今日は「家具の流通」についてお話したいと思います。
家具という商品は、百貨店をはじめ、チェーンストアー、家具専門店、インテリアショップ、ホームセンター、カタログ通販、インターネット通販、テレビショッピング等いろいろな販売業者が販売しています。
2008年の百貨店における家具の売上げを調べてみると、前年比マイナス幅が大きくなっています。特に、6月からは前年比のマイナス幅が2桁台に突入。
米リーマン・ブラザーズの破綻をきっかけに、本格的な金融不安に突入した9月以降は特に売上げの落ち込みが激しく、11月は21%減、12月は20%減を記録しました。
一般消費者の消費マインドの冷え込みが一層加速し、百貨店の売場に並ぶ高級家具から遠ざかっている状況が垣間見えます。
2007年度、全国百貨店の家具の売上げは、1264億3千万でしたが、2008年度の売上げは1098億6千万で、165億7千万(約13.1%)減少しています。
次にチェーンストアー(イオン、イトーヨーカ堂、イズミ、ニトリ等)の家具の売上げを調べてみると、前年の売上げを下回ったのは5ヶ月、あとの7ヶ月は前年比プラスを記録しています。
2007年度、全チェーンストアーの家具の売上げは3780億9千万で、2008年度は4108億1千万ですから、327億2千万(約8.6%)増加しています。
理由としては、一年間でチェーンストアーが、174店舗増加した事が大きな要因だと思います。
家具、インテリアだけの売上げを比較すると、チェーンストアーは百貨店の2~4倍あり、2008年度も売上げを伸ばしており、その差は年々開いていくと思われます。
高額な高級家具が売れない傾向があり、低額な家具インテリアが売れているという状況ではないでしょうか。
それでは我々、家具専門店はどうかというと、全体的には年々販売額が減少している現状であり、2009年は更に厳しい年になると思われます。
インターネット通販やカタログ通販の売上げは、把握できておりませんが、カタログ通販の売上げはかなり減少しているそうです。
我々家具専門店が、「勝ち組」になるためには、家具の専門知識を習得して、お客様と良い人間関係を作る為、丁寧な接客を心掛ける事が大切だと思います。
そして、他社では出来ない人的サービスを考え出し、他社との差別化をするべきです。
最後に、集客力をアップさせる為に他社にはない商品(アウトレット家具)の仕入をしなければいけないと思います。
また、激安のアウトレット商品をチラシに掲載して集客を増やす事も必要ですね。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
こんにちは、今日は「考える社員をつくる」と言う事をお話したいと思います。
私が社長になったのは、27歳の時ですから、今から25年前のことですが、家業で始めた会社を、企業に転換出来る様になったのは、まだほんの1,2年前の事です。
家業として会社を経営していた時は、社長である自分がほとんどの仕事に口を出し、判断や決済を全部自分でやっていたように思います。
しかし会社の規模が大きくなってくると、組織が必要になってきます。
また、組織図に沿った役職が必要になってきて、管理職の方たちが自分の部署に関しては、自分で考え判断や決済する役割を担うようになります。
そうすると「自分で考える社員」が必要になってきます、会社が大きく成長する為にはどうしても自分で考える事の出来る「人財」を確保しなければうまくいきません。
幸い我が社には、優秀な管理職の方が数人おり、また若い管理職の方たちが「自分たちで考える」という事を真剣に思い始めています。
本当にありがたい事ですが、社長である自分が優秀な社員達を「考える社員」に成長させる事が出来るかどうかが問題です。
例えば、今までどうり社長が全てに口を出し、傲慢な判断を下していたら、おそらく「考える社員」はいなくなってしまうでしょう、そして以前の家業に逆戻りしてしまうと思います。
今、自分がするべきことはそれぞれの役割を、それぞれの役職者に任せるという事でしょう。
社員が考えた意見を聞き逃さない、そして何より社員が意見を言えるような「社風」を作る事だと思います。
経営理念である「お客様及び全従業員の喜びの創造」に沿ったサービスや、商品、接客方法などに関するアイデアを自由に発言できる状態を社内に作る事も大切だと思います。
我々小売業は、時代の変化に取り残されないように「新しいサービス、商品、接客」を考え出していかなければなりません、新しい発想はやはり高年齢の人より若い人達の方がたくさん考え出せると思います。
今までの常識で考えると、「そんな事は無理ですよ!」と思われる意見が、将来は成功の鍵になるかもしれません。
どんな会社も同じやり方(経営方法)では「30年は持たない!」と言われていますが、我が社もすでに創業25年経ちました。
今迄のままでは将来、必ず行き詰まることになるでしょう。 ですから、今こそ「考える社員」が必要なのです。
全社員が、仕事に対して意見を持ち、職場に問題点を見つけ出し、そして解決策を考える事が出来るような「社風」を作りたいと熱望しながら、今日はペンを置きます。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
今日は、「商業界」の創設者の一人でもあり、戦後の商業近代化運動の精神的な牽引車となった新保民八先生のお話をしたいと思います。
新保先生は、「正しきによりて滅びる店あれば滅びてよし、断じて滅びず」と言われ、今も多くの商業者に愛され、尊敬されています。
昭和33年に、新保民八先生が「第3回優良店員ゼミナール」において「青年店員よ大望を抱け」と題した講演で福沢諭吉の「福沢心訓七則」を引用して、商人の使命と素晴らしさを力強くうたい上げていますので、それをご紹介いたします。
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福沢諭吉の「福沢心訓七則」の第5条に「世の中で一番貴い事は、人のために奉仕して決して恩に着せない事です」と謳ってある。
これは商人の生活そのままだ、お客の寂しさを満たす愛の仕事、そんないい仕事をしながら、諸君は、「毎度ありがとうございます」と恩に着せないじゃないか。
商人の仕事こそ、売る事は道徳なり、諸君が売って売って売りまくる事によって、大衆はいいものを安く買える。
しかるに、諸君は品物を丁寧にお届けして、お客を満足させながら、「毎度ありがとうございます」と言う、心をこめて言うその言葉が、世の中で一番貴いことなんだ。
お客に奉仕して、決して恩に着せない。恩に着せないどころか、諸君は「毎度ありがとうございます」と頭を下げる。
その商人の謙遜な姿こそ、私は愛の仕事だと思う。 立派な美しい事だ。
また、第6条で、福沢さんは、「世の中で一番美しい事は、すべてのものに愛情を持つ事だ」と言っている。
全てのお客に愛情を持つが故に、たとえ十円のお客であっても、親切にしてあげる。
言い方はおかしいけれども、一万円のお客は値段に逆行した満足料を払う。
あなた方は、一万円のお客は儲けが一割でも千円入ると思うから、大切にする。
十円のお客は丸々儲かっても十円だと思うから、サービスが悪くなる。けれども十円のお客は恥ずかしそうに「黒砂糖でよろしゅうございます」と言う。そういうお客の方が寂しさは大きいんだ。
一万円のお客はどこでもちやほやされるから、寂しさはそんなに大きくない。
乏しい中から十円の金を二十円にも使いたいという、そういうお客ほど寂しさは大きい。額は小さいが、それを求める瞬間の寂しさは大きいんだ。
だから、寂しさを満足させてやったときの満足料は大きいんだ。満足料が大きく入って来るんだ。そういう事に気が付かんといかん。
十円のお客を一万円のお客より優遇せよという意味ではないが、そういう人こそ、心のこもった、愛情のこもった商売をしなければならんのだ。
世の中で一番美しい事は、全ての人に愛情を持つことだ。だから現金と正札が大事なんだ。
月末にごっそり払ってくれるからと言って、掛売りのお客にはごそっと一割値引きして、そして店先で十円、二十円と買うお客にはつっけんどんな商売をしている。
だから今までの商人はうだつが上がらなかったんだ。 この標準に照らしてみるならば、繁盛する店と衰退していく店とがはっきり分かるじゃないか。
宇品の高植くんという人の店は、全て現金正札だ。毎日現金が入ってくるから、仕入れ先にも現金でちゃんと払っている。
お客を愛するが故に、そのお客に商品を持ってくる問屋さんもかわいい。
開店記念日に酒を一升持って回ったそうだ。「問屋さん、ありがとうございました。あなたのおかげで商売ができるんです。あなたのおかげでお客さんたちを喜ばす事ができました。」
こう言ってお礼に回ったんです。
そうしたら問屋さんの中には涙を流して喜ぶ人がいる。「私は長い間、商売をしておりますけれど、小売店からお酒をもらって感謝されたのは、今日が初めてですよ」と言って涙を流していたそうだ。
彼はまた、お客も大事にしている。酒、味噌、醤油を扱っているから、結婚式だとか、葬式だとか、人間の喜びと悲しみにつけ、余計に売れる。
気をつけていればそれが分かるから、記録しておいて、一年経ったら、お葬式のあった家に出掛けていくんだ。
そして「今日はお母様のご命日でございますね。お線香を上げさせていただきます」と言って、ちゃんとお参りして来るんだ。
君らはそんな事をしてないだろう、売ったら回収の事ばかり考えているだろう。愛情のある商売をしていないんだ。
現金をもらって一年経ったその日、お線香を上げさせてもらいに来ました、と丁寧に挨拶すると、皆、泣くそうだ。
他人様がよく覚えていてくれた、なんと心の優しい立派なご主人だ、と感激するんだ。
そこに満足料が、大きな連鎖反応を起こして来るんだよ。
ね、世の中で一番美しいことは、全ての人に愛情を持つことだ。
いいですか、われわれの幸福は、我々の足元にあるんだ。我々の商人としての生活はそのまま、立派な青年諸君が情熱を傾けるに足る、一生を掛けて悔いの無い、大事な仕事なんです。
若き商人よ、諸君は、一生を貫いて悔いのない、世の中ためになる、世の中に愛情のバラをまくところの立派な仕事をしているのだ。
日本の商業の戦士であるということを自覚して、毎日にもっと情熱と愛情を注ぎ、大きな希望を抱いて、幸福を実現していっていただきたいと思うのです。
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新保先生の情熱と愛情が伝わってくる素晴らしい文章でしょう。
我々商売に携わる人間にとって、「仕事に対する自信と勇気を与えてくださるお話」だったと思います。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
今日は、商業界出版の「店長の仕事術」から(店長に求められる役割)とは、と言う文章を抜粋させてもらいました。
「店長の悩み」の(トップ3)は、1.売上げが上がらない 2.チームワークが悪い 3.人が育たない、だそうですが、これらの悩みを抱えながら、日々現場で頑張っている店長に、元気になってもらいたい。
「人が育てば、お店が育ち、顧客が育って、売上げが育つ」店長の役割とはこの事が全てだと書かれてあります。
つまり売上げ(利益)を上げたいのであれば、まず最初に自らが育ち、そしてスタッフを育てる。
そして店として最高のチームを作る事から始めるのです。
スタッフ一人一人が育って、良いチームが出来てくると、自然とお客様が増え、売上げが伸びるのです。
多くの店長は、この順番を無視して、売上げアップや客数アップのためにテクニカル的な事ばかりに終始している。
小手先の手を使って、売上げをいかにして上げるか、どうやってお客様を増やすかを考えるのではなく、その前に、自らが育ち、部下を育てて、最高のチームを作る努力を惜しまない事が最も大切な事だ。
この順番を間違えないようにする事が、店長の重要な役割です。
それを実現する為に大切な事は以下の3つです。
1.自分のビジョンをスタッフと共有する。
2.実行項目を決め行動目標を設定する
3.「仕込み」と「仕掛け」に時間を掛ける。
「店長のビジョン」
お客様に喜んでいただくお店をつくろう
「実行項目」
1.スタッフ同士がまず笑顔で挨拶しよう
2.お客様の目を見て明るい笑顔で挨拶しよう
3.お客様に喜んでいただけるような接客をしよう
「行動目標」
1.毎日朝礼で笑顔訓練する
2.お客様に喜んでいただけるような商品知識を習得する
3.お客様に「ありがとう」と言われる回数を増やす
4.お客様に喜んでもらえるサービスを考える
5.お手本とする店を決め、体験する
まずお店のビジョンが決まったら、それを実行する為の具体的な実行項目を決めます。
次に行動目標を設定します。
店長は、自分のビジョンを実現させる為に、一人一人に課せられた行動目標が実践できているかどうかのプロセスを、毎日、毎週、毎月確認していく事が大切です。
継続して実践していくと、スタッフが見違えるように育っていきます。
なぜならば、行動目標を決めて実践する事を通じて、店長とスタッフが課題を共有でき、スタッフ一人一人が課題を克服するには何をすれば良いかが明確に分かるからです。
(スタッフは、皆店長に見ていて欲しい、どう思われているか知りたいと思っているのです)
そして店長は、お互いに共有している行動目標が達成されたら、スタッフを大いに褒める事が大切です。
今月は入ったばかりのスタッフが不安に思っている時に、店長から褒められる事は、ものすごくモチベーションアップになって、次の行動目標に対しても前向きになるはずです。
店のビジョンを共有し、それを実現させる為の実行項目と行動目標を決めたら、次に大切な事は「仕込み」と「仕掛け」、つまり計画作りと準備や段取りです。
どんなに素晴らしいビジョンでも、どんなにスタッフが育っていても、計画がしっかりしていなければ、その日暮らしになってしまい、チームとしてのまとまりもなくなってしまいます。
店長は自分の店の売上げや、品揃え、売場作り、イベント、顧客作りなどについての計画(ストーリー)を作り、その為の準備や段取りはどうするのか、一人一人がいつまでに何をすればいいのかをスタッフ全員が理解して実行できるようにするという役割があります。
1.計画化するテーマや目標を明確に示した上で、「何を」だけではなく、「なぜ」「何の為に」やるのかを理解させることが大切です。
2.次に役割分担を決め、チーム全員で推進する態勢を作る事です。店長が一人で動くのではなく、店長がチームのキャプテンとして、全員に協力させるようにする事が大切です。
3.スケジュールを決めて定期的に進行状態を確認する事です。一つ一つの計画について何度もミーティングを重ねて、日を追うごとに内容を充実させるようにしてください。
売上げ予算を達成したか否かで一喜一憂することなく、お客様に対する思いが実現できているか、一人一人のスタッフが育っているか、そして何と言ってもリーダーである店長を中心に店のメンバー全員が一丸となり、やりがいを持って仕事を行っているか、という事が実現できれば、自然と売上げはついてくるはずです。
本当に素晴らしい内容で感心しました。書かれた方は鈴木さだよしさんで、ワンスアラウンド社の社長さんですが、「幸せな売場つくり」の作者である、兼重日奈子さんの上司だった方らしいです。
店長さん、エリア長さんをされている方は是非、参考にしてください。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
こんにちは、今日は「倒産」についておはなしをいたいと思います。
倒産といっても「民事再生法」によるものや「会社更生法」によるものや「破産」によるもの等、色々な形がありますが、どちらにしても、周りの人に大変な迷惑を掛けてしまいます。
2008年の企業倒産件数は15、646件で大変な数になっていますが、2009年はもっと増加するであろうと言われています。
我々企業経営者は、『倒産』という言葉を聴くだけで恐ろしく身震いしますが、何十年も会社を経営していますと、何度かは『倒産』寸前まで追い込まれる事があるはずです。
私も一度だけ「倒産寸前」を経験しましたが、30代の時でしたのでストレスに耐えることが出来ましたが、
50代になった今、あの時の苦しみをもう一度耐えろと言われたら、自信が有りません。
経営者であれば、誰しも『倒産』は経験したくないものですが、いつ何時、直面するかもしないと言う覚悟は必要だと思います。
しかし「倒産」するまでの過程で、軌道修正が出来るチャンスが何度かあるはずですが、気が付かないで落ち込んでしまう経営者が多いのも事実です。
私は「倒産」しない方法として、「動機善なりや、私心なかりしか」という言葉をいつも心の中でつぶやくようにしています。
この言葉の意味は、物事を始めようとする時の動機は「エゴ」でなく「利他の心」であるか、お客様の為、社員の為、地域の為に行うという「思いやりのあるやさしい心」が無ければ、成功しないということです。
「自然の法則」に乗っ取って、エゴを捨て素直な気持になれば、たいていの事はうまくいくと思っています。
そして、一人で問題を抱え込まないという事も大切だと思います、なぜなら一人で考えていると「思い込み」と言う病気になってしまうからです。
すぐ人に相談する、色々な意見を聞いて問題を解決する方法を沢山考え出すという事が一番大切だと思います。
その時「考え方の間違った人」や「卑怯な方法を教える人」や「自分だけが得する方法を教える人」の意見は絶対聞いてはいけないと思っています。
そして、今、まさに「倒産」してしまいそうな状態でも諦めてはいけません、明るく振舞って「希望」を捨てない事が大切だと思います。 奇跡は、意外と誰にも起こるものなのです。
でも出来れば、「土俵の真ん中で相撲を取る」という姿勢で普段から危機感を持って経営をしたいものですね。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞吾
こんにちは、今年2度目のブログです。
実は、今年の「経営方針」を作ったり、我が社の「成功事例」の優秀賞を選考したりで忙しく、ご無沙汰をしておりました、申し訳ありませんでした。
今も、出張先ではありますが、どうしても書いておかなければいけないと思って机に向かっています。
ところで、ある業界紙を読んでおりますと家具業界が大変な不景気に見舞われていると書かれてありましたの紹介します。
その記事によりますと、2007年と比べ、2008年の家具業界の景気をどう感じているかについて尋ねたところ、全体の半数以上が『悪かった』と答え、「どちらかといえば悪かった」と合わせると約8割の経営者が不況感を持っている事を示したと書いてあります。
確かに、国内における家具全体の消費額は減少していると思われます。
その理由は、安い海外輸入商品の流入、少子化による人口の減少などですが、家具自体の商品価格が安くなっている事が一番の原因です。
2009年は家具業界にとって、どんな年になるのでしょう。
ある業界誌では、『競合激化』と「倒産の急増」の年と書かれてありました。
その理由は、昨年からのサブプライム問題に端を発した金融問題が悪化して「世界恐慌」になる可能性がある年であり、また円高により海外輸入商品が更に値下がりする事によって、インターネット販売や量販店でも「値下げ」が行われ「価格競争」が激化するという事です。
我々中小家具店の生き残る道はあるのでしょうか?
私は、生き残る唯一の道は「強い団結」しかないと考えます。一企業の力では到底「厳しい価格競争」には勝てないと思います。
我々、中小家具店で成功している「ビジネスモデル」をFC化し全国組織として展開する事が最も必要な事ではないでしょうか。
例えばコンビニにしても、一店舗だけで経営しても到底、生き残る事は出来ないのです。
何百、何千店舗が協力して商品を安く仕入れ、同じ看板を掲げる事によって「ブランド」としてお客様に認知され、信用されているからこそ存続できているのです。
我々中小家具店は、売場も狭く商品点数も少なくお客様からの「認知度」「信用力」も全国展開している量販店に比べると大変劣ってしまいます。
しかし、我々中小家具店しか出来ない「成功マニュアル」を共有することによって、皆が生き残れると信じております。
全国の中小家具店の皆さん
今こそ「強い団結」が必要です!
差別化された我々中小家具店しか出来ない「成功マニュアル」を共有して2009年を勝ち抜きましょう。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
新年明けましておめでとうございます,2009年,最初のブログを書いています。
今日は「下取りサービス」の意味についてお話をしたいと思います。
実は家具業界でこの「下取りサービス」をしている企業は今だにありません。
何故かと言うと非常にリスクが大きいサービスだからです。
古い家具の「無料引き取り」だけでも大変な手間でどの企業もやりたくないサービスなのに、有料で買い取るというサービスは考える事もできないサービスでした。
何故かと言うと、中古家具の場合再販できない物の割合が多く、かなりの数ゴミとして処分しなければいけません。
まして通常の家具店さんは、お客様から引き取った中古の家具をリサイクル商品として販売する等という事は、考えた事もないでしょうからすべてゴミとして処分するわけです。
そうすると、お金を払って下取りした家具を、又お金を払って処分する訳ですからかなりの経費がかかります。
実はこの「下取りサービス」を考えたのは10年以上前の事ですが、いろいろな問題があって不可能でないかと考えておりました。
1、まず自社で配達する機能がない企業は不可能です。
2、ゴミ処理費用の増大も大きな問題です。
3、「下取り価格」の見積もりをする為の労力(人件費)がかなりかかる。
しかし、この「下取りサービス」はお客様にとっては大きな喜びではないでしょうか、ビッグウッドの経営理念「お客様の喜びの創造」に沿った考え方であると思います。
そこで3年前から一つずつ問題を解決してきました。
1、「無料引き取りサービス」を実施して慣れてもらった。
2、全店、古物商の免許を取り、リサイクルコーナを設置してゴミを減らす方法を考え、実施した。
3、「下取り価格決定表」を作成して見積もりに行かないで、お客様が来店された時に買い取る方法を考えた。
試行錯誤の末に「下取りサービス」という業界初のサービスがビッグウッドで実施される予定です。
まだまだ問題点はたくさんありますが、2009年という激動、激変の年に他社との差別化を図り生き残る為、またお客様に喜んでいただく為、ビッグウッド独自のサービスとして展開していきたいと考えております。
一つのサービスがお客様に認知されるまで3年はかかるといいます。大切な事は、やり続けるける事だと思います。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
今日はリサイクルについて話したいと思います。
我が社は家具のアウトレット専門店ですからリサイクルとは関係ないと思われるでしょう。
しかし今後、我々家具業界に従事する者は「リサイクル販売」を避けては通れないでしょう。
何故かと言うと家具を販売する為にはどうしても中古の家具を引き取らなければならないからです。
今のお客様は「顕在顧客」と「潜在顧客」に分かれます.
顕在顧客は少子化もあり年々減少しており、家具の需要が今後増加するということは考えにくいと考えま。
しかし、買い替えをする可能性のある「潜在顧客」はかなり大きな市場であると思います。
この「潜在顧客」はどういうお客様であるかというと、古い家具を長年使用していて買い替え時期を過ぎている方たちです。
家具の買い替え時期というのは、それぞれ人によって異なります。
家具という商品は多少壊れていても使用できるので、「買い換えなければ!」と思いつつチャンスがないため思いつかないものです。
ですから20年、30年使っているお客様「潜在顧客」がたくさんいるのです。
特に高齢者はお金があっても、古い家具を処分する機会が少ないため渋々壊れた家具を使っています。
今、我が社が展開している「無料引き取り」又展開しようと考えている「下取りサービス」はこの「潜在顧客」をターゲットにしておりますが、まだまだお客様に認知されておりません。
リサイクルコーナーを設置して、中古家具を販売する事はお客様に「無料引き取りサービス」をしていますという宣伝になると考えます。
「なぜアウトレット店が、リサイクル品を売っているのだろう」とお客様に驚いていただくのが目的です。
そして、お客様に「毎日大量な中古家具を引き取りしておりますので、再販できるものは販売しております」と説明して欲しいのです。
また、「価格は、リサイクルショップの80%~90%引きで販売できます」と言う事も説明して下さい。
「中古家具の処分費用を減らす為にも、又地球環境を良くする!」ためにも再販する必要があると思います。
ですからリサイクルコーナーを店舗内の目立つところに設置して、我が社は「中古家具の引取りに真剣に取り組んでおります」と説明して欲しいのです。
又、「資源の再利用を真面目に考えております。」とお客様にアピールするべきだと考えています。
又、いまだに「アウトレットとリサイクルが同じではないか」と思われているお客様にリサイクル商品をお見せする事で、
「大きな価格の違い」を知っていただき、アウトレットとリサイクルの違いを理解していただきたいわけです。
ですからリサイクル商品を目立つところに展示して、驚きの安い価格で販売すべきだと思います。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
経営理念とは会社の考え方であり、創業者の哲学でもあります。
しかし最も大きな意味は、お客様(地域社会)に対してどういう考え方で貢献するかという指針であると思います。
ビッグウッドの経営理念は大きく分けて2つあります。1つは「お客様および全従業員の喜びの創造」であり、もう1つは「企業の再生支援を通じて社会に貢献する」です。
「お客様および全従業員の喜びの創造」という理念の中に「お客様の喜びの創造」と「全従業員の喜びの創造」と2つに分かれます。
「お客様の喜びの創造」の中にさらに4つに分かれています。
1、喜んでいただく価格
2、喜んでいただくサービス
3、喜んでいただく配達
4、喜んでいただく清掃
「価格」「サービス」「配達」「清掃」4つの我が社にとって大切なものでお客様に喜んでいただこうと思っています。
「価格」については、良い商品がどこよりも安い、やっぱりアウトレットは価格でしょう。
理想は「二度と買えない価格」です。
「サービス」については、業界で先駆けてお客様に感動してもらえるサービスを考える。
理想は「他社が出来ない差別化されたサービス」です。
「配達」については、お客様に感謝される配達です。
理想は「今度買った時もあなたが持ってきてね」といわれることです。
「清掃」については、アウトレットの店らしからぬ綺麗な商品と売場にする。
理想は「新鮮な商品と磨かれたトイレ」
しかし、なかなか理念どうりにはなっていないのが現実です。立派な「経営理念」を掲げている大会社が新聞を賑わすこの頃です。
しかし、経営理念に沿った考え方、判断基準、行動が大切だと思います。
例えばクレームにしてもお客様に喜んでもらおうと対応すれば、問題は大きくならず2次クレームに発展する事はありえないし、誠心誠意対応すれば、信頼していただき「顧客様」になってくれると思います。今までたくさんのお客様のクレームを通じて「顧客様」を作ってきました。
2つ目の経営理念である「企業の再生支援を通じて社会に貢献する」ですが、これはビッグウッドのFC部門において現在実行しております。
来年1月にはFC店舗が15店になりますが、皆さん本当に良く頑張っておられます。
現在通常の中小家具店さんは大型チェーン店さんに市場を奪われ大変苦境に立たされております。ですからビッグウッドのアウトレットのノウハウを理解してもらって、家具のアウトレット専門店に転換する事で企業再生をしていただきたいと考えています。
来年はかなり厳しい経済環境になると思われますが、大型家具店との差別化が急務ではないでしょうか。そして本当にお客様に喜んでもらえる店舗作りが生き残る鍵だと思います。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
今日は家具業界の英雄として似鳥昭雄社長の話をしたいと思います。
現在220店舗、年商2400億、営業利益293億という家具業界ではダントツの企業ニトリの社長様の話です。
今年10月リーマンショックから世界恐慌に見舞われ家具業界の業績は急激に悪化している中、円高還元セールで売上げを伸ばしほぼ全ての商品で前年実績を上回り、特に11月は既存店売上げが前年度同月比で113,4%と驚異的です。
又、ニトリ社長は一昨年から住設業界に奪われたシステムキッチンを、海外生産することによって20万円を切る価格で売る事に成功し、3年がかりで全国に展開しようとしています。
さらにニトリ社長は現在65歳になりますが、大手企業が業績上社会活動を廃止するなかで北海道の応援基金、海外留学生への似鳥国際奨学財団、コンサドーレ札幌〔2億円〕への応援等さまざまな活動を行っています。
そしてニトリ社長は1%の利益を還元しようと役員会で決め、2005年に似鳥国際奨学財団を作って、2008年度は15カ国50人、年間一人当たり120万を支給、来年は60人を予定しているとの事ですが、この財源を似鳥社長の株200万株(約150億円)の寄付と現金5億円を銀行から借り入れ寄付したそうです。
本当にすばらしい社会貢献だと感動します。
ところで似鳥社長の事業人生計画は88歳、3000店舗、売上げ3兆円だそうですが遠大な計画だと思います。
そして商品に関しても安かろう悪かろうではなく、家具は5年間保証をして返品や故障に完全対応し、加えて5%の消費税もお客様の負担をニトリ負担にしているとの事です。
さらに企業全体の製品安全活動についての評価を受け、経済産業省の第二回製品安全対策優良企業表彰の「大企業小売販売事業者部門」において銀賞を受賞されています。
ニトリ社長は大きなビジョンとロマンを掲げ着実に実行されて来たまさに、現代の家具業界の英雄だと思います。
我々家具業界に従事するものにとって、お手本となるべき方であり尊敬に値する方であると考えます。
ですから我々もニトリ社長に負けないように、遠大な計画とロマンを持って精進すれば必ず夢は叶うと信じるべきではないでしょうか。
私も来年52歳になりますが、これからの10年が人生の勝負時だと痛感いたしております
家具業界の皆さん、是非勇気をもってチャレンジしましょう。
2009年、家具業界は混沌とした時代になると思いますが、そういう時こそチャンスが生まれるものです、似鳥社長を素直に見習って切磋琢磨して頑張りましょう。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟