起業家戦略には、四つの戦略があります。
1.総力戦略
2.ゲリラ戦略
3.ニッチ戦略
4.顧客創造戦略
これら四つの戦略は、いずれか一つを選べと言うものではありません。
二つを組み合わせ、時には三つを組み合わせて一つの戦略とすることが出来ます。
これら四つの戦略には、それぞれ特徴があり、合致するイノベーションと合致しないイノベーションがあります。
それぞれが起業家に対して、明確な行動を要求し、それぞれに限界があり、リスクがあります。
1.総力戦略とは
この戦略は最高の起業家戦略とされているものであり、多くの起業家がこの戦略を取ります。
しかし、この戦略は、リスクが最も低いわけではないし、成功の確率が最も高いわけでもありません、また戦略として優れているわけでもありません。
もっともギャンブル性が高く、失敗を許さず、チャンスが二度とない辛い戦略でありますが、成功すれば成果は大きいものであります。
この戦略は、必ず的に命中させなければなりません、さもなければ失敗します。
明確な目標を一つ掲げ、それに全エネルギーを集中しなければなりません。
しかも成果が出始めるや、さらに資源を大量投下しなければなりません。
この戦略は、成功よりも失敗のリスクの方が大きいので、強い意志と十分な努力がなければ失敗してしまいます。
多くの場合は、他の戦略をとるほうが望ましいと思います。
2.ゲリラ戦略とは
一、創造的模倣戦略
誰かが新しいものを、完成間近まで作り上げるのを待ち、そこで仕事に掛かります。
短期間で、顧客が望み、満足し、対価を払ってくれる物に仕上げるの事によって、ただちに標準となり、市場を奪う戦略です。
創造的模倣戦略は、総力戦略と同じ様に、トップの地位を目指します。
創造的模倣戦略は、他人の成功を利用します、それは一般に理解されているような意味でのイノベーションではありません。
製品やサービスを発明しない、すなわち製品やサービスを完成させ、その位置づけを行います。
製品ではなく市場から、生産者ではなく顧客からスタートし、発明者が生み出しながら放っておいた市場を取るのです。
創造的模倣戦略にも、特有のかなり大きいリスクがあります。
その為、リスクを分散させようとして、誤ってエネルギーを分散させる危険があります。
さらには、状況を誤解して模倣する危険があり、意味のない市場の動きを創造的に模倣してしまう危険があります。
この戦略は、ハイテク分野で最も有効に働くのですが、その理由はハイテクのイノベーションを行う者が、市場志向ではなく、技術志向、製品志向であるからです。
その為、彼らは自らの成功を誤って理解し、自らが生んだ需要に答えることができないからです。
二、柔道戦略
柔道戦略も、創造的模倣戦略と同じ様に他人の成功を利用します。
日本企業、MCI、ROLM、シティバンクなどの新規参入者はすべて、柔道戦略を使いました。
産業や市場において支配的地位の獲得を目指す戦略のうち、柔道戦略こそ最もリスクが少なく、最も成功しやすい戦略であります。
日本企業は、この戦略を使い、そのたび成功し、アメリカ企業を驚かせてきました。
例として、ソニーのトランジスタによる成功、シティバンクの消費者銀行の成功、リコーによるコピー機の成功などがあります。
柔道戦略を使う者は、トップ企業が本気で守ろうとしない一部を確保し、そこで市場と売上を手に入れると、次の一部を確保するのですが、やがて市場全体を確保してしまいます。
しかも、同じ戦略をとります。
それぞれの市場向けに最適の製品やサービスを設計し、トップの地位にある企業から支配権を奪い取るのです。
もちろん柔道戦略にもイノベーションが必要です、同じ商品やサービスを安価で供給するだけでは十分ではありません。
既存の物との差別化が必要です。
総力戦略や創造的模倣戦略と同じ様に、柔道戦略もトップの地位を目指し、やがては支配権を狙います。
しかし、トップ企業と正面切って戦う事はしません、少なくともトップ企業が挑戦を気にしたり、脅威とみなしたりする分野では競争をしません。
やはりゲリラ戦略の一つです。
今日は、ここまでにしておきます、続きは来週書きますので、お楽しみに!
未来において何かを起こすには、特に創造性は必要ない。
必要なものは、天才の業ではなく仕事である、ある程度は誰にでも出来ることである。
想像力の富むビジョンの方が、成功の確率が高いわけではない、平凡なビジョンがしばしば成功する。
必要だったのは、才能ではなく、勇気だった。
確かに、未来に何かを起こすには、勇気を必要とする、努力を必要とする、信念を必要とする。
未来に関わる構想のうち、必ず失敗するものは、「確実なもの、リスクのないもの、失敗しようのないもの」である。
明日は必ず来る、そして明日は今日とは違う!
その時、今日最強の企業と言えども、未来に対する働きかけを行っていなければ、苦境に陥る。
個性を失い、リーダーシィップを失う、残るものと言えば、大企業に特有の膨大な間接費だけである。
起こっている事を理解できなければ、未来に対する働きかけは出来ない。
その結果、新しい事を起こすというリスクを避けた為に、起こったことに驚かされるというはるかに大きなリスクを負うことになる。
リスクとは、最大の企業でさえ処理できないものであると同時に、最小の企業でさえ処理できるものである。
マネジメントたる者は、未来において何かを起こす責任を受け入れなければならない。
進んでこの責任を引き受けること、すなわち企業における最大の経済的課題に意識的に取り組む事こそ、単なる優れた企業から偉大な企業を区別するものである。
以上は、PFドラッカーの言葉ですが、我々は「未来において何を起こすか」を考えながら仕事をすべきだと思います。
「フェイスブック、ツイッター、ブログ、チラシ、TV、ラジオ、新聞、、雑誌」などの全ての広告媒体を使った、「クロスメディアミックス」の時代に突入しております!
この新しい「広告媒体」を利用して、未来の企業を起こすチャンスだと思います。
皆さん、リスクを負う勇気を持って未来に、挑戦しましょう!
まず、フェイスブックの基本について書いてみます!
1.まずは「友達を増やして自分の投稿を広げる
2.プロフィールには「専門性と実績」を入れる
3.プロフィール写真には信頼性のあるものを使う
4.プライバシー設定は出来るだけ行わない
実は、フェイスブックには、「個人用フェイスブック」と「企業用フェイスブックページ」の2つが存在します!
「個人フェイスブック」では、友達は5000人までが上限ですが、「企業用フェイスブックページ」では、無尽蔵に友達を作る事ができます。
では、なぜフェイスブックページが重要なのかでしょうか、その理由は3つあります。
1.フェイスブックページのファンは、ブランドに大きな価値を提供する。
2.コストをかけずに「出店」できる。
3.一般のサイトと同様に検索する事ができる。
更に、カスタマイズすれば、ネット集客をする上で要になる「メールアドレス」を取得する為のページを作る事もできます。
このフェイスブックページを活用すれば、非常に安いコストで見込み客を集められるようになります。
次に、フェイスブックページの作成法方を、お話します。
実際にどのような基準で、自分のフェイスブックページカテゴリーを設定すればよいか説明します!
分類する簡単な基準を3つお伝えしましょう。
1.個人ブランド
個人名で活躍するアーティスト、コンサルタント、あるいは名物社長といった、個人名でPRする事がビジネス上メリットがある方の場合に有効です。
2.商品ブランド
商品名を前面に出してPRを進める場合は、「ブランドまたは製品」を選択すると良いでしょう。
3.企業ブランド
企業名を前面に出してPRしたい場合は、「会社名または団体名」を選択します。
エリアを絞った商圏を対象にしたビジネスを展開している場合は、「地域ビジネスまたは場所」を選択しても良いでしょう。
現在、「フェイスブックページランキング」という、フェイスブックページへの参加者ランキングが表示されるサイトが存在します。(http://fbrank.main.jp)
ポイントは、「ニッチカテゴリで高順位、できればナンバーワンを獲得する事」です!
次に、画像を追加、基本データを入力、近況アップデートを投稿、ホームページで紹介、近況アップデートをツイッターにも公開して下さい。
そして、「独自ネーム」を獲得してブランドを確立する事が大切です。
独自ネームとは、あなただけの専用フェイスブックページ用URLです。
あなたのフェイスブックページに対して「いいね!」ボタンを25人以上押してもらえると独自のURLを持てるようになります。
そして、プロフィールページとフェイスブックページは役割分担させると良いでしょう。
プロフィールページはプライベート用、フェイスブックページはビジネス用と意識すれば明確に区別できます。
大切なのは、「この企業(人)は信頼できるだけの専門性を持っている」と認識してもらう事です。
そして重要なのは、ココでお話しした機能を使って「情報を発信」し、お客様に「私達を信頼してもらう」事です。
フェイスブックページ成功のための3つのポイントを押さえる!
1.コンセプト
まず自分はどのような価値を提供するのか、お客様にとって魅力的なコンセプトを作る事が重要です。
2.集客
フェイスブック上だけでなく、これまで運営してきたメルマガ、ブログ、ツイッターといったほかのメディアでも紹介すれば、集客に成功する可能性が高くなります。
3.運営
フェイスブックページ参加者とコミュニケーションを取り、絆を深めていく事です。
お客様とより深いレベルで「心の絆」を形成できるかどうかが重要になります。
また、お客様の悩みを解決するようなコンテンツを提供する事、個人的な対話を通じて仲を深めていく事が重要です。
まだ、本の内容の半分くらいの紹介しか出来ませんでした! あまり長い文章だと、皆さんが嫌がると思いますので、今日はここら辺で失礼いたします!
続きは、又来週 (^。^)!
経営コンサルタントの小谷川拳次さんが、書いた「フェイスブックでお客様をドンドン増やす本」の中から説明して行きたいと思います。
「フェイスブック」は、日本国内に360万人の登録者がいると記録されていますが、米国ではすでに企業や個人事業者が、フェイスブックの「フェイスブックページ」機能を活用して顧客の囲い込み、コミュニティ化に大成功しているケースが続々と報告されています。
一例を挙げても、コカ、コーラ(フェイスブックページ参加者3013万人)、スターバックス(同6796万人)と言った世界的な企業の成功事例に加えて、個人の成功事例も報告されています。
例えば、米国のオバマ大統領が選挙においてフェイスブックページを有効活用し、著名なアーティストのレディ、ガガも、3700万人のフェイスブックページ参加者と暑い交流を続けています。
なぜ、大企業や著名人がこぞって、フェイスブックを活用するのでしょう?
その背景には、フェイスブックには単に友達を作ったり、知らない人と交流したりする以上に、ビジネスに大きな見返りがあるからです。
実は、フェイスブックで集客に成功するにはコツがあるのです。
そのコツとは、フェイスブックの大きな特徴でもある1.口コミ力 2.対話力 3.コミュニティ力という3つの力を有効活用することです。
フェイスブックには、最強の口コミ機能が存在するのですが、1.「いいね」ボタン 2.「シェア」ボタン 3.「コメント」機能の3つです。
1.「いいね」ボタンは推薦です、私達がコンテンツに投稿し、友達が「いいね!」とボタンを押せば、友達のニュースフェード画面にそのコンテンツが表示される事によって、口コミでどんどん広がっていく可能性があるからです。
身近な友達や信頼している人が「すばらしい」と推薦している商品なら、試してみようかな、と思う事があるはずです。
つまり、他人に推薦してもらう事によって、自らがセールスするよりも遥かに容易に、商品を広げる事が可能となるのです。
2.「シェア」ボタンは紹介です、「シェア」ボタンは面白いコンテンツに自分のコメントをつけて友達に紹介する事が出来ます。
マーケティングに世界では、「紹介営業」は非常に成約率が高いと言われます。
3.「コメント」機能でウォールを盛り上げる事が出来ます。
「コメント」機能とは、友達が投稿した最近の状況や気になった事に対して、自らがコメントする事ができる機能です。
あなたも、フェイスブック上で何かを投稿してみてください。それが面白い、共感を呼ぶコンテンツであれば、友達から「コメント」と言う形でフィードバックが返ってくるでしょう。
もらったコメントには、又コメントを返していくことで、コミュニケーションの量が増え、ウォールが活発になります。
フェイスブックは友達とつながるインターネットメディアです。
まずは「友達」を増やす事からはじめましょう!
今日は、フェイスブックの機能についてお話しました。
次回は、なぜ「フェイスブック」がお客様をドンドン増やし、売り上げが上がるのか?
と言う疑問に対してお答えいたします! お楽しみに^^
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
1.業態を変える (同じ商品を扱わない)
大型店と同じ商品(家具)を、小型店で販売する事は至難の業です。
実はビッグウッドも創業してから6年間は、通常の家具小型店でしたが1990年に行き詰まり、アウトレット家具専門店に業態転換して、現在に至っております。
もし21年前、業態転換していなければ消滅していたのは間違いないでしょう。
2.売り方を変える (同じ売り方をしない)
もし大型店と同じ商品を扱うとしても、売り方を変える事によって存続する事は出来ると思います。
例えば、大型店ではやっていない「家具のリース」をするとか、高齢者を対象に「特定顧客販売」を行う方法があります。
しかし、両方ともリスクは大きいでしょう。 特に「特定顧客販売」は売上を上げる事が大変難しい販売方法です。
3.サービスを変える (サービスレベルを上げる)
大型店と同じサービスレベルでは、到底お客様に喜んでもらう事はできません。
笑顔のサービスから、飲み物無料サービス、配達無料サービス、軽トラック無料貸し出しサービス、無料引き取りサービス、下取りサービスなど、大型店に先駆けて実施しなければなりません。
ビッグウッドは、下取りサービスで引き取った中古家具を「リサイクルコーナー」で無料で販売しております。
実際は,「愛媛森林基金」に寄付していただいておりますが、お客様の気持ち程度の金額でプレゼントしております。
4.宣伝広告の方法を考える (色々な告知方法を考える)
新聞チラシ、テレビコマーシャル、ラジオなどの従来の宣伝広告から、ソーシャルネットワーク(フェイスブック、ツイッター、ブログ)を利用した「I T」による宣伝広告を考えなければなりません。
まだまだ大型家具店も「新しい告知方法」を構築できておりませんので、今がチャンスです!
5.顧客ターゲットを絞る (誰にでも売ろうとしない)
小型家具店は、売り場面積が狭く、商品点数も少ない為、全てのお客様のニーズにこたえる商品を販売する事は出来ません。
ビッグウッドは「家具の買い替え顧客」をターゲットにしてアウトレット商品を集めております。
家具の買い替えを考えているお客様は、誰よりも安く、誰よりもいい物を欲しがっていますので、二度と買えない数量限定のアウトレット家具がピッタリとくるのです。
6.人間関係を作って顧客管理をする (一元客に頼らない)
小型店は対面販売(丁寧な接客)をする事によって、人間関係を構築しリピート客を作らなければ売上を維持する事ができません。
また、お礼状、暑中見舞い、年賀状、イベントDM、などを郵送するのは当たり前ですが、今後はお客様のメールアドレスを確保して売り出し告知や商品情報を配信する仕組みが必要となるでしょう。
小型店だけではないかもしれませんが、顧客管理が出来ていない家具店は売り上げが安定せず苦しい経営をしなければなりません。
7.展示方法を工夫する (ボリューム感を出す事に心掛ける)
小型店は売り場が狭いので、ゆったりした展示をすると商品点数が少なくなってしまいます。
ビッグウッドは、立体陳列を工夫してボリューム感を演出していますが、同じ種類の家具が一同に見える為選びやすい利点があり、お客様に「たくさん見て満足した!」と喜んでいただく事が出来るわけです。
8.自社配達に徹する (配達を業者に委託しない)
小型家具店の利点は、自社配達できる事ですが、なぜ自社配達が良いかと言うと、お客様の要望に答える臨機応変な配達サービスができるからです。
ビッグウッドでは、「下取りサービス」をしておりますが、新しい家具を配達して、お客様にお金を払って古い家具を持って帰る訳ですから、到底業者には任す事ができません。
配達と言う業務は、最後の大切なサービスです。 おろそかには出来ません!
9.独自のポップを作り出す (手書きのポップが必要)
小型店は特に、お客様の目に留まる楽しい「手書きのポップ」が必要になります。
なぜかと言うと、親しみやすいイメージを作り出す事によって、お客様と人間関係を作る事ができるからです。
10.お店のキャラクターを作る (出来るだけカワイイ、親しみのあるもの)
家具店の顧客のほとんどの方が女性です!
お店のキャラクターが可愛ければ、女性は「かわいい!」と言って親しんでくれます!
独自性がなければダメですが、店のイメージとマッチしたキャラクターがあった方が覚えてもらいやすいのです。
以上が「小型家具店を繁盛させる方法」です!
皆さんのお店に、少しでも参考になればと思って書いてみました。
株式会社 家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟
こんにちは、今日は「小型家具店を繁盛させる方法」と言う題で話したいと思います。
今、日本の家具業界では大型家具店と小型家具店の二つの業態がしのぎを削っております。
大型家具店とは、売り場面積が2000坪(約6600平方メートル)以上であり、駐車場台数が100台以上であり、一階がホームファッションの売り場であり、二階が家具の売り場である店舗形態です。
小型家具店とは、売り場面積が300坪(約1000平方メートル)以内であり、駐車場台数が30台以内であり、家具専門店の場合がほとんどです。
また、大型家具店は立地条件も良く、大通りに面している場合が多く、目立つ為地域の人に認知されている場合が多いのです。
それにひきかえ、小型家具店の場合は立地条件が悪く、裏通りに面している場合が多くあまり目立たないため、地域の人に認知されていない場合が多いのです。
どう考えても、小型家具店が大型家具店に打ち勝つ方方法はないのではないかと思ってしまいます。
同じ商品を、同じ方法で販売したのでは、大型店に勝てるわけがないと言うのは皆さんもお分かりだと思います。
ではどうすれば、小型家具店が繁盛出来るのか?
その方法をこれからお話しいたします。
1.業態を変える (同じ商品を扱わない)
2.売り方を変える (同じ売り方をしない)
3.サービスを変える (サービスレベルを上げる)
4.宣伝広告の方法を変える (色々な告知方法を考える)
5.顧客ターゲットを絞る (誰にでも売ろうとしない)
6.人間関係を作って顧客管理をする (一元客に頼らない)
7.展示方法を工夫する (ボリューム感を出すことに心掛ける)
8.自社配達に徹する (配達を業者に委託しない)
9.独自のポップを作り出す (手書きのポップが必要)
10.お店のキャラクターを創る (出来るだけカワイイ、親しみのあるもの)
以上が必要条件だと思います。
詳しくは、次回のブログで書かせていただきます。
株式会社 家具のアウトレットビッグウッド 杉浦眞悟
ドラッカーの本は、読みにくいとよく言われます、本当にその通りだと思います。
ほとんどの本は、土田惇生先生が翻訳されており、翻訳のされ方にも問題があるのではないかと思いますが、兎に角理解しにくい内容です。
しかし、ドラッカーが言っている事は本当に大切な「現代のバイブル」であり、21世紀に生きる我々人類の哲学だと思います。
なので面倒ですが、何度も何度も読み返し、理解しなければなりませんね。
「スルメイカを噛む様に」じわりじわり文章の意味がわかってきて、理解できるようになってくると思います。
以下の文章も、繰り返し繰り返し読んでみて下さい!
「ドラッカー氏の言葉」 「土田先生の翻訳」
知識労働者は先進国において急速に主たる資源となりつつある。
しかも知識労働者は主たる投資ともなっている。
なぜなら教育こそ、今日あらゆる投資のうち最も高価だからである。
そして彼ら知識労働者は、あらゆる所でますます大きなコストセンターとなりつつある。
したがって知識労働者の生産性の向上は、先進工業社会に特有の経済的ニーズである。
先進工業国の肉体労働者は、そのコストにおいて発展途上国の肉体労働者よりも競争力がない。
それゆえ知識労働者の生産性のみが、低賃金の発展途上国との競争下で先進工業国における高度の生活水準を可能とする。
これまでのところ、知識労働者の生産性に劇的な成果は生じていない。
経済的な成果を測定する二つの基準である生産性と利益率のいずれも際立った進歩を示していない。
知識労働者には貧しさによる問題はない、自己疎外、倦怠、フラストレーション、傍観が問題である。
肉体労働者の欲求と、拡大する産業との経済対立が、十九世紀の発展しつつある国にとっての社会問題であったように、知識労働者の地位と機能と自己実現が二十世紀の発展した国にとっての社会問題である。
少なくとも十九世紀には、肉体労働者は経済的な目的だけを持ち、経済的な報酬だけで満足すると信じられていた。
しかし、そのような考えは賃金が最低生活水準を超えた瞬間、事実ではなくなった。
知識労働者も経済的な報酬を要求する、報酬の不足は問題である。
だが報酬だけでは十分でない、知識労働者は機会、達成、自己実現、価値を必要とする。
彼らは自らを「成果をあげる者」にする事によってのみそれらの満足を得る事ができる。
以上の文章の意味ですが、
要するに現代の先進国ではほとんどの人が知識労働者である為、賃金だけでは満足できない人達であり、成果をあげる人間になりたいという欲求を「組織」は満たしてあげなければならない。
その為に現代社会には、「マネジメント」が必要であり、それが行える環境が必要であると言っているのです。
「マネジメント」の必要性は、我々人間社会の変化がもたらした労働環境にあると言われています。
ですから、我々は真剣に「マネジメント」について学ばなければならないと思います!
株式会社 家具のビッグウッド 杉浦眞悟
「経営者の条件」からです!
私は、成果をあげる人のタイプなどというものは存在しないことに、かなり前に気づいた。
私が知っている成果をあげる人は、気質と能力、行動と方法、性格と知識と関心などあらゆることにおいて千差万別だった。
共通点はなすべきことをなす能力だけだった。
成果をあげる人は、タイプや個性や才能の面では、成果をあげない人とまったく区別がつかない。
成果をあげる人に共通するものは、つまるところ成果をあげる能力だけである。
企業や政府機関で働いていようと、病院の事務長や大學の学部長であろうとまったく同じである。
いかに聡明、勤勉、創造的、博識であろうと、成果をあげる能力に欠けるならば成果をあげることは出来ない。
言い換えるならば、成果をあげることは一つの習慣である。
実践的な能力の集積である。
実践的な能力は修得することができる、それは単純である、あきれるほど単純である。
七歳の子供でも理解できる、しかし身に着けるには努力を要する。
掛け算の九九を習った時のような練習による習得が必要となる、六、六、三十六が何も考えずに言える条件反射として身につかなければならない。
習慣になるまで何度も反復しなければならない。
彼が言わんとしている事は、成果をあげる人は「成果をあげるこつを覚えた人」だと言う事です!
「自転車に乗れるようになった人は、一生乗り続ける事ができる」と同じ様に、反復練習を繰り返し「成果をあげるこつを覚えた人」は一生成果をあげ続けることが出来ると言っています。
何度も成果をあげる人は、「成功する人」でありますから、このこつを習得した人は成功者になるということになります。
私が一番気に入ったのは、「誰でも成果をあげる能力を修得できる」と言い切っているところです。
さすがは、世界のドラッカーですね!
ドラッカー氏は、世界中のたくさんの成功者を見て、マネジメントを極める人が成功者となる事を確信したのだと思います。
もっと詳しく知りたい人は、ドラッカー氏の「経営者の条件」を読んでみてください!
「ビジョン」と言う言葉を辞書で調べると、「将来の見通し」「構想」「未来像」という意味が第一の意味である、と書いてありました。
第二の意味は、「幻想」「幻影」、第三の意味は「視覚」「視野」と言う意味でした。
今日は、第一の意味である「未来の見通し」「構想」「未来像」について話したいと思います。
ビッグウッドと言う会社の「ビジョン」とは、どんなものなのか?
例えば、10年後のビジョン、20年後のビジョンをお伝えしたいと思います。
「10年後のビジョン」
ビッグウッドと言う会社は、1990年日本で一番最初に家具のアウトレット専門店として誕生しました。
アウトレット家具を通じて、お客様の喜びを全国の方々に提供するという使命を持った会社です。
二度と買えない日本一安い「喜んでいただく価格」と日本一の「喜んでいただくサービス」を創造するという「第一の経営理念と、「中小家具店の再生支援を通じて社会に貢献する」という第ニの経営理念があります。
この二つの経営理念を達成する為に、懸命に頑張っている会社です。
現在は、西日本を中心に直営店15店舗、FC店20店舗、合わせて35店舗展開しており「BWグループ」を形成しております。
5年後には、関東進出を計画しており、物流倉庫を関東に創設するという「ビジョン」があります。
10年後には、関東までの主要都市にドミナント出店し、直営店FC店合わせて100店舗体制になるという「ビジョン」を持っています。
「20年後のビジョン」
20年後には、全国200店舗体制を作ろうと考えています。
人口20万人以上の地域に一店舗を出店する計画です。
しかし、ただ出店し会社の規模を大きくするだけが目的ではなく、全国のお客様に喜んでいただける商品、お客様に喜んでいただけるサービスを提供する事が目的です。
ビッグウッドの経営理念は、「お客様及び全従業員の喜びの創造」でありますから、世界のアウトレット家具を日本に輸入し、二度と買えない異常価格を作り出し、お客様に喜んでいただく事を使命と考えます。
そして、自社配達による「下取りサービス」や自社スタッフの家具の専門アドバイザーによる丁寧な商品説明をする事で他社との差別化をしていくつもりです。
同じレベルの商品であれば、何処よりも安く、何処よりもサービスが良い店舗を作り出す事が目的です。
利益追求よりも、「経営理念」の達成に全力で取り組む会社を目指します。
ビッグウッドの存在価値を、全国のお客様に認めてもらう事が最も大切な「ビジョン」です。
又、従業員及び従業員家族の喜びの創造、FC店の経営者及びFC店スタッフの喜びの創造、取引先メーカーさんの喜びの創造、株主さんの喜びの創造を作り出す事がこの会社の存在意義であります。
ビッグウッドの「アウトレットビジネスモデル」は、生まれたばかりですが将来は大きく成長する事を信じて頑張ります。
全社員の皆さん、協力のほど宜しくお願いいたします!
会社を創業してから27年が経ちますが、今までに色々な「不正」がありました。
なぜ、「不正」が起こるのか真剣に考えてみました。
1.社内に「不正」を防ぐ体制が出来ていない
2.「不正」をしてもすぐに見つかる仕組みが出来ていない。
3.「不正」がおきた時に、会社がどのような罰を与えるか明確でない。
4.会社に大きな魅力がない。
5.仕事にやりがいを感じていない。
まだまだ、多くの理由があると思いますが、「不正」をする事によって人生を棒に振る社員を、いかに少なくするかと言う事が大切です。
誰も「不正」をしようと思って入社してくる訳ではなく、見つからないと思い込み、つい出来心で始めた「不正」が止められなくなっていくケースが多いのです。
人間は確かに不完全な動物であり、どんな人でも絶対に見つからないと思えば、「不正」をする可能性はあります。
我々経営者は、いかに「不正」を起こさせない会社を作り上げるかと言う事が大切なのです。
一番大切な事は、社員にとってやりがいのある魅力的な会社になり、愛社精神を皆に持ってもらえるような会社を作り上げる事であると思います。
経営者は、社員一人一人の「一生」を預かる覚悟で、人を採用し指導教育して立派な人間に育て上げる事が宿命です。
社員一人ひとりには家族があり、特に親御さんには「この会社に就職させてよかった!」と思ってもらわなければ、経営者としては失格です。
「不正」を起こした社員さんのご家族の気持ちを考えると、いたたまれない気持ちで一杯になります。
本人は自業自得の所もあり、諦めもつくでしょうが、何の罪もないご家族の方達はたまらないと思います。
特に奥さんや子供さんは、犯罪者の妻、犯罪者の子供という烙印が押されてしまい、とても辛い人生を送らなければならないのです。
ですから、「不正」を起こす人間を如何に出さないか、如何に防ぐかと言うのが経営者の勤めだと思います。
最も大切な人材を、つまらない「不正」ごときで失くしてしまうのは、会社にとって何よりも辛い事です。
内部監査制度や金銭に関するチェックを強化して、「不正」を根絶する事が良い会社を創る第一歩だと確信しております。
全社の皆さん、協力して立派な会社を創り上げましょう!
家具のアウトレット ビッグウッド 杉浦眞悟