今日は「度量」についてお話したいと思います。
良く人は、「度量が大きい」とか、「心が広い」とか、「器が大きい」とか言いますが、同じ意味の言葉だと思います。
「度量が大きい」と言う事は、包容力の問題です。器が大きいと言う事は、いろんなものがたくさん入ると言う事です。
包容力のある人間と言うのは、自分と考え方や立場が違う人でも、包み込んで仲良くしていく事ができると言う事だと思います。
孔子の言葉に、「君子は和して同ぜず、小人は同して和せず」という有名な一文がありますが、
これは、立派な人間は、人と考え方や立場が違っていても、対立せずに仲良くやっていける。
しかし、小さな人間というものは、同じ意見の人間ばかり寄り集まって、「一緒だ、一緒だ」と喜んでいて、立場や考え方の違う人間を敵にまわしてよしとしている。
実際、同じ意見の人間ばかり集まっても、量が増えていって権力の構造を作るだけで、人間としては少しも成長しません。
自分と考え方や立場の違う人間の事を理解できる人間になって、初めて人間性は豊かになり、人間として成長したと言えるのです。
自分と意見の違う人を敵に回している限り、人間は成長しません。
と言う意味だそうです。
それでは、どうすれば、「和して同ぜず」という実力を持った人間になれるのでしょうか。
そのためにはまず、対立を乗り越える為に、どうして対立が発生するのかを知らなければならないと思います。
対立は考え方や立場の違いによって発生します。
考え方や立場の違いはどこから出てくるのかと言うと、人間一人ひとり、皆生まれてから今日までの体験、経験の内容や学習内容が違うからだと思います。
人間は、異なる体験を持っているから対立するのです、すなわち自分に無いものを相手が持っているから対立するのでしょう。
ですから、自分が成長しようと思ったら、自分の持っていないものを相手から学び取ればいいということになります。
人と仲良くしようとして、自分の立場を放棄して、人に合わせてしまったら、それは人に飲み込まれてしまったと言う事です。
それは本当の「和して同ぜず」ではなく、そういうことをしたのでは、人間は大きくなれないと思います。
自分のものは自分でしっかり持っていて、自分に無いものを相手からどんどん学び取っていくと言う事が、大きくなるための基本的な精神だと思います。
心の広さ、度量の大きさにおいて、大事なものは包容力ですから、包み込んでいく力を作っていく為には、自分に無いものを相手から学び取っていく努力が必要だと思います。
考え方、感じ方、立場が異なる人間性を包み込む事ができるようになるためには、何が必要かというと、それは「愛」だと思います。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟