アウトレット家具のチェーン店「ビッグウッド」社長のブログです。
本日は、日本電産CEO「永守重信氏」の言葉をお伝えします。
永守氏は、1944年に京都で生まれ、28歳で「日本電産株式会社」を設立し現在CEOをされており、76歳です。
M&A戦略の展開により同社を「世界ナンバーワンの総合モーターメーカー」に育て上げた方です。
永守氏は「手塩にかけなければ人は育たない」と言われています。
未熟で不慣れな後輩をそれぞれの個性やタイプに応じて、手間暇をかけてじっくりと一人前に育てていくというイメージがあって、私の好きな言葉の一つである。
その手塩にかけるイメージとして思い浮かぶのが、幼いわが子に自転車の乗り方を教えてやる時のことだ。
わが子に実際にハンドルを握らせ、子供に不安を与えないように親は自転車が倒れないように支えてやる。
そして最初はゆっくりとペダルを踏ませる、これを気長に何回も繰り返す。
ここで焦って早く手を離しすぎたり、スピードをあげさせようとすると、自転車が倒れたり、とんでもない方向に進んで大怪我をする原因にもなる。
ここで大怪我をすると子供は一生自転車に乗れなくなるかもしれないので、細心の注意が必要となる。
以上が会社で新入社員の導入教育の時期にあたると考えれば良い。
次のステップは、支えるだけでなく後ろから押してスピードをつけ、子供には告げずにそうっと手を離す。
しかし、倒れそうになればすぐに手を添えてやる。
これも何度か繰り返し、徐々に支える回数を減らしていく。
「手を離しても三メートル走れた」といったように、子供の努力の成果を具体的な形にして評価してやる。
親がこれだけのことをすれば、子供は親の顔を見るたびに「今日、自転車で、、」
といった話を聞かせてくれるに違いない。
これが「手塩にかける」ということだ。
上司と部下の関係は本来こうでなければならないと思う。
多くの管理者に見受けられるのが、支える手を離すのが早すぎる、後押しの部分が少ない、努力の成果をきちんと評価していないという点だ。
これが不充分なことを棚に上げて、「部下の能力や努力が足りない」とか「部下が育ってこない」と愚痴をこぼすのは筋違いだし、部下を思うがままに動かせるはずもない。
以上が、永守氏の言葉ですが、私もその通りだと思います。
白隠禅師の言葉に「担雪埋井」タンセツマイセイとい言葉がありますが、人を育てるということは、絶え間ない努力が必要であると思います。
PR
この記事にコメントする