「損益分岐点」とは、簡単に言えば損益がトントンになる境の売上高の事であります。
店長ともなれば、自分の店の利益をつかむ為に「損益分岐点」を計算し、この点を越えて売上高をつかむ努力をしなければなりません。
「損益分岐点」と言うのは、個々の商品の利益よりも店舗全体としての利益を問題としているのであって、店舗全体の利益を賄う売り上げを算定する手法であります。
経営の利益には、「売り上げ総利益、営業利益、経常利益、税引き前利益、当期純利益」の5つの区分があります。
5つの利益の中で、店長にとって重要な利益は、担当店舗の営業利益であります。
それでは「損益分岐点」の計算の方式を説明します。
まず、店舗全体にかかっている一年間の総経費を計算します。
その総経費を固定費と変動費に分けます。
「変動費」とは、売上高が変化するにつれて変化する費用です、例えば「商品原価、運賃、修理費、ガソリン代、交通費、旅費、人材外注費、残業代、ゴミ処理費」などを「変動費」といいます。
「固定費」とは、一定の期間についてはほとんど変わらない費用の事で、例えば「人件費、福利厚生費、家賃、保険料、水道光熱費、支払利息、減価償却費」などです。
「変動費」と言うのは、売り上の上下に比例して増減しますが、「固定費」は売り上げに関係なく、一定の経費です。
さて、次に「限界利益」を求めます、 「限界利益」=売上高ー変動費
限界利益率を計算しますと,「限界利益率」=限界利益÷売上高×100
簡単に言うと、「限界利益」とは固定費で賄う事ができる利益高のことです。
いよいよ「損益分岐点の売上高」の計算の方程式です。
損益分岐点の売上高=固定費÷限界利益率
要するに「限界利益率」で「固定費」を割れば損益分岐点が求められるという事です。
損益分岐点というのは企業の成長において一定の「固定費」で最も効率の高い売上の地点が、何処にあるのかを求めようとして発想されて出来たものです。
店長の皆さん、是非この「損益分岐点」の方程式を覚えて、自店が赤字になるか、黒字になるかの瀬戸際の売上数字を、忘れないようにして欲しいと思います。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
今日は「利益配分」と言う事について話したいと思います。
簡単に言うと、「利益」とは売り上げから経費を差し引いて残ったお金であります。
そして「利益」とは、会社を存続させるためにどうしても必要なお金でもあります。
また、お客様に満足していただいた量「顧客満足度」=利益額であります。
ですから「利益」をたくさん出している会社は、お客様にたくさん満足を与えている訳です。
お客様に支持されていなければ、お客様に喜んでいただいていなければ、「利益」は出ないと言う事になります。
ですから「利益」とは、「お客様からの感謝の気持ち」を形にしたものであります。
そして会社とは、「利益」を全社員に公平に分配するための組織であります。
公平に分配する為の仕組みが「人事考課制度」であり、それを構築するのが社長の最も大事な仕事であります。
「利益分配」の時期は、年に一度の昇給査定と年2回のボーナス査定であります。
まず昇給査定は、年間実績と上司の評価をあわせたもの、それを「会社貢献度」と言いますが、要するに会社にどれほど貢献したかによって査定されます。
また、ボーナス査定は前期、後期の6ヶ月で査定されますが、6ヶ月の業績を中心に査定されます。
会社によって、査定の仕方は様々で100社100通りあると思いますが、社風と同じように会社の個性が出るものであります。
会社が大きく成長するためには、最も大事な仕組みであり、会社の規模に応じて改良、改善する必要があると思います。
中小の会社には、ちゃんとした「人事考課制度」というものがない場合が多いのですが、我が社にしてもやっと出来つつあるような状態です。
「利益配分」の為に必要な「人事考課制度」を構築する事が、大きな組織に成長する為の要になると思います。
誰が社長になろうとも、利益を公平に分配する仕組み「人事考課制度」が会社成長の原動力になるわけですから、社長に就任した人は真剣に取り組んでもらいたいと思います。
優秀な人材ほど、自分を正しく評価してくれる会社で働きたいと思っているでしょう。
ですから、公平な「利益配分」がいかに大切であるかと言う事を肝に銘じて、会社経営をするべきだと思います。
中小家具店の経営者の皆さん、厳しい経営環境ではありますが、利益=(顧客満足度)を稼ぎ出し、社員に分配できるよう頑張りましょう!
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
我々家具業界に従事する小売店は、広告媒体としてチラシを長年使ってきました。
しかし、最近チラシの効果がなくなってきたと思われている家具店さんが多いのではないでしょうか。
我が社も、独自のチラシを製作して直営店舗16店、FC店舗19店で撒いておりますが、悪戦苦闘しております。
アウトレット家具店のグループですから、かなり安い価格の商品を掲載し毎週新聞に折込しております。
チラシには、「イメージ広告」と「レスポンス広告」の2種類があります。
イメージ広告は、イメージを訴求するための広告で、レスポンス広告は、反応を計測できる広告のことです。
私たち中小家具店にとっては、やはり費用対効果を考慮しレスポンス広告を選択するべきだと思います。
お客様から共感を得られる効果的な広告を製作するためには、そもそも対象顧客を理解し、ストライクゾーンを探し出さなければなりません。
第一に、対象顧客にインパクト(好奇心)と共感性(顧客の利益)を持たせる事が大切です。
第二に、商品を詳しくわかりやすく伝えて、顧客に理解を深めてもらう。
第三に、会社やお店の歴史、また社長や店長のこだわりや生き様を掲載する事でお客様の記憶に残る内容にする。
第四に、お客様の不安を解消するような記事、例えば自社の店舗の写真とか、グループの店舗数とか、サービスの内容を記載する。
第五に、「数量限定」、「期間限定」、「タイムサービス」等のような言葉で、お客様が今すぐ購入したくなるようなチラシにする。
以上のような内容でチラシを製作すれば、かなりの効果があると思います。
最近、新聞を読まない方が急増していおり、当然のようにチラシを見ないお客様も急増していますが、まだまだ地域に密着した広告媒体として、チラシは効果があると思います。
中小家具店の皆さん、厳しい経済環境ではありますが、知恵を絞って効果的なチラシを、お客様に見ていただければ、売り上げも必ず増加すると思います。
皆さん、大型チェーン店に負けないよう、友に頑張りましょう!
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
現在、家具業界も大変厳しい経済状況であります。
デフレが進行して、家具の価格が値下がりしております。
何処まで下がるかのか、我々家具小売店は他店の価格を気にしながら、またネット販売業者の価格をチェックしながら、戦々恐々としております。
ビッグウッドは、アウトレット家具の専門店でありますから,他の家具店さんの価格より高いなんて事は、許される訳がありません。
ですから、他店の価格を常にチェックしてより以上安い価格設定をしなければなりません。
幸いにも、B品と言われるアウトレット商品は数量も少なく、二度と買えない価格で販売できるため、他店の価格を意識することなく自信を持ってお客様に提供できます。
今は、このB品を全国から、いや世界から仕入れて本当のアウトレット専門店に成長させる時期であると思っています。
そして商品の差別化だけではなく、サービスの差別化も行わなければ生き残れない時代になりました。
商品価値とサービスと言う付加価値との両方を、お客様は吟味して商品を購入する厳しい時代に突入しました。
お客様に喜んでもらえるサービスを何処まで追及して行くのか、企業体力が何処まで持つのか、本当にサバイバル競争です。
例えば、「無料配達、不要な家具の無料引取り、即日配達、軽トラック無料貸し出し、商品の無料預かり、分割払い無金利、カード払いOK!、ポイントサービス」など数え上げたらきりが無いほどあります。
しかし、ほとんどのサービスをお客様は当然の事と認識してきています。
お客様が、びっくりするようなサービスが求められて来ています。
ビッグウッドも、一年前から「不要家具の下取りサービス」を直営全店で実施して来ました。
家具を買い替えてくださったお客様の古い家具を、無条件、一個2000円で買い取ると言うサービスです。
現金2000円で買い取った古い家具を、お金を払って廃棄すると言う事ですから、経費が膨らみ利益が減るわけです。
損得で考えると、あまりにもバカバカしいサービスであります。
しかし、お客様から喜ばれたと言う意味では「大成功!」だったと思います。
年中、下取りサービスをやっている業者は少ないでしょう、まして家具業界ではおそらくビッグウッドだけだと思います。
今後、将来、我々業者が生き残るためには、損得を考えないバカバカしいサービスをやり続ける覚悟がいると考えています。
お客様に喜んでいただく事が出来なければ、生き残れない!
まさに、これが商売の原点ですね。
皆さんは、いかがお考えですか?
是非、ご意見を聞かせて欲しいと思います。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
松下幸之助翁が、以前社長として活躍していた時に書かれた物だと思います。
その「社員心得帖」のなかに幹部社員に対して書かれている項目があリ、その中に「人を育てる要諦」と言う項目がありました。
感銘を受けましたので、書かせていただきます。
「企業は人なり」と言われますが、会社の経営において、よき人を育てる必要があることは、あらためて言うまでもありません。
一つの部や課においても、人材が次々に育ってこそ、その成果も上がり、発展が生み出されるわけで、人材育成は、責任者が一刻もゆるがせに出来ない大切な任務の一つです。
それではどうすれば、よき人材を育てる事が出来るのか?
大切なことは色々あるでしょうが、私はその基本として、「まずその部なり課の方針と言う物を、はっきり示す」と言う事をあげたいと思います。
「我々の部は、社内にあってこれこれと言う分野の仕事を担当している、これこれの任務を、より正しくより効率的に果たしていくために、今後はこういう方針で、こういうことに取り組んでいきたい」
と言う事を幹部社員が社員全部にはっきり示し、訴えるのです。
そして「諸君は、こうした方針、目標を理解し、自ら大いに勉強に努めて欲しい、むずかしい事があれば相談に乗るから」と言う事を、機会あるごとに要望する。
そういう事が先ず基本だと思うのです。
会社全体についても、社長が「会社はこういう方針でやるんだ。だから皆さんは,この方針に添って腕を磨いて欲しい、自らを養って欲しい」と要望すれば、社員は必ずそれぞれに努力するものです。
会社に何も方針がない、あるいはあってもそれが強く訴えられてないと言う事だと、社員は何をどうしていったらいいのかわかりません。
ただ何とはなしに日を送るという事になって、なかなか力を高めるところまではいきません。
個人の場合でも、やはり自分自身で目標、方針をきっちり定めてこそ、その達成をめざす努力に力がこもり、力を伸ばしていく事ができるのだと思います。
一つの部課の場合、その方針、目標は、会社全体のそれに添ったものでなければならない事は言うまでもありませんが、そういう方針を責任者として部員に明確に示しているかどうか。
「うちの部員はどうも勉強が足りない」と嘆く前に、まず自らの姿勢を振り返って見る必要がありはしないでしょうか。
以上が、話の内容ですが「人を育てる」とは「部下に目標、方針を与えて達成させる」と言う事であると書かれてありました。
今も昔も、「変わらないものがある」と言うのは、本当ですね。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
ワタミ(株)の渡邉美樹会長が商業界という雑誌で、「我が店長論」という文章を書いていました。
大変共感しましたので紹介させてもらいます。
今の時代、頭の切れる店長よりも、ハートのある店長の方が求められているようです。
それは働く人達の能力が総体的に上がったからでしょう。
つまり、部下が平均的レベルの人達ばかりだと、頭の切れるやり手の上司が必要だった。
ところがその部下たちのレベルがある程度アップすると、ハートのある上司が求められてくる。
日本全体の仕事のレベルが上がったと考えてもいいでしょう。
店長は一国一城の主です。
最も速く経営を学ぶ方法は何か、一番早く社会の中で実力をつける方法は何かと言うと、それは間違いなく店長になる事です。
人的管理、商品管理、施設管理、これらを全て考えたときに、店長ほど早く社会人としての実力が身につく仕事は他にありません。
店長に求められる一番の条件はリーダーシィプですが、その中で最も必要なのが「愛」です。
何もなくてもいいのですが、愛だけは必要です。
つまり、従業員の事を思う気持ち、お客様の事を思う気持ち、店を愛する気持ち。
働く仲間の事が好き。それだけでも店長の資格は十分です。
「鏡の法則」で自分が相手を好きになれば、相手も好きになってくれる。
リーダーシィプはあまりないのに、いつも周りにいいスタッフがそろっているという店長がいますが、それがこのタイプです。
100人いたら100通りのリーダーシィプがあります。
一番大事なのはその人らしいリーダーシィプですが、一番楽にリーダーシィプを取れる方法に向き合う事が大事です。
私が考える理想的な店長とは、自分の後ろには誰もいないと思っている人です。
一言で言えば、オーナーシィプのある人、つまり経営者意識を持つ人です。
店とお客様に対して、常に数字と心で向き合っている人です。
心だけではだめです、もちろん数字だけでもだめです、数字と心で向き合える、イコールオーナーシィプなのです。
仕事と言うのは人間が成長するためにあります。
店と店長は、人が成長する上で格好の舞台であり、ポジッションなのです。
店長がサラリーマン化したら、人間として成長するせっかくのチャンスを自分の手でつぶしているようなものです。
店の数字が厳しい状況のとき、店長は本部からも部下からも締め付け(プレッシャー)がきつくなります。
プレッシャーを跳ね返すために、まず会社の方針、ミッション、ビッジョンを再確認します。
これを確認しないと、自分の自由裁量がどこまであるのかわかりません、つまり会社の方針を確認し把握する事で自由になれる訳です。
その事を前提としてリーダーシィプを取れば、誰からも文句を言われる筋合いはありません。
店長は決して孤独ではありません、ミッションとビジョンを共有できる仲間がいるのですから。
会社の中で言えば、店長同士も同じミッション、ビジョンを共有する仲間です。
店長同士、いい意味での競争意識は必要ですが、ノウハウは水平展開し、良い事は教え合い、学びあう、あるいは盗む事は必要でしょうね。
店長の次のステップは、エリアマネージャーが一つのハードルです。
一店舗で発揮した力を、例えば8店舗分発揮できるようになると言うのは、非常にやりがいのある事です。
今、店長職にいる人は、先ずその仕事の素晴らしさを認識して、夢やミッションを形にしていく中で、人間として成長していって欲しいと思います。
以上が、話の内容ですが、店長と言う役職についての考え方が、自分と同じでありましたので、是非紹介したかったのです。
店長達、頑張ってください! やりがいのある仕事ですよ。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
アウトレット商品とは、色々な理由があって本来の価格で販売できなくなった商品の事です。
その理由あり商品の中に、傷物と言う商品があります。
家具の傷の中には、色々な傷が存在しますが、簡単に修理できるものから職人さんでも修理の難しいものまで幅広くあります。
例えば、家具用のカラーペンでちょっと塗るだけで傷がわからなくなる物や、大きな穴が開いていて修理の難しい物まである訳です。
小さな穴の場合はパテを埋めてカラーペンで色を塗ってラッカーをスプレーすれば簡単に修理できます。
又、食器棚や整理たんすの塩ビ合板のはげている場合は、瞬間接着剤とアルテコで修理すれば簡単に直す事ができます。
家具の傷物の中には、B品と呼ばれる傷の度合いが少ない物とC品と呼ばれる傷の度合いが大きい物があります。
我々アウトレット専門店では、C品と呼ばれる傷物はほとんど仕入れる事がなく、おもにB品と呼ばれる修理が可能な商品の仕入れがほとんどです。
しかし、ビッグウッドがアウトレットを始めた頃は、C品でさえも修理して販売していたのです。
自分が苦労して修理した商品が売れた時には、素晴らしい感動がありました。
しかし、時間がかかるのと特殊な技術が必要なため、現在ではほとんどC品の仕入れは行っておりません。
ですから、現在仕入れている傷物はほとんどが修理できるB品であるわけです。
ビッグウッドの歴史は、傷物を修理して「お客様に喜んでいただく商品」に仕上げていく歴史であったと思います。
傷がある状態のまま家具を販売する事は、お客様の為には決して喜ばしい事ではありませんから、一生懸命修理するノウハウを作ってきました。
ところが、現在は家具を修理すると言う考えがなくなって来ている様に思います。
各店舗を回っていると、修理道具が少ない事に驚きます。
確かに現在は修理が必要な傷物の仕入れが激減しており、A品の仕入れがほとんどですから、修理する必要がなくなって来ているのは事実です。
しかし、お客様が本当に喜んでくださる商品とは、「ちょっと傷があっても格安な物」ではないでしょうか。
ましてA品同様に修理がしてあり、値段はびっくりするほど安い「B品価格」であればお客様に最高の喜びを与える事が出来ると思います。
会社としても、安く仕入れて適正利益をちゃんととって販売する事は、良い事ですしお客様に支持されて、お客様が増えていく事が会社の発展には絶対条件である訳ですよね。
ですから、今後は傷物を喜んで仕入れて、ちゃんと修理してお客様に喜んでいただける事を心掛けるべきであろうと思います。
ビッグウッドという会社が、本物のアウトレット専門店として、将来、発展成長出来るかどうか?
今、岐路に立っている訳ですが、ビッグウッドの社員全員が心を一つにして取り組んでいかなければ会社に将来はないと実感しています。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
先ず、B品とはいかなる物か?という事について説明したいと思います。
B品とは、傷物、旧型品、換金商品、倒産品など、通常の価格では販売できなくなった商品のことを言います。
プロパー商品の卸価格から30%以上安く仕入れた商品の事で、要するにメーカー、商社、卸屋等の処分品の事をB品と言います。
現品商品がほとんどで、もし数があったとしても数本しかなく、二度と仕入れる事ができない理由あり商品の事です。
日本の家具業界の物流が変化してきて、メーカーから直接小売店という商品の流れが出来上がってきました。
その為、メーカーや商社にデッドストックが溜まるような構図になってきています。
一般の家具店さんでは、扱わないB品を販売する事がアウトレット専門店の使命ではないでしょうか。
色々な理由で、アウトレット商品(B品)が生まれてくるわけですが、国内のメーカーや商社にとどまらず、海外のメーカーや商社からもB品を仕入れる努力をしなければなりません。
なぜ、我々はB品を販売しなければならないのかと言うと、一般の家具店さんとの差別化をする為です。
しかし、本当の理由は「お客様に喜んでいただく価格を創造する為」であります。
プロパー品を、一般の家具店さんと同じ値段で販売したのでは、我々アウトレット専門店の存在意味がないと思います。
たとえプロパー品を少し安く販売したとしても、アウトレット専門店としてはお客様に支持されないでしょう。
我々アウトレット専門店が目指すべきは、「二度と販売できない商品」、「今しかない価格」であるべきです。
20年前、お客様に喜んでもらおうと思ってアウトレット専門店を立ち上げた訳ですが、もう一度原点に立ち戻って、B品の大切さを考える時期が来たと思っています
お客様が本当に喜んでくださる商品、価格を創造していく事が、我が社の使命であり、存在意義であります。
ビッグウッドの皆さん、我々の存在意義を真剣に考えてみて下さい!
株式会社 家具のアウトレットビッグウッド 杉浦眞悟
一般的な家具屋さんは、「現品売り」をしません。
なぜ現品売りをしないのかと言うと、展示商品を売らないで、新しい商品を取り寄せて配達すると言う習慣があるからです。
当然、展示商品は長期間、展示したままになりますから、売り場全体の鮮度が落ちてきます。
お客様にとっては、いつも同じ場所に同じ商品が展示してあれば、売れていないと言う印象が残るはずです。
そして、商品自体の鮮度が落ちてきますから、展示している商品を見ても欲しくならないのです。
いくら新しいりんごを取り寄せますからと説明しても、腐ったりんごを見て購買意欲がわく訳はないと思います。
ビッグウッドは、20年前まで一般的な家具店でしたので、他店と同じ商品を展示し、当然「現品売り」をしていませんでした。
大型店との競争に巻き込まれて、売り場が狭く商品力のないビッグウッドは、倒産寸前まで追い込まれました。
大型店と同じ商品を、同じような価格で販売したのでは勝てる訳がないので、お客様に支持されなくなったのです。
20年前、ビッグウッドは差別化をするために、アウトレットの商品を展示するようになりました。
するとお客様に喜んでもらえるようになり、たくさんのお客様が支持する店に変化したのです。
アウトレットの商品は「現品限り」の物がほとんどですから、当然「現品売り」をするようになりました。
そうする事によって、売り場は常に新鮮になり、すぐに商品が入れ替わるような家具店になったのです。
お客様から「いつも違う商品が並んでいるので見に行くのが楽しい!」と喜びの声を聞けるようになりました。
しかし20年前でも、全商品をアウトレット商品にすることは不可能でしたから、プロパー商品もかなり展示していました。
しかし、プロパー品でも本数を限って仕入れて「現品売り」をしていたので、商品は入れ替わっていたように思います。
「現品売り」をすることにより、色々なメリットがありました。
例えば、商品陳列する時に検品が出来るのでクレームが減りました。
又、配達の日程が決めやすく、すぐに配達に行けましたし、お持ち帰りもしてもらえました。
納期遅れのトラブルも起きませんし、クレームが減ることによって私に時間の余裕が出来、社長本来の仕事が出来るようになりました。
そして、店舗在庫の回転率まで良くなり、支払いのお金に困ると言う事がなくなりました。
良い事ずくめではありましたが、いちいち展示すると言う手間が大変でした。
それと販売機会が喪失すると言うデメリットもありました。
しかし、メリットのほうが断然大きいと思います。
今にも倒産しそうな家具店が、繁盛店に生まれ変わったのですから!
150坪の倉庫のような店舗で、一ヶ月2000万円以上売り続ける事が出来たのは「現品売り」に徹したからだと思います。
恐るべし「現品売り」であります。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
我々中小企業は、人材不足だと言われますが優秀な人材を育成するにはどうすればよいのでしょうか?
人材育成は、いつの世も「永遠の課題」といわれていますが、私の「人材育成」に対する考えをお話したいと思います。
27歳で独立し、いろいろな人を採用し育ててまいりましたが、私の経験では人間の能力にはあまり差はないのではないかと思います。
京セラの稲盛会長が、人生の結果(仕事の結果)=考え方×能力×熱意 であると言われています。
能力の差よりも、考え方や熱意の差の方が遥かに大きいと言うことです。
考え方には、プラスからマイナスまでありますから掛け算すると全てがマイナスになる恐れもあります。
熱意にしても、毎日の積み重ねですからものすごい差が生まれてきます。
要するに、優秀な人材を育てるためには「考え方」と「熱意」を教育する事が大切と言うことです。
先ず「プラス思考の正しい考え方」を教える必要があります。
「チャレンジ精神」とか「失敗を恐れるな」とか「勇気ある行動」とか色々言われますが、「現状から一歩踏み出す」と言う努力を身に着けるように指導しなければなりません。
そして、会社であれば「経営理念」をしっかり教えて、価値観を共有できる人材を育てるべきです。
「お客様に喜んでいただくためにビッグウッドは存在すると言う理念を持ってもらう事」、「好き嫌いで人を評価しない公平な考え方」、「相手を思いやる優しさ」等を持ってもらえるような教育をしなければなりません。
人が人を教育すると言うことは、とても難しいことです。
皆から尊敬されているような人でも、人を教育すると言うことは並大抵の努力ではありません。
まして同年代のスタッフや年上のスタッフを教育するとなると、ものすごい熱意が必要です。
スタッフの事を真剣に考え、大切にする事から、突破口を開いていくのが自然ではないかと考えます。
教育する内容が同じでも、人間関係が出来ているかいないかでは天と地の差があるはずです。
人間関係を良くする方法は、最初に相手の良い所を尊敬し好きになる事から始まります。
そして相手をとても大切に思うようになったら、相手の将来の事まで心配出来るようになります。
本当に相手の事を心配出来るようになったら、厳しい助言や教育も出来るようになるはずです。
「人材育成」とは、人間関係と密接な関係があると思います。
ですから、教育したいと思ったら、相手と良い人間関係を作って、相手を大切に思って、相手の将来まで心配出来るようにならなければだめです。
誰でも、熱意(火種)は持っているのです。
その熱意(火種)に火をつける事が出来るかどうかが、「人材育成」できるかどうかの鍵だと思います。
優秀な人材が、優秀な人材を育成することが出来るわけですから、全てはトップ達の責任です。
人材がいないと嘆かれている会社では、トップ達が自ら勉強して自己啓発し、優秀な人材になるしか方法はないでしょう。
火種に火をつけると言う努力を、自分の部下に行い、その部下がまたその部下に実行出来るような社風を作り上げる事が「人材育成」の要諦だと思います。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟