アウトレット家具のチェーン店「ビッグウッド」社長のブログです。
今日は、おなじみのドラッカーの起業家がとるべき「四つの戦略」について話したいと思います。
起業家戦略には、四つの戦略があります。
1.総力戦略
2.ゲリラ戦略
3.ニッチ戦略
4.顧客創造戦略
これら四つの戦略は、いずれか一つを選べと言うものではありません。
二つを組み合わせ、時には三つを組み合わせて一つの戦略とすることが出来ます。
これら四つの戦略には、それぞれ特徴があり、合致するイノベーションと合致しないイノベーションがあります。
それぞれが起業家に対して、明確な行動を要求し、それぞれに限界があり、リスクがあります。
1.総力戦略とは
この戦略は最高の起業家戦略とされているものであり、多くの起業家がこの戦略を取ります。
しかし、この戦略は、リスクが最も低いわけではないし、成功の確率が最も高いわけでもありません、また戦略として優れているわけでもありません。
もっともギャンブル性が高く、失敗を許さず、チャンスが二度とない辛い戦略でありますが、成功すれば成果は大きいものであります。
この戦略は、必ず的に命中させなければなりません、さもなければ失敗します。
明確な目標を一つ掲げ、それに全エネルギーを集中しなければなりません。
しかも成果が出始めるや、さらに資源を大量投下しなければなりません。
この戦略は、成功よりも失敗のリスクの方が大きいので、強い意志と十分な努力がなければ失敗してしまいます。
多くの場合は、他の戦略をとるほうが望ましいと思います。
2.ゲリラ戦略とは
一、創造的模倣戦略
誰かが新しいものを、完成間近まで作り上げるのを待ち、そこで仕事に掛かります。
短期間で、顧客が望み、満足し、対価を払ってくれる物に仕上げるの事によって、ただちに標準となり、市場を奪う戦略です。
創造的模倣戦略は、総力戦略と同じ様に、トップの地位を目指します。
創造的模倣戦略は、他人の成功を利用します、それは一般に理解されているような意味でのイノベーションではありません。
製品やサービスを発明しない、すなわち製品やサービスを完成させ、その位置づけを行います。
製品ではなく市場から、生産者ではなく顧客からスタートし、発明者が生み出しながら放っておいた市場を取るのです。
創造的模倣戦略にも、特有のかなり大きいリスクがあります。
その為、リスクを分散させようとして、誤ってエネルギーを分散させる危険があります。
さらには、状況を誤解して模倣する危険があり、意味のない市場の動きを創造的に模倣してしまう危険があります。
この戦略は、ハイテク分野で最も有効に働くのですが、その理由はハイテクのイノベーションを行う者が、市場志向ではなく、技術志向、製品志向であるからです。
その為、彼らは自らの成功を誤って理解し、自らが生んだ需要に答えることができないからです。
二、柔道戦略
柔道戦略も、創造的模倣戦略と同じ様に他人の成功を利用します。
日本企業、MCI、ROLM、シティバンクなどの新規参入者はすべて、柔道戦略を使いました。
産業や市場において支配的地位の獲得を目指す戦略のうち、柔道戦略こそ最もリスクが少なく、最も成功しやすい戦略であります。
日本企業は、この戦略を使い、そのたび成功し、アメリカ企業を驚かせてきました。
例として、ソニーのトランジスタによる成功、シティバンクの消費者銀行の成功、リコーによるコピー機の成功などがあります。
柔道戦略を使う者は、トップ企業が本気で守ろうとしない一部を確保し、そこで市場と売上を手に入れると、次の一部を確保するのですが、やがて市場全体を確保してしまいます。
しかも、同じ戦略をとります。
それぞれの市場向けに最適の製品やサービスを設計し、トップの地位にある企業から支配権を奪い取るのです。
もちろん柔道戦略にもイノベーションが必要です、同じ商品やサービスを安価で供給するだけでは十分ではありません。
既存の物との差別化が必要です。
総力戦略や創造的模倣戦略と同じ様に、柔道戦略もトップの地位を目指し、やがては支配権を狙います。
しかし、トップ企業と正面切って戦う事はしません、少なくともトップ企業が挑戦を気にしたり、脅威とみなしたりする分野では競争をしません。
やはりゲリラ戦略の一つです。
今日は、ここまでにしておきます、続きは来週書きますので、お楽しみに!
起業家戦略には、四つの戦略があります。
1.総力戦略
2.ゲリラ戦略
3.ニッチ戦略
4.顧客創造戦略
これら四つの戦略は、いずれか一つを選べと言うものではありません。
二つを組み合わせ、時には三つを組み合わせて一つの戦略とすることが出来ます。
これら四つの戦略には、それぞれ特徴があり、合致するイノベーションと合致しないイノベーションがあります。
それぞれが起業家に対して、明確な行動を要求し、それぞれに限界があり、リスクがあります。
1.総力戦略とは
この戦略は最高の起業家戦略とされているものであり、多くの起業家がこの戦略を取ります。
しかし、この戦略は、リスクが最も低いわけではないし、成功の確率が最も高いわけでもありません、また戦略として優れているわけでもありません。
もっともギャンブル性が高く、失敗を許さず、チャンスが二度とない辛い戦略でありますが、成功すれば成果は大きいものであります。
この戦略は、必ず的に命中させなければなりません、さもなければ失敗します。
明確な目標を一つ掲げ、それに全エネルギーを集中しなければなりません。
しかも成果が出始めるや、さらに資源を大量投下しなければなりません。
この戦略は、成功よりも失敗のリスクの方が大きいので、強い意志と十分な努力がなければ失敗してしまいます。
多くの場合は、他の戦略をとるほうが望ましいと思います。
2.ゲリラ戦略とは
一、創造的模倣戦略
誰かが新しいものを、完成間近まで作り上げるのを待ち、そこで仕事に掛かります。
短期間で、顧客が望み、満足し、対価を払ってくれる物に仕上げるの事によって、ただちに標準となり、市場を奪う戦略です。
創造的模倣戦略は、総力戦略と同じ様に、トップの地位を目指します。
創造的模倣戦略は、他人の成功を利用します、それは一般に理解されているような意味でのイノベーションではありません。
製品やサービスを発明しない、すなわち製品やサービスを完成させ、その位置づけを行います。
製品ではなく市場から、生産者ではなく顧客からスタートし、発明者が生み出しながら放っておいた市場を取るのです。
創造的模倣戦略にも、特有のかなり大きいリスクがあります。
その為、リスクを分散させようとして、誤ってエネルギーを分散させる危険があります。
さらには、状況を誤解して模倣する危険があり、意味のない市場の動きを創造的に模倣してしまう危険があります。
この戦略は、ハイテク分野で最も有効に働くのですが、その理由はハイテクのイノベーションを行う者が、市場志向ではなく、技術志向、製品志向であるからです。
その為、彼らは自らの成功を誤って理解し、自らが生んだ需要に答えることができないからです。
二、柔道戦略
柔道戦略も、創造的模倣戦略と同じ様に他人の成功を利用します。
日本企業、MCI、ROLM、シティバンクなどの新規参入者はすべて、柔道戦略を使いました。
産業や市場において支配的地位の獲得を目指す戦略のうち、柔道戦略こそ最もリスクが少なく、最も成功しやすい戦略であります。
日本企業は、この戦略を使い、そのたび成功し、アメリカ企業を驚かせてきました。
例として、ソニーのトランジスタによる成功、シティバンクの消費者銀行の成功、リコーによるコピー機の成功などがあります。
柔道戦略を使う者は、トップ企業が本気で守ろうとしない一部を確保し、そこで市場と売上を手に入れると、次の一部を確保するのですが、やがて市場全体を確保してしまいます。
しかも、同じ戦略をとります。
それぞれの市場向けに最適の製品やサービスを設計し、トップの地位にある企業から支配権を奪い取るのです。
もちろん柔道戦略にもイノベーションが必要です、同じ商品やサービスを安価で供給するだけでは十分ではありません。
既存の物との差別化が必要です。
総力戦略や創造的模倣戦略と同じ様に、柔道戦略もトップの地位を目指し、やがては支配権を狙います。
しかし、トップ企業と正面切って戦う事はしません、少なくともトップ企業が挑戦を気にしたり、脅威とみなしたりする分野では競争をしません。
やはりゲリラ戦略の一つです。
今日は、ここまでにしておきます、続きは来週書きますので、お楽しみに!
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