売っていましたので高額なペルシャ絨毯など、分不相応であり売れるわけはないと思いました。
しかし、カヴェさんは熱心にペルシャ絨毯の事を話し始めました、しばらく聞いていたのですが、たどたどしい日本語で良く理解できなかった事を覚えています。
話の途中で、アンティークの絨毯を見せられました。その時、私はなんとも言われぬ感動を覚えたのです。
それから私は、ペルシャ絨毯に興味を持つようになり、いろいろな本を読んで勉強すればするほど、益々好きになっていき、奥の深さに感動し「人類の文化遺産」であるペルシャ絨毯の虜になってしまいました。
ちょうどその頃、イランとアメリカが国交断絶したとの事で、アメリカが輸入していた約10億ドル(1000億円)のペルシャ絨毯が在庫としてイランに残っていましたので、安く仕入れも出来る状況でした。
私は、ひょとしてペルシャ絨毯は、世界のアウトレット商品になるのではと感じました。
3400年~4000年前から存在するペルシャ絨毯ですが、18年前まで我々一般の日本人は見ることもなかったと思います。
芸能人や政治家だけが持つ事のできる「特別な絨毯」というイメージがありましたし、値段も相当高かった訳です。
私は、日本人がペルシャ絨毯を手に入れる1000年に一度のチャンスだと感じたのです。
アメリカ人はペルシャ絨毯が大好きな国民性で、イランの生産量の50%以上を輸入していたそうです。
それが、約20年前イラン国内のアメリカ大使館を、イランのテロ組織が占領したことがきっかけで、国交断絶することになり、アメリカはイランに対し経済制裁を開始しました、ペルシャ絨毯だけではなく石油、ピスタチオ、キャビアなどの商品を全面輸入禁止にしたのです。
現在も経済制裁は続いており、日本にとっては有難い事かもしれません。
とにかく18年前、私はペルシャ絨毯に夢中になり、欲しくなり自分で購入しました。そして、親、兄弟、親戚、友達、にペルシャ絨毯の素晴らしさを話しまくりました。
私が歩いていると、友達から「ペルシャ絨毯が歩いとる」といわれるほどでしたが、一生懸命説明するものですから、私の周りの人はほとんど全員ペルシャ絨毯を購入してくれました。
私はその時、売りたいと思って説明したのではないのです、ペルシャ絨毯の素晴らしさを理解してもらいたいと思って説明していました。
しかしその熱意はとてつもなく強大で、恐ろしいほどだったと言われました。
私は、日本人がペルシャ絨毯を持つ事は本当に幸せな事だと信じています、
なぜなら私がイランに行って「織り子」さんに「辛い仕事ですね」といった時、彼らは「私の作った絨毯で世界中の人を幸せに出来るのですから、私達は幸せです。」と云ったのです。
私はその時、胸が震えて涙があふれました。
そして、ペルシャ絨毯を日本に広める事が私の使命であると決意したのです。
皆さん、是非ペルシャ絨毯の事を勉強してみてください、必ず好きになると思います。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟