アウトレット家具のチェーン店「ビッグウッド」社長のブログです。
本日は「組織と統治の在り方」です
統治手段の一つが組織です
組織を変えることで、企業は素早くなったり、慎重になったりします
チャンドラーは成功したアメリカ企業を研究する中で、組織はなかなか変わらない
だからこそ企業の方向性(戦略)が明らかでないと、組織が古くなって環境に対応できなくなることを見出しました
現状の組織ありきではなく、戦略を立ててそれに合わせて組織を変えよ、ということです
現代の成長、創造戦略は、強固で上意下達の軍隊的組織ではなく、より柔軟で分権的な組織を求めます
それにあっているのは孔子の説いた「徳治」方式ではなく、韓非らの説いた「法治」方式です
リーダーの徳(人柄や能力)に頼る「徳治」では、社長が優秀なら部下は指示待ちになり、ダメなら組織全体がダメになりがちです
しかし、法治には部下たちによる目標管理や意思決定の仕組みがあり、ルール下での自律性を促進するシステムです
GMはデュポンに学んで、分権経営システム「事業部制」を作り上げ、本社に2つの機能(市場、顧客調査と経理財務)を集約することで、5事業部の独立性を保ちながら、それらをコントロールすることに成功しました
これは絶妙な分散と集権のバランスでした
カリスマ的なトップが組織を強くするのではなく、ルールを徹底することで、組織を強くすることの方が、長い年月「持続可能な組織」になります
世界には「ビジョナリーカンパニー」と言われる優秀な企業が存在しますが、企業理念に沿ったルールを徹底しています
ルールに沿った「責任と権限」を部下に与えて、ルールを守っている以上はトップは口出ししない組織が良いと思います
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