我々小売業に従事する人間には「値引き」は避けて通れない問題です。
お客様に「もうちょっと安くしてよ!」と言われると、ついつい何とかしますと言いながら、値引きをする傾向があります。
しかし、会社を経営する立場からすると、1%の値引きがそのまま経常利益の減額となりますから、とても大きな損害です。
例えば、我が社が30億円の年商だとすると、全商品を1%値引きする事によって約3000万円利益が少なくなります。
もし、2999万円しか利益がなかったとすると、たった1%の値引きで赤字転落することになりかねません。
逆に、もし現在値引きをしている額を1%減らせば、3000万円の利益が増える事になります。
もし現在、全商品を5%の値引きをして販売しているとすると、全商品を値引きしないで販売した場合、なんと約1億5000万円もの利益が増える訳です。
ですから、どれだけ「値引き」が経営に大きな影響を与えるかわかると思います
利益を残す為に最も大事なことは「売価設定」と「値引き防止」だと考えます。
商品価格を安くして、お客様に喜んでいただく事は大切な事ですが、売価設定した商品の値引きは、利益計画を狂わせてしまう元凶になってしまいます。
そして、お客様によって購入価格が違ってくると言う事は、不公平極まりない事ではないでしょうか。
では、どうして簡単に値引きをしてしまうのでしょうか?
その理由の一つに、販売員が商品の仕入れ価格を知っている場合が考えられます。
仕入れ価格から計算して、「これぐらい利益を取ればいいだろう」と自分で判断して簡単に値引きに応じてしまうからです。
何も知らない新入社員は、値引きをする事が怖くて出来ません。
ですからオープンセールで「利益の無い目玉商品」をたくさん売っているにもかかわらず、全体の粗利率はかなり高いわけです。
要するに、ベテラン社員の方が「値引き」をしてしまう傾向にあり、店舗全体の粗利率を引き下げているのです。
特に店長が、簡単に「値引き」に応じている店舗の粗利率は、新店舗に比べかなり悪い結果が出ています。
「正札販売」を考えた松下幸之助翁が、商売する上で最も大事な事は「値決め」であると言われたそうですが、本当にその通りだと思います。
家具小売業に従事する者にとって、お客様に「他店では値引きしてくれたのに、お前のところは一円も値引きしないのか!」と言われる事が最も辛い事であり、又どうしても値引きをしてしまう原因だと思います。
しかし、我が社ビッグウッドは家具のアウトレット専門店であり、何処よりも安い価格で値付けしている訳ですから、「値引きは出来ません!」と堂々といえる訳です。
逆に簡単に値引きしていると、お客様に疑われ、最も大切な信用を無くしてしまう恐れがあります。
ですから、どうしても「値引き」しなければいけない状態であっても、自分だけで判断しないで、店長やエリア長に相談して欲しいと思います。
又、相談された店長も、エリア長も簡単には「値引き」を許さないようにお願いしたいと思います。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
人間関係という言葉の意味は、字のごとく人と人との関係でありますが、「浅い、深い」、「悪い、良い」というように状態が様々であります。
人間関係が浅いと言うのは、付き合いがあまり無いとか、親しくない状態であり、人間関係が深いとは、親密であるとか、悪縁もそうですが、とにかく縁が深いと言う事です。
「浅い、深い」と「悪い、良い」は縦軸と横軸に表す事ができます。
例えば、浅くても良い人間関係は存在しますし、逆に深くても悪い人間関係も存在します。
我々が目指す人間関係は、なるべく多くの人と「深く良い関係」を築くべきだと考えます。
それでは、どうすれば「深く、良い人間関係」を築く事ができるのでしょうか?
私の考えでは、相手を好きになって尊敬する事が第一であると思います。
まず相手の長所を見つけ、心から褒める事です、何度かそれを繰り返し相手が自分に尊敬されていると思った状態の時に、相手の悪いところを注意し、自分の意思表示をしっかりとする。
そうすると、相手は「自分の事を真剣に考えてくれる良き友」であると認知してくれます。
そして、それを繰り返すうちに相手に尊敬される人間になることが出来る訳です。
組織のリーダーになろうとする人は、人間関係をうまく作れる人でなければなりません、そして「深く、良い人間関係」をより多くの人と構築するべきです。
自分の好き嫌いで、相手を選ぶ人はリーダーには向いていません。
嫌いなタイプの人でも、その人の能力を認め尊敬し、公平に評価できる人が優秀なリーダーになれるのです。
我々は、幸せな生活(家庭、職場)環境を作り出す事を、目指す事がとても大切だと思います。
その為には、周りの人と「人間関係」を良くしなければ、楽しく人生を送れないのではないでしょうか?
今、お悩みの方、私の「人間関係構築方法」を是非試してみてください!
良い結果が出るかも知れませんよ・・
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
今日は、「謙虚さ」についてお話したいと思います。
いかなる素晴らしいものも、「謙虚さ」を失えば人間的な価値を失ってしまう。
どんな美人でも傲慢な美人は、人間的な美しさを感じさせない。
どんな善でも傲慢な善は、偽善である。
どんな真理でも、どんな正しさでも、強圧的で傲慢な主張は人間的な在り方において正しいとはいえない。
なぜなら、その傲慢な主張によって人間は喧嘩をし、戦争をし、殺し合うからです。
人間的な行為は、全て根底にこの「謙虚さ」があってこそ、はじめて人間的意味を持つわけです。
「謙虚さ」を見失った時、人間は人間である事を原理的に失格するのです。
だから人間はその時、必然的に頂点から引きずり落とされてしまうと言う結果を招きます。
それでは、どうすれば謙虚さが滲み出てくるのでしょうか?
それは、人間と言うのは不完全なものであると言う自覚を持ち、思い出しただけでも謙虚にならざるを得ないような何かを自分の中に常に持っている事が大切です。
人間はみんな不完全だ、だから失敗や欠点をお互いに責め合ったならば、この世は地獄になる。
「責め合えば地獄」、だから許しあって生きて行こうじゃないか、そういう気持ちが湧いてくれば、安心して生きていく事ができる社会、家庭、会社がつくれます。
罪は罪で償わなければならないが,とことん責めて責めて責めきって、逃げ場の無い所まで追い込んでしまうと言う無慈悲な、非人間的な事をしてはいけない。
失敗は失敗で償わなければならないが、本当に申し訳ない事をしたという気持ちがその人の中にある事を確認できれば、最後は許さなければならない。
最後は許しあわなければならないと言う気持ちが出来る根底には、常に自分を罪の意識の中に置いて、自分はそんな大したものではないという気持ちが必要です。
許しあって生きていかなければならないと言う気持ちが強くなれば、腹が立つ事を相手にされた場合でも、怒るのではなく、叱って許す事ができるはずです。
ここに、謙虚さが実感にまで深まった人間とそうでない人間との大きな違いがあります。
最後は許そう、許さなければならない、と言う気持があれば、叱っていながら、その叱りの中に愛があります。
最後は許そうと言う気持の中には愛がある、だからこそ人間は救われるのです。
以上の文章は、芳村思風先生の「人間の格」という本から抜粋しました。
哲学者として、「感性論哲学」を唱える素晴らしい方であります。
皆さん、是非読んでみて下さい「コスモ教育出版」から発刊されています。
株式会社 家具のアウトレットビッグウッド 杉浦眞悟
今日は、「組織」についてお話したいと思います。
「組織」とはどういうものなのか調べてみると
「個人では成し遂げられない目標を達成する為の複数の人々による協働、手段、システム(体系)」
と言うことだそうです。
我が社も一つの組織として存在しておりますが、確かに複数の人々が目標を達成する為に集まり会社を構成しています。
では、我が社の組織としての「目標」とは何でしょうか?
私が思うに、それは「経営理念」だと思います。
確かに「組織」を運営していく為には売り上げ目標とか利益目標とか、数字による目標はありますが、何の為に「組織」が存在しているのかと言えば、やはり「経営理念」と言う目標を達成する為だと思います。
我が社(ビッグウッド)の経営理念とは「お客様及び全従業員の喜びの創造」、また
「企業の再生支援を通じて社会に貢献する」と言う2つであります。
我が社(ビッグウッド)と言う「組織」の目的は、お客様の喜びや社員の喜びを作り出す事であり、またFCのフランチャイジィーとして、中小家具店の再生支援を通じて生き残る道を指示する事であります。
この2つの目的を達成する為に、我々はビッグウッドと言う「組織」に集まった同士と言う事になります。
当然、我が社は、営利組織であり経済活動によって得た利益を、構成員に分配すると言う目的がありますが、それは経営理念による「全従業員の喜びの創造」の範囲に含まれると考えます。
この「組織」を人間の身体にたとえると、脳から指令を出し身体の末端まで指示が行き届くようにならなければ、素晴らしい動きが出来ないはずです。
ですから、我が社(組織)に今、必要とされているところは、指示命令や目的、方向性が早く末端の人たちまで伝達出来る仕組みです。
身体で言えば、血液や神経の部分にあたると思いますが、今の現状はまだまだ「組織」が出来たばかりで、血管や神経組織が身体全体に行き届いてないのです。
立派な「組織」に成長する為には、報告、連絡、相談、指示、命令がなるべく早く行き渡る仕組みの構築が必要だと思います。
その具体的な手段として、「朝礼、店内会議、面談」等の徹底が大切ではないでしょうか。
そして、一人ひとりが情報を伝達する重要性を理解し、一丸となって「組織」の目的を達成する意義を知る必要があると考えます。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
今日は「度量」についてお話したいと思います。
良く人は、「度量が大きい」とか、「心が広い」とか、「器が大きい」とか言いますが、同じ意味の言葉だと思います。
「度量が大きい」と言う事は、包容力の問題です。器が大きいと言う事は、いろんなものがたくさん入ると言う事です。
包容力のある人間と言うのは、自分と考え方や立場が違う人でも、包み込んで仲良くしていく事ができると言う事だと思います。
孔子の言葉に、「君子は和して同ぜず、小人は同して和せず」という有名な一文がありますが、
これは、立派な人間は、人と考え方や立場が違っていても、対立せずに仲良くやっていける。
しかし、小さな人間というものは、同じ意見の人間ばかり寄り集まって、「一緒だ、一緒だ」と喜んでいて、立場や考え方の違う人間を敵にまわしてよしとしている。
実際、同じ意見の人間ばかり集まっても、量が増えていって権力の構造を作るだけで、人間としては少しも成長しません。
自分と考え方や立場の違う人間の事を理解できる人間になって、初めて人間性は豊かになり、人間として成長したと言えるのです。
自分と意見の違う人を敵に回している限り、人間は成長しません。
と言う意味だそうです。
それでは、どうすれば、「和して同ぜず」という実力を持った人間になれるのでしょうか。
そのためにはまず、対立を乗り越える為に、どうして対立が発生するのかを知らなければならないと思います。
対立は考え方や立場の違いによって発生します。
考え方や立場の違いはどこから出てくるのかと言うと、人間一人ひとり、皆生まれてから今日までの体験、経験の内容や学習内容が違うからだと思います。
人間は、異なる体験を持っているから対立するのです、すなわち自分に無いものを相手が持っているから対立するのでしょう。
ですから、自分が成長しようと思ったら、自分の持っていないものを相手から学び取ればいいということになります。
人と仲良くしようとして、自分の立場を放棄して、人に合わせてしまったら、それは人に飲み込まれてしまったと言う事です。
それは本当の「和して同ぜず」ではなく、そういうことをしたのでは、人間は大きくなれないと思います。
自分のものは自分でしっかり持っていて、自分に無いものを相手からどんどん学び取っていくと言う事が、大きくなるための基本的な精神だと思います。
心の広さ、度量の大きさにおいて、大事なものは包容力ですから、包み込んでいく力を作っていく為には、自分に無いものを相手から学び取っていく努力が必要だと思います。
考え方、感じ方、立場が異なる人間性を包み込む事ができるようになるためには、何が必要かというと、それは「愛」だと思います。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
先日、東京からテレビ朝日の方が来られて「下取りサービス」と「リサイクルコーナー」について取材をして帰りました。
関東24局ネットの放映でしたが、好評だった為、名古屋エリアで再放送をするそうです。
内容は全店の皆さんに見てもらえるように、DVDを送るつもりです。
テレビ撮影の為に、お客様から引き取った家具を、リサイクルコーナーにたくさん展示しました。
これは売れないだろうと思う物も展示して、安く値札を付けておいたのですが、なんと全商品が売れてしまいました。
普段なら展示するはずも無い中古品が、本来ならゴミとして高いお金を払って処分していた家具をお客様は「安い、安い」と言って、なんとお金を払って、喜んでもって帰ったのです。
正直、驚きましたが、今のお客様の「中古品に対する考え方」は以前とは確実に変わって来ています。
5月5日の経済新聞の7ページに「活況中古ビジネス」と言う見出しでこんな記事が書いてありました。
「今中古ビジネスが沸いている、未曾有の不況で投資と消費が冷え込み、新品の動きが鈍化する一方、割安な中古の消費財、生産財が人気を呼んでいる。」
我々がお客様から引き取る中古家具も価値が出てきて、買い取る時代になるかも知れません。
我々、ビッグウッド全店が、2年前に実施した「下取りサービス」が、今では洋服、靴、電気製品まで多くの業者が始めて大変話題になっています。
また、どの業者も「下取りセール」をする事でお客様が増え、業績が上がったそうです。
おそらく家具業界でも「下取りサービス」に挑戦する業者が現れてくると考えます。
しかし、家具の場合は以前にも話したように、下取りした家具を処分するのに大きなコストがかかる為、なかなか思いつけないサービスであります。
「下取りサービス」をする為には、どうしても「リサイクルコーナー」で再販する必要があるのです。
リサイクル商品で利益を出すのが目的ではなく、ゴミの処分費用を減らす事が目的です。
私の考えでは、中古家具を下取りした価格で再販すれば、かなりの割合で売れて行くのではないでしょうか。
ビッグウッド直営全店の皆さん、リサイクルコーナーで展示している中古家具の価格を下取り表の価格に訂正して欲しいのです。
そして、引き取った中古家具をリサイクルコーナーに出来るだけ多く展示してください。
ちょっと売れそうでない中古商品でも、思い切って展示してください。
本当に売れなくて困っている中古商品は、50円、100円でもかまいませんから早く処分して、新しい中古家具を展示して欲しいものです。
リサイクルコーナーの広さの見直し、展示台や告知看板の見直し、展示方法の見直し、設置するのは店外がいいか店内がいいかの見直し、等など改良改善すべき点が多々あると思います。
私が言いたい事は、「下取り」と「リサイクル」は車の両輪であり、どちらが欠けても前に進めないと言うことです。
皆さん、郵送するDVDを見ながら考えてください。
我が社の将来の「あるべき姿」とはどういうものであるか・・・?
我が同士である、ビッグウッド社員の諸君、必ずや素晴らしい会社にしようではないですか。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
昨年の12月にビッグウッド直営店を、山口県の宇部市に新規出店いたしましたが、居ぬきの物件で、店舗面積は狭いのですが家賃が非常に安く小型店としては成功したと思っています。
そして今年2月熊本南店をオープンしましたが、ヤマダ電器の建物で家賃は安くないのですが、立地も良く店舗面積も大きいのでお客様の来店が多く、これも成功したと思っています。
新規出店する場合「立地、広さ、家賃、」この3つは非常に大事な条件であります。
要するに、理想の店舗は「立地が良く、売場が広く、家賃が安い」でありますが、なかなかそういう物件はありません。
現在のような大不況と言われる時期にこそ、こういう「理想的な物件」が出てくるものだと思いますが、足を運んで自分の目で確かめる事が大切だと思います。
そして、人材の確保が成功する鍵でありますが、優秀な人材を確保する為には、多くの方を面接しなければなりません。
新規出店をする場合、店長や副店長の人は転勤してもらって新店を任せますが、後の社員は現地で採用するのが普通です。
ですから、なるべく多くの人から選ぶ方が優秀な人材を見つけ出す可能性が増しますので、募集の仕方は研究するべきでしょう。
人財確保という面でも、今の大不況は幸いしています、2月に熊本で社員さんを募集したところ、7人の採用に対してなんと70人もの方が面接に来られました。
我々中小企業が、新規出店を成功させる為の条件が、現在揃い始めています。
千載一隅のチャンスが訪れているのです。
「新規出店成功の方程式」とは
しっかりしたビジネスモデル+立地+広さ+家賃+人財
そして何より大切なのが、地域のお客様に喜んでいただけるようなお店であることです。
現在の大不況は、成功させる為の条件が揃いつつあります、是非この機会を逃さないよう新規出店を考えるべきではないでしょうか。
株式会社 家具のアウトレットビッグウッド 杉浦眞悟
今日は「100年に一度の大不況」と言われる現状についてお話したいと思います。
リーマンショックに始まった世界恐慌が、日本の経済に及ぼす影響はかなり大きなものになっています。
我々家具小売業に従事する者にとっても、少なからず影響があると思われます。
家具業界全体で見ると、この「100年に一度の大不況」が起こる前から、業界全体の売上げは減少しており、家具小売店の数も減少しております。
一部の大型チェーン店やインターネット通販業者を除けば、中小の家具店さんは売上げが減少し、存続できない状況になりつつありました。
さらにこの「100年に一度の大不況」ですから、本当に厳しい時代になっております。
我々中小家具店は生き残る為に、今こそ知恵を絞って時代にマッチした戦略を立てるべきだと思います。
新しい市場を探し、それを掘り起こし、お客様のニーズに応える「商品、販売方法、サービス」を考える時です。
新築、婚礼等の家具の需要に頼っていた過去の販売方法では、現在は到底生き残れません。
今、ターゲットとして考えるのは、家具を買い換える可能性がある潜在顧客であります。
何十年も使って痛んでいるにもかかわらず、買い換えるチャンスが無い為、辛抱しているお客様を「買い換える気持ち」にする方法を考えるべきです。
まず第一に、「買い換えたくなる商品価格」
第二に、「買い換えを思いつくサービス」
第三に、「丁寧な接客とアフターフォロー」
この3つの事を考え出せば、潜在顧客であるお客様(特に高齢者)は喜んで買い換えてくれるはずです。
我々中小家具店は、知恵を絞って「大型店に負けない独自のサービス」を考え出し、またお客様との「人間関係」を大切にして、生き残る道を模索しなければなりません。
中小家具店の皆さん、明るい未来のために力を合わせて頑張りましょう。
株式会社 家具のアウトレットビッグウッド 杉浦眞悟
会社経営の最も大切な事は、会社を存続させることですが、その為には利益を出さなければなりません。
純利益というものは、売上げから仕入原価を引いて残った粗利益から、さらに販売管理費を差し引いて残った利益であります。
この純利益が無ければ、会社を存続させることは出来ません。
ではこの「純利益」を最大限にするにはどうすれば良いかと言うと、売上げを増やし経費を減らす事なのですが、なかなかそれが出来ないのが現状です。
経費(販売管理費)と言うものは、自然と増加するものであり、注意していないと、どんどん膨張して大変な事になってしまいます。
節約をしないと会社経営は破綻するというのは常識ですが、社員全員がコスト意識を持ち無駄な経費を使わないように努力するべきです。
例えば水道光熱費や通信費などは、節約しようと思えばいろいろ方法があり簡単に出来ると思われます。
また高速道路の料金や交通機関も割引を利用すれば、かなりの経費削減になるでしょう。
販売管理費の中で一番大きなものは、やはり人件費ですが、これは労働分配率といって、人件費の額に応じた売上げ及び利益があるかどうかが問題です。
人件費が高くても、それ以上に成果が上がっていれば優良企業と言われ、社員さんからも喜んでもらえます。
反対にどんなに社員さんの給料が高くても、赤字経営では会社が破綻してしまいますから、労働分配率が高すぎる会社は危険です。
販売管理費は全ての経費を含みますので、多種多様でありますが経費の項目を洗い出し毎月の数字を公表する事が、経費削減の第一歩だと思います。
全社員が会社の経費項目を理解し、部門別の数字を把握すればどの部門を節約しなければいけないか理解できるでしょう。
特に多店舗展開している会社は、店舗別の月次決算を行い各店舗の経費の比較をする事によって、経費の削減をするべきだと思います。
我々中小企業は、一般的にどんぶり勘定の会社が多くて、損益計算書及び貸借対照表等の数字を経営者でさえ理解していない会社が少なくないと思います。
経費削減は、この厳しい経済環境の中、是非とも取り組まなければならない課題です。
皆さん、売上げを上げる事を考えるだけでなく、自社の経費の見直しを是非とも行って下さい。
思わぬ利益が出るかもしれません。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
社員さんであれば誰でも「昇給」に対して興味があるはずですが、経営者としても大変気になるところです。
会社を経営する方にとって、最も大事な仕事は「利益の配分」だと思います。
社員さん達が一年間一生懸命働いて残してくれた利益、この貴重な財産をどのように分配するかというのが、経営陣(役員)の大きな義務であり、責任であります。
従業員にとって、毎年昇給するというのが理想でしょうが、なかなかそうは行かないのが現実です。
我が社も、昨年度は残念ながら昇給する事ができませんでした。
会社経営というのは、景気に左右される事もあり又、店舗閉鎖等による「特別損失」を出した場合は、利益を残せない時もあるのです。
今年度の決算では、なんとか利益が残せそうなので「昇給」が出来ると思います。
経営陣にとっては、全社員さんに昇給をして上げれる事が「喜び」であり、又「やりがい」でもあります。
我が社の決算の時期は3月末でありますが、決算が確定するのは4月の末から5月のはじめになりますので、今の時点では正確に利益額がわかっておりません。
しかし社員さんの「昇給」は4月のお給料からしたいと考えています。
今日の経済新聞には、「賃上げ1.78%、5年ぶり縮小」と言う見出しがありましたが、昨年と違いかなり厳しい経済状況で、大手企業も赤字決算の企業がかなりあるため、昇給率が下がったと書いてありました。
我が社は、現在の厳しい経済環境に中、アウトレット産業と言う事もあり「生活防衛企業」としてお客様に支持されており、業績は悪くはありませんが、経常利益率はかなり低く、決して優良企業ではありません。
同じ家具業界ではN社が過去最高益を出していましたが、なんと経常利益率が12%以上であると新聞に出ていました。
これは驚くべき数字(12%以上)であります。
売上げから商品原価を引いて、さらに全ての経費を引いた残りの利益が12%以上あると言う事は、まだまだ商品価格を下げる余裕がある訳ですから、同業者としては恐るべし会社です。
我々家具業界に従事している者は、「景気が悪いとか、利益が出ないとか」言って嘆いている場合ではないと思います。
このままN社が全国津々浦々まで出店して、さらに売上げを伸ばし、利益を増や
し、そして、N社が自社商品の価格を値下げしていけば、差別化されていない普通の家具店さんは、生き残れない恐れがあります。
我々「ビッグウッドグループ」は、差別化されたアウトレット家具専門店として、将来も利益を出し続け、グループの全社員さんが毎年、「昇給」を楽しみに出来るように頑張りたいと思います。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟