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アウトレット家具のチェーン店「ビッグウッド」社長のブログです。
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今日は「人格」について話したいと思います。

よく人は、「あの人は人格者だ」とか、「政治家には、人格者がいない」とか言いますが、「人格者」とはどのような人を言うのか? 

また、「人格」とは如何なるものか?

15年前、私は「感性論哲学」を唱える「芳村思風先生」と出会い、「人格」についてご教授いただきました。

その内容を書いてみたいと思います。

「人格」とは「境涯」とも言うが、段階的に成長するものである。

生まれてから死ぬまでの間にどのレベルまで「人格」を高める事が出来るのか、挑戦することが人間の生きる道である。

1.一人称的自我

生まれてから10歳くらい迄の「人格」又は「境涯」のこと。

自分中心的な考え方で周りの人のことを考えない状態。

死ぬまで、この「人格」又は「境涯」で生き抜く人もいますね、たまにですけど。

2.二人称的自我

中高生で、思春期の時期に「友達中心」「彼女、彼氏中心」の状態。

他人中心的な考え方で、自己というものがなく、「誰々の為に死んでもいい」などと言う「人格」又は「境涯」

感情的で、涙もろく、流されやすい人です、周りにいませんか?

3.三人称的自我

成人になってからの「人格」又は「境涯」で、自分のことも、他人のことも冷静に見ることが出来る状態

冷静に判断し、自分の非を認める事も出来る為、反省し成長できる「人格」又は「境涯」

「もう一人の自分」をもっていて、間違ったことをしない人たちです、リーダーシィップを持っています。

4.超越的自我

何か一つのこと(仕事、研究、芸術、著作、スポーツ)などに没頭し、周りの人のことも考えない状態

一流と言われる人が、一度は通らなければならない「境涯」

名人とか、天才とか言われますが、一心不乱の努力の結果です、周りの方達を不幸にしてしまう「人格」又は「境涯」でもあります。

5.去私的自我

博愛精神を持っており、自分のことよりも周りの人の為に生きる「人格」又は「境涯」

自分を犠牲にしていることが多く、本当に幸せな状態ではない。

ボランティア活動などに、一生懸命取り組んでおり「立派な人」と言われるのですが、身近な人は困っている場合があります。

6.全人的自我

自分がやりたいと思うことが、世の中のためになるという「人格」又は「境涯」

偉人と呼ばれる「人格」又は「境涯」で、世の中を変えてきた人達。

歴史に残る人達で、時代を創ってきた人達の「人格」又は「境涯」です。

7.自在的自我

いつ何時でも、どの「人格」又は「境涯」になる事が出来る自由自在な状態。

悟りを開いた状態で、最高の「人格」又は「境涯」と言われている。

仙人のような方の「人格」又は「境涯」なので、目指してもなれる可能性が少ないと思います。


以上の7つの「人格」又は「境涯」のレベルがあり、絶えず努力していなければ転落する可能性もあると言うことです。

「人格」とは目に見えるものではありませんが、すぐに感じとれるものです。

ですから、他人は自分を観察しており、どのレベルの人間であるか評価しているのです。

物事を判断する時に、その人の「人格」が良くわかります。

ですから、「しっかりとした判断基準」を身に着けておかないと、軽蔑される事になります。

日々、精進ですね!




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今日は「信じる」という題で話したいと思います。

「信じる者こそ、救われる」 などと言われますが、本当でしょうか?

相手にもよるでしょうが、確かに人を信じることは大切です。

私は、29年間会社を経営してきて多くの社員さんを採用し、一緒に仕事をしてきました。

29年間に、色んな事件があり、信じていた人に裏切られたことも沢山ありました。

取引先にだまされたことも幾度かありますし、社員さんに騙されたことも幾度かあります。

若い時は、騙されたことに憤り、相手を憎む事も多くありました。

特に社員さんに騙された時のショックは大きかったと思います。

人間不信に陥り、人を採用するのが怖くなった事もあります。

しかし、経営者として会社を運営するにはどうしても他人(社員さん)の力が必要で、一人で仕事をするなんてことは出来ません。

まして、会社が大きくなり多店舗展開をするようになると何十人、何百人の社員さんが必要となってきます。

ですから、社員さん達を信用して任せるしか方法がないのです。

人間に関して「性善説」と「性悪説」の二つの考え方がありますが、どちらが正しいか間違っているかではなく全ては自分自身の考え方によると思います。

例えば、「性悪説」の考えを持っているとすると、「他人を見たら泥棒と思え」という考え方ですから、最初から疑ってかかります。

「性善説」の考え方を持っているとすると、「信じる」ことからスタートします。

どちらの考えが正しいかわかりませんが、経営者としてはやはり「性善説」の考え方をすべきだと思います。

社員さんを「信じて任せる」しか「会社経営」は出来ないのが現実です。

私の自論ですが、「鏡の法則」でいうと「信じなければ、信じてもらえない」、「疑うと、疑われる」「騙すと、騙される」すべて自分自身からスタートするのです。

確かに、裏切られることもありますが、それでも「信じきる」という考え方を持つべきです。

不正が出来ないような環境は整えるべきだと思いますが、あくまで最初から騙そうと思って入社してくる社員さんは絶対にいないと思います。

経営者は店長や管理職の方に、「人、物、金」を管理してもらわなければなりません、信じていなければ心配で夜も眠れないでしょう。

ですから、経営者であれば「人を信じる力」が必要になってきます。

私は、その力を30代で身につけました。

身につけたというより、習慣として「信じる」ことが当たり前になったのです。

自分の身体や精神を守る為に、「人を信じる習慣」を身に着けたのだと思います。

「他人を騙して成功した人」を、見たことがありませんし「人を疑って幸福になった人」も見たことがありません。

過去に裏切られたり、騙された経験があったとしても、「人を信じる習慣」は失くしてはいけないと考えます。

一回きりの人生ですから、「信じきって生きる」ほうを選びたいと思います。















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今日は、商業界という雑誌の中で「お客が並ぶ店」という記事を紹介させていただきます。

時代が変わると基本も変わります。

これまでは良いとされていたことに対して疑問を持つ必要が出てきたのです。

皆が当たり前だと信じていた事に、もう一度よく考えてみようと言う動きがいろんな分野に見えてきました。

これはいいことです。

原理原則を丸呑みしてきた画一主義に疑問が湧いてきたのでしょう。

例えば、こんな事がありました。

ある会合での事です、コンビニエンスストアはお客様の便宜の為に、24時間営業するのが「正しい」のかという質問が出ました。

それが正しいのならば、最寄品を扱う近隣購買型の商店街の週休制や20時閉店は「反顧客」になるというわけです。

こういう疑問は実はいたるところに存在しています。

似た例では,「お客様が並ぶような店が真の繁盛店だ」ということへの疑問です。

並ばないと買えない店は,お客様の生活時間を奪っていることにはならないのでしょうか。

実は私はかつて「店頭にお客様をいつも並ばせておく技術」を教えられた記憶があります。

簡単に出来る事なのですが、そこまでして繁盛店の評価を確立することが、果たしてお客様の為になるのかどうかを考えてみてください。

この頃はウェブ上で、お客様が付けた評価を順位にしたものが出ています。

これで飲食店の良し悪しがかなり決まると言うのです。

もちろん売上に結びつくので、裏で操作していることが発覚して新聞ネタにもなったようですが、これも同行異曲かもしれません。

大手企業でも、開店や改装の売り出しで、冬の早朝に何百人も並ばせて話題となり、是非を問われた事がありました。

話題性をつくることと、お客様の関心を高めることは全く反対なのに、これを混同して独り善がりになれば、いつかはお客様から大きな不満が沸き立つことは明らかです。

どうすれば、お客様に並ばせる事なく買っていただけるかに知恵を絞るところにこそ、お客様との明日の信頼が育つのだということを考えてみてください。

これからの経営は、原点に立ち戻って全てこうしたことに考えを及ぼすということが、出発点になると思います。

以上が記事の内容ですが、考えさせられました。

本当の「顧客満足」とは?

お客様の気持ちを考え、お客様と一体になって「店舗運営」「販売方法」「サービス」「接客方法」などを考えていかなければ、と思います。

店舗側の考えをお客様に押し付けてはいないか?

反省する時期ではないでしょうか!


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今日は、「日本の家具市場」について話したいと思います。

家具業界の専門誌「ホームリビング」に掲載されていた内容を書かせていただきます。

わが国の家具末端市場は太平洋戦争終了後、バブル景気が崩壊した平成3年(1991年)に至るまで、ほぼ一貫して右肩上がりの成長を続けてきた。

平成3年の家具市場は、まだそのマイナス影響を直接受けることなく、史上初めて末端市場規模額は6兆円ラインに達した。

翌年の平成4年、これまた戦後初めてとも言うべき前年比9.4%減の大幅な市場縮小を経験、末端市場規模額は5兆4662億円ラインを一年にして割り込んだ。

以降、家具末端市場規模額は下降の一途をたどり、今日に至る。

平成23年(2011年)の家具末端市場規模額は平成3年の58.6%減、2兆4900億円強まで後退したと見られ、家具産業界は平成3年から同23年の20年間に、3兆5000億円強という膨大な額を喪失した計算になる。

この結果わが国家具産業界は製販卸を問わず、売上の減少、競争激化に伴う利益率の低下現象などに見舞われ、老舗企業、有力企業を含めた多くの企業が家具業界から姿を消していった。

ちなみに、国産家具出荷額の状況を経済産業省の工業統計表で見ると、末端市場規模額と同様、平成3年まではほぼ右肩上がりのプラス成長路線をひた走ってきた。

平成3年の出荷額は史上初めて3兆円ラインをわずかながらも超えた。

しかし、平成3年以降、今日に至るまでほぼ一貫して下降ラインを辿り,平成22年の工業統計表では1兆1175億円まで縮小してしまった。

ところが、家具輸入額は年による多少の変動はあるものの、国産家具出荷額とは逆に拡大路線を歩んできた。

日本家具産業振興会のまとめによると、わが国の家具輸入額は平成3年のバブル景気崩壊により、平成4年、5年の2年間、わずかながらも前年比マイナスを記録したが、その後平成19年に至るまで、ほぼ前年比プラス成長を続け、平成19年には史上初めて5000億円ラインを突破する。

その後、2008年のリーマンショック、2010年のゴールドマンショックなどに伴う世界経済の不安定化影響を受け,前年比マイナス成長へ転化するものの,平成23年の家具輸入額は3832億円と、尚高水準を維持している。

いずれにしろ、家具の末端市場規模額は平成4年以降,低下の一途を辿ってきた。

特に昨年は東日本大震災という大きなマイナス与件もあり、国産家具出荷額は前年実績を更に下回ったと予測され,それに伴い、末端市場規模額は2兆4900億円強まで縮小したと推定される。

ただし、この20年間における膨大な末端市場規模額喪失の背景は単純ではなく、経済環境の低迷以外に、人口構造の変化、婚姻件数の減少,住まい構造の変化が考えられる。

とりわけ収納家具のビルトイン化、価格,デザイン,品質などに関するニーズの多様化、などの需要内容の変質がある。

家具産業界としては製販卸が協力して、これらの多様なマイナス要因の打開に向け、前向きな努力をしていく事が肝要と言えそうだ。

以上が、記事の内容ですが、まさかここまで家具市場が落ち込んでいるとは思いませんでした。

家具のアウトレット専門店「ビッグウッド」の業績は、平成3年(1991年)より右肩上がりに成長してきています。

家具の市場規模が半分以下になっているにもかかわらず、ビッグウッドの直営店,FC店はともに成長し、20年間で,なんと、売上はほぼ10倍以上になっております。







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今日は「日本の将来」という題で話したいと思います。

今の日本は、赤字財政、政治の混迷、経済不安定、震災被害、電力問題、就職難、などなど大きな問題がたくさんあります。

まずは赤字財政を健全財政にする為に、消費税を増税するという策が検討されておりますが,果たしてどうなることやら?

2014年4月に消費税を8%に、2015年10月に10%にする事によって、将来的には現状の2倍の消費税が見込まれると言っております。

2015年10月までの激動の3年間、我々企業家はどのように対応すべきなのか?

私の場合、家具専門店を経営しておりますので消費税の増税に関しては、大きな影響を受けると思います。

毎日買うような消費財(食品、服、雑貨商品)、ではなく、家具は「耐久消費財」だと言われており、人によって変わりますが、数年~数十年に一度しか買い替えをいたしません。

ですから、消費税が上がるとなると、この機会に家具を買い換えておこうと考える人が大勢いるのです。

以前、消費税が導入された時、また3%から5%に上がった時も、駆け込み購買が大いにありました。

家具は一般的に高額ですから、消費税も馬鹿にならないと考える人は少なくないのです。

2014年の4月に消費税が5%から8%に上がるとすると、2014年の1月から3月くらいが、駆け込み需要のピークになると思われます。

次に2015年10月に消費税が8%から10%の上がるとすると、2015年の7月から9月くらいが、第二のピークになるでしょう。

我々家具小売店としては、このチャンスを活かさなければなりません。

まずは、「商品の品揃え」をしておかなければなりません、次に「配送の準備」そしてチラシなどの告知も徹底的にやらなければなりません。

お客様の心理としては、数年先に買い換えようと思っている家具でも、この機会に買い換えておこうと思うのです。

同じ商品なら少しでも安く買いたいと考えるのは当たり前のことですから。

家具だけではなく、車や宝石、美術品などの高級な商品が沢山売れると思います。

しかし、その反動で消費税が上がった後は厳しい売上になる恐れがあります。

ですから、「年間売り上げ予算」を計画的に立てておかないと悲惨な結果になると思います。

電気業界のテレビのように、ひどい落ち込みが考えられます。

将来の日本は、今以上の少子高齢化が進み老人社会になると言われていますが、間違いなくそうなるでしょう。

高齢者の方が必要とする商品の品揃えが、今後の課題です。

家具業界では、健康器具や介護用品なども扱う事ができますので、そこに力を入れる時期がもうすぐそこまで来ています。

将来売れるであろう商品の開発や、仕入が急務であると思います。

また、少子化によって新たに家具を購入する方が減り、高齢化に伴って長生きをするようになるので、買い替え需要が増えるでしょう。

買い替え需要を喚起するノウハウが必要になってきます。

例えば古い家具の「無料引取り」や「下取り」等のサービスが必要になってきます。

今から準備しておかないと、すぐに出来るサービスではありません。

家具店の皆さん、消費税増税に対する対策と将来的には買い替えを喚起するサービスを考えておきましょう。







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商業界8月号の記事を紹介させていただきます。

「デフレ、円高不況もなんのその!」と言う題で記事が掲載されており、内容が面白かったので御紹介したいと思います。

東日本大震災と言う歴史的大震害勃発で幕が開けた前期(2011年度)のわが国経済と経営環境は、その後も欧州金融危機に伴う円高の進行や、タイで起きた大洪水などの影響もあり、極めて不安定かつ厳しい状態が続いた。

少なくとも震災発生直後の国内有力小売業の多くは、前期決算に悲観的な見通し示している。

12期連続の最高純利益を更新したニトリも、震災の影響を受けて、13期ぶりの減益を予想するなど、業績を下方修正する小売業が相次いだ。

ところがふたを開けてみると、案に相違して前期は、国内小売業の多くが過去最高益を達成するなど、近年まれに見る好決算に恵まれた。

わが国小売業が前期、こうした予想外ともいえる好決算に至った要因は何だろうか。

その第1として挙げられるのは、震災前からの回復への「底流」である。

リーマンショック後の未曾有の景気後退と大消費不況に対する各社の構造改革が徐々に実り、明らかな業績回復傾向が見え出した、まさにその矢先に東日本大震災が襲った。

確かに震災は、その回復基調をぶち壊し、消費自粛という新たな逆風まで生んだ。

しかし、それは一時的なものであり、結果として震災は構造改革をさらに急がせて、「底流」を促進し、その後の急回復につながったと見ることが出来る。

それを地で行くのが、特に震災後、絶好調な動きを見せるコンビニエンスストア業界だ。

以前からコンビニ各社は、その地の利を活かした数々のマーケティング強化や、ターゲット拡大に向けたマーチャンダイジング改革、プライベートブランドの拡充などに取り組んできた。

期せずして震災は、それをさらに強力に推し進める追い風になった。

周知のように、震災後はあらためて「家の近くにある便利なコンビニ」が見直され、これまでにあまり来店しなかった主婦層や高齢者の来店が急増した。

コンビニ各社はこの千載一遇のチャンスを逃すまいと、主婦向けのPBや野菜など生鮮食品の品揃えの充実、一部ディスカウント販売の取り組みや中高年層向けMDの強化など、次々と新たな施策を繰り出している。

さらには買い物弱者である高齢者を意識した宅配などのニューサービス開発でも、コンビにはその先頭を走る。

前期好決算の第2の要因は、震災後のまとめ買い需要と復興要因そのもの、さらには節電やエコ、安全、安心といった新たな価値観やムーブメントに伴う消費者の拡大だ。

一方で、リーマンショック移行の節約疲れと高級品などに対する飢餓感は、震災を経てより増幅、拡大され、復興が進むとともに一挙に顕在化して、百貨店の高額商品部門の好調などを支えていると見られる。

さらに第3の要因として、販促自粛などによる安売り競争の緩和で、総じて小売業の利益率がアップした、などの要因も指摘されている。

もっとも第2、第3の要因に関しては、一時的な底上げ要因ともいえるので、ただ手をこまねいているだけでは、その効果はすぐに剥げ落ちてしまう。

要は前述したコンビニのように、こうした追い風にどう乗り、どう取り組み、機を逃がさぬ組織的かつ柔軟な対応が出来ているか否かに、明暗の分岐点がありそうだ。

以上の内容ですが、小売業の方には大変参考になる記事だと思います。

このチャンスを見逃さないように、小売業の皆さん、特に家具業界の皆さん、頑張りましょう!

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今日は、「禍福は糾える縄の如し」という諺について話したいと思います。

この諺の意味は、「災禍と幸福とは糾った縄のように表裏一体であり、一時のそれに一喜一憂しても仕方がない」という意味だそうです。

また、災いと幸福は表裏一体で、まるでより合わせた縄のようにかわるがわるやってくるものである。

不幸だと思ったことがことが幸福に転じたり、幸福だと思っていたことが不幸に転じたりするものである。

成功も失敗も縄のように表裏をなして、めまぐるしく変化するものだと言うことのたとえである。

「用例」
人生において禍福は糾える縄の如しで、予期もしなかったハプニングのせいで絶体絶命の危機に陥ったと思ったが、これがきっかけとなり以前より事態が好転したのだから驚くばかりだ。

例えば、とんでもない災難にあったときでも我を忘れず、冷静に対応すればよい結果に好転するということです。

人間は生きている間にいろいろな「業」を持つのですが、蓄積された「業」が解き放たれる時に「災い」となって現われるのだと思います。

病気に例えたら、少しづつ進行していた癌が発見された時、大変な災いが降りかかってきたと思うでしょうが、実は以前から癌は発症しており、見つかった時点は「見つかってよかった時」なのです。

ですから、災難は突然起きると思われがちですが、そうではなく以前から準備されていたと考えるべきでしょう。

災いが起こったときに「業」が消えて良かったと思うことが出来れば、福が待っていると言う事ではないでしょうか。

ただ、災いが起こったときの対処の仕方によっては更に不幸になる可能性があります。

自暴自棄になり、解決する事を諦めた時は決して、現状が好転することはなく更なる泥沼にはまって行く恐れがあります。

冷静に対処する事が一番大切なのですが、誠意を持って問題を解決する態度も大切です。

「利他の心」を持って相手のことも考えながらトラブルを解決していくのです。

そして、「必ず良くなる」と信じる事が必要です。

皆さん、災いが起こったとき思い出してくださいね。


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今日は「信用」という言葉について話したいと思います。

「信用」という言葉の意味ですが、「確かなものと信じて受け入れる事」また、「それまでの行為、業績などから信頼できると判断する事」だそうです。

では「信用」と「信頼」の違いはどうかと言いますと、「信用」には純粋に相手の言葉を「信じている」という意味、「信頼」には信じているだけではなく、相手への「依存」の意味が含まれているように思います。

私は28年間会社を経営してきておりますので、6億円という大きな借金があります。

自分の土地、家もすべて借金の担保に入っておりますが、6億円と言う借金に見合う担保ではありません。

銀行が6億円という大きなお金を貸してくれたのは、おそらく私の「信用」に対してだと思います。

28年間、一度も返済を遅らせた事はなく、金利もきっちり払ってきた事が私の「信用」になっているのだと思います。

この「信用」というものには、とても大きな力を感じています。

「信用」というものは、短期間で築くことはできません、長い年月がかかります。

要するに「信用」を築くためには持続力が必要だと言う事です。

「信用」を築く第一歩は、約束を守るということです。

例えば、お店を任された店長、エリア長達は自分達が会社と約束した「売上予算」「経費予算」「利益予算」を達成し続ける事で「信用」を築いていくと思うのです。

また、営業部以外の社員さん達は、会社から言われた仕事をしっかりと締切日までにやり遂げる事が、社員さん達の「信用」を築いていくのだと思います。

要するに、会社との約束を守り続ける事が「社員としての信用」を築く事です。

また、その事が「会社に対する貢献」と評価され、報酬として還元されるのだと思います。

ですから、人間として基本的な「約束を守る」という信念を持っていなければ、社会では「信用」を得ることが出来ないのが現実です。

その「信用」の積み重ねが、その人を成長させ、立派な人間に育て上げる原動力になるわけです。

ですから、自分が約束した事を守る習慣を身に着けなければなりません。

その習慣が、その人を成功者へと導いていくのだと思います。




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今日は、自分の過去を振り返って「もう一人の自分」に助けられた経験を話してみたいと思います。

私は27歳で独立し、小さい小さい家具店の経営者になりました。

独立して3年くらいは、自分の給料さえ稼げず苦しい生活を余儀なくされていました。

32歳の時(1991年)お店を閉めて商売を諦めようと思ったときがあります。

その当時の私にとっては、結構な額の借金もあり、辞めるに辞めれないような状況でずるずると経営していたのですが、いよいよお金が回らなくなり、従業員の給料さえ払えなくなってしまいました。

自分には、会社経営は無理なのかと自問自答して、「諦めるしかない」と言う結論を出しました。

その時、一緒に働いていた西村忍さん(現在、専務取締役)が、「もう一回挑戦してダメだったら店を閉めましょうよ」

と励ましてくれたので、考え直す事ができました。

その時「商売を諦めて、会社勤めをすれば楽になる」という自分と、「諦めてはいけない、お客様や従業員の為にも頑張ろう」という自分と、二人の自分の葛藤がありました。

諦めて楽な道を選ぼうとする「本来の自分」と、諦めないで頑張ろうとする「もう一人の理想の自分」が対決していました。

西村さんの支援もあったので、「もう一人の理想の自分」が勝利し、アウトレット専門店に業態転換する事ができたのですが、成功する根拠は何処にもありませんでした。

次に「もう一人の自分」に助けられたのは、壽屋デパート倒産の時です。

14,15年前のことですが、壽屋デパート行橋店と壽屋デパート中津店の中で「家具のアウトレット専門店ビッグウッド」を営業しておりました。

ところが2001年12月25日、壽屋デパートが民事再生を提出(事実上の倒産)したのです。

ビッグウッド2店舗の売上金約4000万円が、12月25日に壽屋デパートから振り込まれる予定でしたが、なんと支払い中止になってしまったのです。

12月25日はビッグウッド社員さんの給料日でありボーナス日でした。

壽屋デパートから振り込まれるはずの4000万円で給料やボーナスを払おうとしていた私は、目の前が真っ暗になり、呆然として立ちすくんでしまいました。

その当時の4000万円は、ビッグウッドにとってもとんでもない大金でしたから、私は「もうだめだ、連鎖倒産する」と思い気力がなくなり呆然としていました。

しかし、その時「もう一人の理想の自分」が出てきて、「諦めている自分」に叱咤激励しました。

「諦めるな、なんとかなる!在庫を売ればお金はつくれる」と言うわけです。

そこで在庫を売る為に、閉店しようとしていた広島の大きな家具屋さんを貸していただき「完全閉店の為の在庫処分セール」をさせていただきました。

閉店セール初日と2日目の売上合計が、な、なんと3500万円、閉店セール一ヶ月間の売り上げが、な、なんと8000万円になりました。

そのお金で銀行に返済でき、会社は存続できることになったのです。

その時だけは、「もう一人の理想の自分」が「本来のダメな自分」を良くやったと褒めてくれました。

本当に嬉しかったです。

社長と言う立場の人間は、他人に褒めてもらうということはほとんどありえません。

「もう一人の理想の自分」に褒めてもらう事がなによりのご褒美なのです。

人間はたいてい「意志の弱いすぐ諦めてしまうダメな自分」を持っていると思いますが、「もう一人の理想の自分」を創ることによって、物事をやり遂げる事が出来るのだと思います。

実は、我々は毎時、毎日、毎月、毎年やり遂げなければならない目的を持って生きています。

「すぐに諦めてしまう自分」と「やり遂げようとする理想の自分」との葛藤を繰り返しているのです。

どちらが勝つかによって、成功したり失敗したりしているのだと思います。

同じ人間でありながら、弱い自分と強い自分の両面をもっているのが人間というものではないでしょうか。

ですから、「ポジティブで意思の強い、決して諦めない理想の自分」を創り上げ、彼に助けてもらう事によって目的を達成する人になる事が大切だと思います。

                        アウトレット家具専門店 ビッグウッド
                           代表取締役 杉浦眞悟












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今日は、商業界主幹 倉本初夫さんが書かれた「道は開ける」という文章を紹介したいと思います。

過剰在庫の圧迫がデフレ原因の一つです。

街に商品が溢れ、それが競争になって価格が下がっています。

買い手には喜ばれても、生産者や販売者にとっては商品も資金も回転が鈍って利益の構造変化に振り回され、経営は苦しくなるばかりです。

お金の価値が下がると、安くても魅力がなくなります。

同じものばかり手にすると、何となく貧しい心持にもなります。

これは節約による利や、動かないこと、変えないことの幸せとも違います。

真の価値は、手にする事、所有や自己体験などで得られる喜びにつながり、そこで感じる心の満足感、生きている感覚を味わえることです。

そこでその喜びを感じてもらえるような商いを目指す事こそが、商人道の第一義だという考え方が浮かんできます。

何がお客様の目に留まるか、たとえ小さくても、短い時間であっても、その喜びをどうすれば意識してもらえるかが、真の競争の原点だともいえます。

そのような競争なら、正しさの宣言、嘘のない経営宣言、そして信頼関係が社会を主導する人間関係優先の地域づくりなど推し進めることもできます。

それは余計な変化をなくする、大手でも言っているEDLP、つまり「毎日低価格」宣言もその一つです。

いつも同じ親密さもスローガンになります。

店に必ず主人がいて対応すると宣言をしたアメリカの小売店があります。

これもその一例です。

いつも新しいモノやコトがある、品切れを出さない宣言、また投資のリスクを心配するなら人間への投資や社会への経費支出、突っ走らない我慢強さなどの中庸の利も考えられます。

一人ひとりは違うという前提の認識不足と、大量生産、大量消費の理想社会への妄想とを、今一度過去と比較し、勉強する機会をもてればなお良いでしょう。

その結果であれば、チェーンストアも道の一つです。

それは自己矛盾の克服を選ぶことですから、ためらう事はありません。

ただ、その前に一人ひとりの人間の多様性を、十分に理解しておかなければなりません。

専門化、個性化にこそ、まだ誰も歩いていない道が広々と開けていることを、未来の健全な社会の為に信じましょう。

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プロフィール
HN:
杉浦眞悟
年齢:
67
性別:
男性
誕生日:
1957/02/03
職業:
社長
自己紹介:
アウトレット家具のチェーン店「ビッグウッド」の代表取締役社長
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